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カテゴリ:アニメ
1739 木を植えた男/フレデリック・バック作品集
※オモテ面 【スタッフ】 ・監督・脚本・原画 フレデリック・バック 【キャスト】 [アブラカダブラ(1970年 約 9分)] ---- [神様イノンと火の物語(1972年 約10分] ・日本語字幕翻訳:加藤リツ子 ・声の出演:フランス語 リュック・デュラン 英 語 バド・ナップ [鳥の誕生(1972年 約10分)] ---- [イリュージョン?(1975年 約12分)] ---- [タラタタ(1977年 約 8分)] ---- [トゥ・リアン(1978年 約11分)] ---- [クラック!(1981年 約15分)] ・日本語字幕翻訳:加藤リツ子 [木を植えた男(1987年 約30分)] ・日本語字幕翻訳:平岡恵実 ・声の出演:フランス語 フィリップ・ノワレ 英 語 クリストファー・プラマー 日本語 三國連太郎 [大いなる河の流れ(1993年 約24分)] ・日本語字幕翻訳:平岡恵実 ・声の出演:フランス語 ポール・エベール 英 語 ドナルド・サザーランド 日本語 江守 徹 ※ウラ面 【仕 様】 ・型 番 VWDG8760 ・製作年度 1970~1993年 ・製 作 国 ---- ・原 題 ---- ・発 売 元 ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン ・販 売 ---- ・DVD制作 三鷹の森ジブリ美術館 ・提 供 三鷹の森ジブリ美術館/スタジオジブリ/ 日本テレビ/ディズニー ・字幕翻訳 ---- ・吹替翻訳 ---- ・吹替監修 ---- ・日本語字幕監修 高畑 勲 ・日本公開 ---- ・リリース ---- ・収 録 本編 約129分 ・サ イ ズ 4: 3 スタンダード ・音 声 [木を植えた男][大いなる河の流れ] 1.フランス語 (2.0chステレオ/ ドルビーデジタル) 2.英 語 (2.0chステレオ/ ドルビーデジタル) 3.日本語 (2.0xhステレオ/ ドルビーデジタル) [その他の作品] 1.フランス語 (オリジナル/ ドルビーデジタル) ※「神様イノンと火の物語」のみ 英語音声あり ・字 幕 1.日本語字幕(一部のみ) ・そ の 他 片面2層、COLOR、MPEG-2、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本国内向、 DVD VIDEO、複製不能、 レンタル専用 ・映像特典 1.特別インタビュー:フレデリック・ バック/高畑勲(約30分) 2.予告編 ※ディスク 【ジャケット】 ・オモテ面:---- ・ウラ面 :高畑勲、宮崎駿をはじめ、 世界のアニメーション作家に決定的な影響を 与えたアニメーション界の至宝 フレデリック・バックの集大成!! 表題作『木を植えた男』の一場面から、“木を植え続けた男”の顔をクローズUPしてジャケットのオモテ面に用いている。本作品は、どの場面もジャケットを飾るに相応しいと思うが、敢えて“男の顔”を持って来たところに、デザインした方の意図がうかがえる。いいジャケットだ。 ウラ面には、各作品の短い紹介文と情報が掲載されている。寡黙でイマジネーション豊かなアニメーションなので、こうした情報があると、作品を具体的に理解できるような気がする。 いいジャケットだ。 【感 想】 「後世に残すべき名作中の名作」 誰が何と言おうとも、本作品は名作である。 1.アブラカダブラ 悪者が太陽を隠してしまい、一人の女の子が、太陽を探して世界中を旅する。 ……というお話し。 フレデリック・バックの初めての本格的アニメーションとのこと。音楽だけで魅せる冒険は何だか、ディズニーの《イッツ・ア・スモールワールド》を思い起こさせる1本だった。 2.神様イノンと火の物語 昔々、雷神イノンは人間に火を渡さなかった。