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テーマ:恋愛について(2606)
カテゴリ:恋と愛
テニスの教え子から、ロックコンサートのチケットを貰った、 ロックは全然興味がないけど、何か心引かれる気がして、 バスで沖縄市の会場へ向かった 。 近くまで行くと、外国の人や、沖縄の人が入り混ざり、 手をつないだりしながら、歌を唄いながら歩いている、 自分の直ぐ横を歩いてる女性の手の甲が触れたのでビックリした、 すると、笑顔を返したので、なんとなく手を差し伸べた、すると、ごく当たり前な感じで手を握ってきた、よくみると可愛い~ まぶしそうな顔で、見つめる彼女の目は、大きく輝き 髪は、黒く素直に長く伸び風になびく、うっすら、頬と耳を赤くしている、 その視線を直視できず、目をそらしてしまった。 心臓がドキドキして、手から彼女に伝わらないか心配するほどだった 冷静をよそうように、歩きながら、話をした 彼女の名前は、遥花(はるか) 彼女もまた、友達からチケットを貰い、来たらしい、 コンサート会場について、けたましいボリュームで耳が張り裂けそうなのだが 自分の心臓の方が高鳴り、舞い上がり、軽い貧血のようなクラクラ感と 喉の渇きを覚える、この時間が、どれだけ過ぎたか解らないけど、 気がついたら、フィナーレをかざっていた、 ハッと気がつくと最初に手をとり、 今コンサートが終わるまで、ず~と握り締めていた 何だか、恥ずかしくなり、手を離し、 「ちょっとトイレに行って来る」って言うと、「私も」って2人で行った 男子用トイレに入り、手洗いで、顔を洗い、頭を冷やして、冷静になろうとした どうしたんだろう?自分??今の感覚ってなんなんだろう? 鏡に写る自分は50歳のオジサンだ、いくら髪が金髪で若作りだと言っても 10歳ぐらい引いても吊り合わない、 遥花は、何歳ぐらいなんだろう?見た感じは17歳くらいに見える 顔に、何度も、水をバシバシッてぶっつけながら考えた 顔を、ハンカチで拭いて、トイレを出ると、 遥花は、向かいのベンチで、足を組んで待っている、 自分が出てくるのに合わせ立ち上がり手を差し出す、 手を握ると、やっぱり、心臓が高鳴り、心がソワソワして来る 。 もっと、知りたいって気持ちになり、バス停へ向かう道の途中にあるカフェに入る やっぱり、コンサート帰りの人々がコーヒーを飲みながら、熱く語っている 奥の白い小さなテーブルに案内され、 座って初めて、喉がカラカラなのに気がつく、 「アイスコーヒー2つ」って注文して、ようやく 自己紹介、彼女は、語り始めた 「私、座波 遥花、27歳、那覇市織名に家族と住んでます、 今日は、友達からチケット貰ったんだけど、ロックって解らないから いく気無かったけど、何故か不思議な感覚がして、今日、最初に手を 触れ合った人により、運命が開くって思ったの、変でしょう?」 それは、それで良いんだけど、「こんな、オジサンでガッカリしたんじゃない?」 って尋ねた、「その前から、色んな人に声かけられたけど、この人じゃないと 思ったの、だけど、ヒーローを見た瞬間、この人だって、 笑顔になったんだよ、逆に変な人って思われないか心配だったよ」って 言われて、自分の顔が火照って行くのが解った、嬉しいような、こそばゆいような アイスコーヒーの味が、魔法のくすりのように感じた 飲み終わって、店を後にした、バス停までは、歩いて5分、 そこから、那覇行きの市外線バスに乗りこむ、 後ろから2列めの奥、町並みが見える側に座る 景色がバスの窓を流れていく、 ガラスの窓には、隣に座っている遥花がうっすらと写っている 今にも消えて無くなりそうな、 だけど、肩と肩が触れ合い、確実に体温が伝わって来る現実と 何とも言えない、夢と現実の狭間をさまよう感じがする ほんとに、彼女は、会って数時間しか過ぎてない自分を、愛しているのか? はたして、自分は、彼女が好きなのか? 