思いつくまま

2017/12/26(火)18:03

葛飾応為

芸術(26)

最近BS11イレブンで「北斎ミステリー」を見た。 「幕末美術 もう一人の北斎を追え」と言うタイトルだった。 世界でも人気の葛飾北斎だが、彼の三女「お栄」にまつわる物語と彼女の絵が話の中心だった。北斎が「おーい」と呼んでいたので雅号が「応為」となったとのこと。 ほんの10点ぐらいしか見つかってない応為の絵は、当時の浮世絵とは筆致の異なる欧風画のスタイルに近いものだった。 当時は女流は認められず、あるいは北斎の名声に頼る売れる絵として、また北斎の助手として裏の世界で描き続けていた。 北斎晩年の絵には応為の手になるものが何点もあるようだが、その事実は判然としてない。ただ、北斎と画風が明らかに異なる絵があり、それらが応為の作品とも言われている。 特に「吉原格子先の図」は「江戸のレンブラント」とも称される傑作となっている。ここに描かれた提灯にはそれぞれ「応」「為」「栄」の文字があるそうだが見極められなかった。 北斎の晩年は生活に困り、応為が春画を描いて暮らしの足しにしていたそうだが、女を描かせたら応為には敵わないと北斎は言っていたそうだ。今年の9月にNHKでこの応為の物語がドラマ「眩 北斎の娘」として放映されていた。見逃していたのでオンデマンドで購入して見たが、見られるのはわずか3日しかない。最近話題になった女優が熱演していた。近年、新たに応為の画と思われる5点が発見され、応為の研究が進むことが期待されている。     「吉原格子先の図」と「眩」でのお栄      

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