人間と動物たちは話し合い、オオカミとタカとビーバーが火を奪うために日が落ちる山へと旅立つ。 ……というお話し。 北米先住民族アルゴンキン族に伝わる民話。荒々しいタッチの絵が、原始の世界に相応しい。フランス語と英語のナレーションが付いている。 3.鳥の誕生 冷たい風が木々の葉を赤や黄色に染め、もっと冷たい風が雪を降らす。けれど、暖かな陽射しと風が雪を溶かして、赤や黄色の葉は鳥となって木々の枝でさえずり始める。 ……というお話し。 カナダ先住民族ミックマック族の民話。季節の移ろいを擬人化して、絵と音楽だけで表現している。紅葉した落葉が色鮮やかな鳥になるところが、いい。 4.イリュージョン? 動物と子供たちが幸せに暮らす村に手品師(魔法使い)が現れて、次々と自然を工業化して行ってしまう。 ……というお話し。 さまざまな動物が登場するが、単純な動きで生態を表現しているところが秀逸。明確なメッセージを含んでおり、子供たちの笑い声や動物の泣き声が効果的に使われている。 5.タラタタ お祭りのパレードを見たくて悪戦苦闘する男の子。大人に押し退けられ、おまわりさんに怒られているうちに、パレードは終わってしまう。けれど、男の子に奇跡の時間が訪れる。 ……というお話し。 サン・ジャン・バティスト祭のパレードとのこと。カナダという国に様々な民族や文化が集まっていることが、よく分かる1編だった。男の子の想像のパレードが、生き生きしていて素晴らしい。 6.トゥ・リアン 創造主が生命を造り出すが、最後に造った人間は欲望に溺れ、殺戮を繰り返す。 ……というお話し。 音楽(劇伴?)だけでナレーションも効果音もなく、生物がユニークになって行く過程が面白い。でも、人間はユニークになったが故にエゴを持ち、不平不満を抱き、欲望を満たすために世界を破壊して行く。その寓意がコワイ。その年のアカデミー賞短編アニメーション部門ノミネート作品。名作だと思う。 7.クラック! 男は木を切り倒して揺り椅子を作り、彼女にプロポーズ。二人は結婚して子供が生まれる。そして、揺り椅子は、いつも家族の歴史の中にあった。 ……というお話し。 1脚の椅子をモチーフにケベックの人たちの生活や文化が描かれる。学生の頃、本作品に触発されて椅子をモチーフにした一幕劇を書いた。ついぞ舞台にかかることはなかったが、学生が書いたにしちゃイイ出来だったと今も思っている。(笑) アカデミー賞短編アニメーション部門ノミネート作品。 8.木を植えた男 私が旅先で出会った寡黙な羊飼いは、荒れた土地に毎日、木を植えていた。その生き方に感銘を受けた私は度々、彼を訪れるが、少しずつ男の思いが実り、緑豊かな土地へと変貌していった。 ……というお話し。 二度の大戦を経て、語り部である「私」は、奇跡を見ることになる。何か言うよりも、まずは観ていただきたい。お願いします。 アカデミー賞短編アニメーション部門受賞作品。 9.大いなる河の流れ 豊かな水が流れる大河。そこでは様々な生き物が育まれていたが、愚かな人間が破壊しつつあった。 ……というお話し。 セント・ローレンス河を舞台に描かれるメッセージは、怒りや哀しみを内包しているように思える。 アカデミー賞短編アニメーション部門ノミネート作品。 どの作品も素晴らしいが、「トゥ・リアン」から「大いなる河の流れ」は、本ディスクのクライマックスだろう。特筆すべき4本だと思う。その素晴しさを伝える言葉を、私は持っていない。たった一つだけ言えるとすれば、「是非、観て下さい」ということだけである。 [映像特典] 1.予告編 2.特別インタビュー:フレデリック・バック/高畑勲 3.お知らせ 4.三鷹の森/ジブリ美術館ライブラリー 超オススメ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.01.07 05:30:09
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