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2020.01.07
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カテゴリ:アニメ
1739 木を植えた男/フレデリック・バック作品集


※オモテ面

【スタッフ】
・監督・脚本・原画 フレデリック・バック

【キャスト】
[アブラカダブラ(1970年 約 9分)]
----
[神様イノンと火の物語(1972年 約10分]
・日本語字幕翻訳:加藤リツ子
・声の出演:フランス語 リュック・デュラン
      英 語 バド・ナップ
[鳥の誕生(1972年 約10分)]
----
[イリュージョン?(1975年 約12分)]
----
[タラタタ(1977年 約 8分)]
----
[トゥ・リアン(1978年 約11分)]
----
[クラック!(1981年 約15分)]
・日本語字幕翻訳:加藤リツ子
[木を植えた男(1987年 約30分)]
・日本語字幕翻訳:平岡恵実
・声の出演:フランス語 フィリップ・ノワレ
      英 語 クリストファー・プラマー
      日本語 三國連太郎
[大いなる河の流れ(1993年 約24分)]
・日本語字幕翻訳:平岡恵実
・声の出演:フランス語 ポール・エベール
      英 語 ドナルド・サザーランド
      日本語 江守 徹


※ウラ面

【仕  様】
・型  番  VWDG8760
・製作年度  1970~1993年
・製 作 国  ----
・原  題  ----
・発 売 元  ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
・販  売  ----
・DVD制作 三鷹の森ジブリ美術館
・提  供  三鷹の森ジブリ美術館/スタジオジブリ/
       日本テレビ/ディズニー
・字幕翻訳  ----
・吹替翻訳  ----
・吹替監修  ----
・日本語字幕監修 高畑 勲
・日本公開  ----
・リリース  ----
・収  録  本編 約129分
・サ イ ズ   4: 3 スタンダード
・音  声  [木を植えた男][大いなる河の流れ]
       1.フランス語 (2.0chステレオ/
         ドルビーデジタル)
       2.英 語 (2.0chステレオ/
         ドルビーデジタル)
       3.日本語 (2.0xhステレオ/
         ドルビーデジタル)
       [その他の作品]
       1.フランス語 (オリジナル/
         ドルビーデジタル)
         ※「神様イノンと火の物語」のみ
          英語音声あり
・字  幕  1.日本語字幕(一部のみ)
・そ の 他  片面2層、COLOR、MPEG-2、
       DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本国内向、
       DVD VIDEO、複製不能、
       レンタル専用
・映像特典  1.特別インタビュー:フレデリック・
         バック/高畑勲(約30分)
       2.予告編


※ディスク

【ジャケット】
・オモテ面:----
・ウラ面 :高畑勲、宮崎駿をはじめ、
      世界のアニメーション作家に決定的な影響を
      与えたアニメーション界の至宝
      フレデリック・バックの集大成!!

表題作『木を植えた男』の一場面から、“木を植え続けた男”の顔をクローズUPしてジャケットのオモテ面に用いている。本作品は、どの場面もジャケットを飾るに相応しいと思うが、敢えて“男の顔”を持って来たところに、デザインした方の意図がうかがえる。いいジャケットだ。
ウラ面には、各作品の短い紹介文と情報が掲載されている。寡黙でイマジネーション豊かなアニメーションなので、こうした情報があると、作品を具体的に理解できるような気がする。
いいジャケットだ。

【感  想】
「後世に残すべき名作中の名作」

誰が何と言おうとも、本作品は名作である。

1.アブラカダブラ
悪者が太陽を隠してしまい、一人の女の子が、太陽を探して世界中を旅する。
……というお話し。
フレデリック・バックの初めての本格的アニメーションとのこと。音楽だけで魅せる冒険は何だか、ディズニーの《イッツ・ア・スモールワールド》を思い起こさせる1本だった。