暖かい体温が、自分たちの結びつきを語ってる気はする それに、之は、恋なのだと、実感できる 、 言葉は、少ないけど、なんでか、こんなに深い絆を感じられる 座りながら、手を差し出すと、手を握り、遥花は膝の上に乗せた それが、自然だった、1時間後に、与儀公園前で降りて、 市民会館の前を通り過ぎ、寄宮の昔、ガラス工場があった所をとおり 寄宮十字路から、真和志小学校に向かい、 それから、織名向けに坂道を上がって行く 500mぐらい行った所に信号があり、その左側に、 薄黄色の2階建ての家がある、 そこが、遥花の家だ、 だいぶ歩いて来たけど、疲れも無く、時間が過ぎるのが早い 彼女が、「家族を紹介するから、寄っていって」って、 だけど、きっと歓迎されないんじゃないかと不安が走る 彼女に押し切られる形で、中に案内された、 玄関から上がり、居間を通り抜け、キッチンに、お母さんが居た、 「始めまして、玉城と言います、」 彼女と同じ黒く長い髪で、スラリとした美しい、お母さんだった 「いらっしゃい、ゆっくりしていって下さいね」って、笑顔で歓迎してくれて、ホッとした、 ほんとは、遥花よりも、お母さんの方が、日色に、年齢的には、合う気がした そして2階に上がると、高校生の弟と、大学生の妹がいて、 2人とも、なんだ?この金髪の小父さんは??って顔をしてる 。 遥花の部屋へ案内され、入ったら、まるで、女子高校生の部屋みたいだ、 キャラクターの縫ぐるみ、ポスター、MDプレィヤー、勉強机 シングルのベットにピンクのベットカバー、 しばらくして、お母さんがコーヒーを煎れて持って来た、 遥花は、今日の出来事を、お母さんに話し始めた それを、楽しそうに聞いてる、 1階の方で、ドアが開いて、閉まる音がした お母さんは「ああ~お父さんだ」って下りて行った、 そして又、階段を上がる音が トントントンと そこで、目が覚めた、 なんてリアルな夢だったんだろう~ 遥花は、ほんとに、居るのだろうか??? あまりにもリアルな夢で気になって、仕方が無かった 夢で見た場所に、何度も足を運んだ、 だけど、道路拡張の為に立ち退きで、その家は無くなってた 近くの人に、尋ねたけど、『解らないねぇ~』って言った それでも、気になって、何度も行って、帰りはその近くの 大衆食堂で、食事を取るのが、日課になってた 3ヶ月ぐらいして、食堂のオバさんが、 『ほら、この人よ!あんたが探してた薄黄色の家の人は、』 って、紹介された、夢で見た人より20歳ぐらい上に見えた その人に、不思議な夢の話をしたら、 確かに共通点が多いとのことで、食後に、その人の家に案内して貰った お茶が出され、世間話をしながら、部屋に目をやって ああぁ~って、毛がたってしまった TVの後ろの飾り棚に、自分が撮った子供の写真が 小さな額に入れられ飾られて居た 『この子は、今から、30年以上前に、光明寺の遊び場で 自分が撮ったんですよ~、あの頃は、カメラマンになりたくて良く、 写真を撮ってあげてました、甥っ子達とも気が合って、 5~6回、一緒に遊んだな~、確か、翌週も来るって 約束してたけど、来ませんでしたね 』 『憶えています、実は、その話を聞いて、変な人だったら 大変だと思い、合いに行こうと泣き弱る娘を 、柱に括り付けて、行かせませんでした』って涙を流しながら話した 急に不安になって、 『それで、彼女は、もう結婚してるんですか?』 『実は、17歳の時、交通事故で、亡くなったんです』 って、毛が逆立ち鳥肌またまた立って来た お母さんが、落ち着くのを待って、アルバムを見せて貰った、 確かに、夢で見た、姉や弟、お母さんそして遥花が居る、 笑顔が可愛く まぶしそうな顔で、見つめる彼女の目は、大きく輝き 髪は、黒く素直に長く伸び風になびく、 うっすら、頬と耳を赤くしている、 そんな、遥花が、ほんとに居た 嬉しい気持ちと、悲しい気持ちが入り交ざり、動けないでいた その時、お母さんが、7歳の頃の写真を持って 『この時が、遥花の初恋だったかもしれませんね~』 って静かに、呟いた、 7歳の遥花 17歳の遥花 ようやく、心が落ち着いてきた 2人に出会って、良かった 夢に出てきたのは、きっと、 私が生まれ変わる時が来たんだって、 知らせる為だったのかな? 今度は、どんな子に生まれてくるんだろう 赤ちゃんや、子供達に出会う度に、楽しくなります。 この子達も、何処かで、過去に縁があり、 大切な人だったんだろうな~って! 9年も前に書いたのだが、久しぶりに思い出した、もしかして何処かで ヒーローを必要として、向こうも思い出してるかもしれないな? 力になるから連絡してね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年12月30日 00時39分39秒
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