2020/07/28(火)05:30
1942 ネバー・サレンダー2/肉弾突撃
1942 ネバー・サレンダー2/肉弾突撃
※ジャケット(オモテ面)
【スタッフ】
・監 督 ロエル・レイネ
【キャスト】
・ジョー……テッド・デビアス(川田紳司)
・チャーチ…マイケル・ルーカー(麦人)
・デーモ……ティムエラ・モリソン(石田圭祐)
・ロビン……ララ・コックス(弓場沙織)
※ジャケット(ウラ面)
【仕 様】
・型 番 FXBB-42011
・製作年度 2009年
・製 作 国 アメリカ
・原 題 THE MARINE 2
・発 売 元 20世紀 フォックス ホーム
エンターテイメント ジャパン株式会社
・販 売 ----
・配 給 ----
・価 格 12,500円(税抜)
・字幕翻訳 杉山 緑
・吹替翻訳 徐賀世子
・吹替監修 ----
・監 修 ----
・日本公開 ----
・リリース ----
・収 録 96分(本編)
・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタ・サイズ
・音 声 1.英 語 5.1chサラウンド
2.日本語 5.1chサラウンド
・字 幕 1.日本語字幕
2.英語字幕
・そ の 他 片面2層、COLOR、MPEG-2、複製不能
DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、
DVD、レンタル専用
・映像特典 1.ムエタイ対プロレス:
格闘シーンの撮影
2.戦士の血:
テッド・デビアス ストーリー
※ディスク
【ジャケット】
・オモテ面:俺の肉体が容赦しねぇ!!
WWEの暴れん坊レスラーが
映画界に殴り込み!!
前作をしのぐ超ド派手な肉弾戦は、
マジでぶっ飛んでる
骨太アクション!
・ウラ面 :“肉弾”シリーズ最新作!
超ド派手でハンパない骨太アクション!
うーん、このジャケットは、ダメだ。(怒りすら覚える) 本作品の魅力を全く表現できていない。海辺のリゾート・ホテル、青い海と青い空、白い雲に白い砂浜、プールにコテージ、南国らしい木々が生い茂り、陽光が燦燦と降り注ぐ。そんな舞台を描かずに、暑苦しいジャケットを着た主人公が銃を構えた姿をメインに据えるなんて、大間違いだ。
ウラ面は、赤い炎を背景に、主人公を斜め後ろから撮った画像を使っている。炎に焼かれているのは、リゾートのコテージか? 普通の住宅にしか見えない。こちらも、魅力が薄い。
「プロレスラーを主人公にした肉体を駆使したアクション映画」ってことだけでデザインすると、こうなる。ちゃんと、本編を観て、その魅力を伝えるように力を尽くすべきだ。
【感 想】
「南国リゾートで人質になりたい」
かなり面白いアクション映画だった。中弛みはあるし、ピリッとしないけれど、まずまず楽しめる作品だと思う。
『ネバー・サレンダー』シリーズの2作品目。主人公を演じたテッド・デビアスが地味だし、体のキレもイマイチ。スピードよりも腕力で勝負の方なのだろう。演出も格闘シーンよりも銃撃戦の方に冴えが見られる。プロレスラーが主人公を演じているのに「意味ないじゃん!」と思わないでもないが、まぁ充分楽しかったので、善しとしましょう。(苦笑)
――任務中に小さな子供を巻き添えにしてしまった海兵隊員のジョー・リンウッド。決して、彼のせいではなかったが、気分は晴れない。休暇を取ることにするが、生憎、妻のロビンは、東南アジアのリゾートホテルで仕事だった。仕方なく彼女に付いて行くことになる。そのリゾートはオープン間近で、多くの問題を抱えていた。ロビンの仕事は、その調停役だった。
束の間、リゾート気分を満喫したジョーとロビン。しかし、その夜、オープニング・パーティの最中、重火器で武装したグループに会場が襲われる。たちまち当たり一面は火の海となり、オーナーのダーレン・コナーとパーティ客は囚われてしまう。その中にロビンの姿もあった。
