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カテゴリ:マスコミ
「Remember Afghanistan?」
地下鉄を待っている間に、ポケットから携帯電話を取り出す。 特に理由があるわけではないのだけれど、僕は電車内では携帯電話を使いたくない。 優先座席に近かろうが遠かろうが。 優先座席には最初から座らないでいようと思う気持ちと同じかもしれない。 ま、読書に気が入らないようなら携帯をいじることもあるけれど。 要するに大げさな決まりではないのだ。 そうそう。携帯電話にメールが届いていた。 英字紙のIndependentからだ。 PCで長時間、英語を見るのが好きではない(正直言うと日本語も)ので、 空き時間を利用してニュースが見れる携帯の方にメルマガを登録させた。 Independentのメルマガは、アクセスしない限り見出しだけが送られてくる。 それでも、世界のニュースは何となくわかるし、 最近ご無沙汰の英語に触れられるのが嬉しい。 その日のトップニュースは、「Remember Afghanistan?」だった。 続いてWorld News、そしてUK(国内)、ヨーロッパのニュースと来て、Business、Education、スポーツの順となる。 そんなに読んでるわけじゃないけど、英国のマスメディア(クオリティペーパー、BBC)を見ていて感じるのが、「意識が世界に向いている」ってことだ。 新聞の一面トップ記事にワールドニュースは珍しくない。 そして、それが“発掘モノ”、つまり記者が自身の興味で掘り下げて取材して書いたものが出ていたりするのもよく見た。 以前、このブログで紹介したスーダンの記事もそうである。 「大きな何かが起こったから書いた」というのではなく、慢性的に起こっている事に問題意識を感じて、取材をして書かれている。 日本では、海外のニュースが一面にあることがほとんどない。 あったとしても、大きな何かが起ったときだけである。 また、今のライブドアを取ってみてもわかるように、一つの問題に全部のマスコミが集まって、横並びの記事・番組が並ぶ。 眼を凝らさないと分からないような違いを強調することに一生懸命になる。 毎日毎日、こんなニュースばかりを見せられてたら、視野は狭くなっていくだろうし、「世界のことに関する嗅覚」が失われそうで怖い。 ふと、そう感じた。 もちろん、これは好みの問題ではあるんだけれど・・・。 極端な話、天気予報を比べてもBBCとNHKで違っていた。 (とはいっても、僕がここでいう天気予報は日本で見たものなんだけど。 イギリス滞在中はそれほどTVを見てなかったのもあって、英国国内の天気予報を見た記憶しかないです) BBCでは、アジア地域一帯の衛星写真から雲の動きを見せ、天気の変化を知らせた。 それを見ていると、「アジアではこんな流れで風が吹いているんだな」とかがわかって、 環境問題について思わず考えちゃうのである。 NHK(BS7)では、衛星写真はなく、点で各地の天気を伝える。 線や面のつながりは見えないのである。 「日本のマスメディアによって、日本人の視野が狭くなるぞ」なんて言う気は更々ない。 それでも、何となく不安に感じてしまう自分も居る。 今、渦中の堀江氏は税制改革に関してこう言っていた(気がする)。 「こんなんだったら、有能な企業はどんどん海外に出ちゃいますよ」 広い視野を持ったマスメディアを求めて、有能な人物は海外の新聞に走るかもしれない。 英語さえ読めれば、WEBを通して、英語圏以外も含めた様々な国の海外の新聞を読めるのだから。 ……と、まぁ最近こんな感じの日記を書いてたんですが、結論が微妙だったんでお蔵入りにしてました。 で、そのままにしようかと思ったんですが、 後輩とスタバでコーヒーを飲んでる時に出た話題とリンクしたんで載せる事にしました。 話題はライブドア問題。 「ライブドアの強制捜査によって、ヒューザーの小嶋社長がメディアでほとんど取り上げなくなった。どうも、小嶋社長は政治力のある○○会と関係があるらしい」 …だそうで。 これって、以前、白装束のタイミングと有事法案の国会審議が完全に一致したことを思い出しちゃいます。 「マスメディアが同じ方向を向いている時、報道されないものが重要になる」 ってのは、つくづく忘れがちな教訓であります。 これって、わざとなんですかね? 現場ではそうじゃないと思うんですが、逆らえない権力が紙面やオンエアを牛耳ってるんでしょうか? 折角、マスコミ関係者と飲み会に行ってたんですが、 このスタバ談話の方が後だったため、聞かなかったという惜しいことを…。 さて、卒業寸前なんで、そろそろ免許合宿に行って参ります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 28, 2006 11:07:21 PM
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