2.神様イノンと火の物語
昔々、雷神イノンは人間に火を渡さなかった。人間と動物たちは話し合い、オオカミとタカとビーバーが火を奪うために日が落ちる山へと旅立つ。
……というお話し。
北米先住民族アルゴンキン族に伝わる民話。荒々しいタッチの絵が、原始の世界に相応しい。フランス語と英語のナレーションが付いている。

3.鳥の誕生
冷たい風が木々の葉を赤や黄色に染め、もっと冷たい風が雪を降らす。けれど、暖かな陽射しと風が雪を溶かして、赤や黄色の葉は鳥となって木々の枝でさえずり始める。
……というお話し。
カナダ先住民族ミックマック族の民話。季節の移ろいを擬人化して、絵と音楽だけで表現している。紅葉した落葉が色鮮やかな鳥になるところが、いい。

4.イリュージョン?
動物と子供たちが幸せに暮らす村に手品師(魔法使い)が現れて、次々と自然を工業化して行ってしまう。
……というお話し。
さまざまな動物が登場するが、単純な動きで生態を表現しているところが秀逸。明確なメッセージを含んでおり、子供たちの笑い声や動物の泣き声が効果的に使われている。

5.タラタタ
お祭りのパレードを見たくて悪戦苦闘する男の子。大人に押し退けられ、おまわりさんに怒られているうちに、パレードは終わってしまう。けれど、男の子に奇跡の時間が訪れる。
……というお話し。
サン・ジャン・バティスト祭のパレードとのこと。カナダという国に様々な民族や文化が集まっていることが、よく分かる1編だった。男の子の想像のパレードが、生き生きしていて素晴らしい。

6.トゥ・リアン
創造主が生命を造り出すが、最後に造った人間は欲望に溺れ、殺戮を繰り返す。
……というお話し。
音楽(劇伴?)だけでナレーションも効果音もなく、生物がユニークになって行く過程が面白い。でも、人間はユニークになったが故にエゴを持ち、不平不満を抱き、欲望を満たすために世界を破壊して行く。その寓意がコワイ。その年のアカデミー賞短編アニメーション部門ノミネート作品。名作だと思う。

7.クラック!
男は木を切り倒して揺り椅子を作り、彼女にプロポーズ。二人は結婚して子供が生まれる。そして、揺り椅子は、いつも家族の歴史の中にあった。
……というお話し。
1脚の椅子をモチーフにケベックの人たちの生活や文化が描かれる。学生の頃、本作品に触発されて椅子をモチーフにした一幕劇を書いた。ついぞ舞台にかかることはなかったが、学生が書いたにしちゃイイ出来だったと今も思っている。(笑)
アカデミー賞短編アニメーション部門ノミネート作品。

8.木を植えた男
私が旅先で出会った寡黙な羊飼いは、荒れた土地に毎日、木を植えていた。その生き方に感銘を受けた私は度々、彼を訪れるが、少しずつ男の思いが実り、緑豊かな土地へと変貌していった。
……というお話し。
二度の大戦を経て、語り部である「私」は、奇跡を見ることになる。何か言うよりも、まずは観ていただきたい。お願いします。
アカデミー賞短編アニメーション部門受賞作品。

9.大いなる河の流れ
豊かな水が流れる大河。そこでは様々な生き物が育まれていたが、愚かな人間が破壊しつつあった。
……というお話し。
セント・ローレンス河を舞台に描かれるメッセージは、怒りや哀しみを内包しているように思える。
アカデミー賞短編アニメーション部門ノミネート作品。

どの作品も素晴らしいが、「トゥ・リアン」から「大いなる河の流れ」は、本ディスクのクライマックスだろう。特筆すべき4本だと思う。その素晴しさを伝える言葉を、私は持っていない。たった一つだけ言えるとすれば、「是非、観て下さい」ということだけである。

[映像特典]
1.予告編
2.特別インタビュー:フレデリック・バック/高畑勲
3.お知らせ
4.三鷹の森/ジブリ美術館ライブラリー

超オススメ!





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Last updated  2020.01.07 05:30:09
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