ジョーは、元レンジャーのチャーチに助けられるが、事態を収拾するために出動した正規軍が人質救出に動き出さないことに苛立つ。彼らは、人質が外国人であることから、国際問題に発展することを怖れて、手をこまねいていた。然も、政府が派遣した交渉人が傭兵を送り込むが、あえなく撃退されてしまう。
何としても、ロビンを助け出さなければならない。ジョーは単身、武装グループが占拠するリゾートホテルへと乗り込んで行く。
……というお話し。
要するに、ビーチ・リゾートを舞台にした『ダイ・ハード』である。個人的には南国のリゾートってだけでOK。(笑)
青い空、コバルトブルーの海に白い砂浜。コテージにプール、小さな傘のついたトロピカル・ドリンク。時々、涼やかな風が吹き渡って、陽にやけた肌を癒してくれる。働かなければ食べて行けないから仕方ないにしても、長い人生だ、たまには至福の時間があってもいい。(苦笑)
話しが逸れたが、本作品は、そんなリゾートを舞台にしたアクション映画なので、いろいろ難点はあっても、美しい景色が、それらを補ってくれる。おそらく殆んどのシーンをタイで撮影したのだろう。雰囲気が抜群だった。
主人公のジョーを演じたのは、プロレスラーのテッド・デビアス。優しそうな顔立ちは、プロレスラーにも、軍人にも見えなかった。ただ、ジョン・シナやザ・ミズに較べると、体に締まりがないのは残念。それでも、なかなかイイ雰囲気を醸し出していた。プロレスラーなのに、ここまでお芝居が出来るなんて「米国ってところはエンターテイメントの国なんだなぁ」と、つくづく思う。(笑)
特筆すべきなのは、オーナーのダーレン・コナー役を演じたロバート・コールビー。嫌われ者役で登場し、もしかしたら「コイツが黒幕か」と思わせておいて、実は最後までイイ奴だったというオイシイ役どころだった。ちょっと前ならエリック・ロバーツが演じていたんじゃないかなぁ。(笑)
そして、チャーチ役を演じたマイケル・ルーカー。あまり本筋には絡まないものの、ちゃんと出番もあり、頼りない主人公を助ける役回りは、或る意味、オイシイ。それこそ、南国リゾートを満喫しながらの撮影だったのではなかろうか。羨ましい。
終わってみれば、これと言った印象に残る場面もなく、ひと晩寝たら、すっかり忘れてしまうような作品だが、たまにはそう言うのも、いいんじゃないかなぁ。(笑)
タイのビーチ・リゾートだったら私も人質になりたい♪ 朝食はフレンチ・トーストにメープルシロップをたっぷり。白いお皿で出して。ポーチドエッグにサラダ、そしてフルーツ。ヨーグルトにはハチミツをお願い。オレンジジュースはフレッシュでね。
朝食が済んだら、海の見える木陰でまどみながら読書の時間。日が高くなったら、シュノーケリング。静かな海中を楽しみたい。
昼食は、地元の料理かな。午後は水着の女の子をひやかしながらビーチでタラタラして過ごして、ダイビングなどのアクティビティで時間を潰す。
夕方からクルージングに出て、海に沈む夕陽を堪能したら、レストランでディナー。
夜は綺麗な女性と、適度に冷房を効かせた部屋で、あんなことやこんなことをしたい。(笑)
そういう人質生活を送りたい。身代金は10万くらいで、解放する時には何かお土産を持たせて欲しいなぁ。どうです、武装グループさん?(だいたい、拘束したりするから逃げようとしたり、救出しようとするのであって、充実した人質生活だったら誰も逃げないし、武装した見張りも要らない。誰も命をかけて救出しようとしないだろうし、身代金も手に入る。みんな万々歳じゃん。考え方を変えないとね)
『1569 ネバー・サレンダー1/肉弾凶器』
『1570 ネバー・サレンダー3/肉弾無双』
『1877 ネバー・サレンダー5/肉弾乱撃』