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Her's(ハーズ)奮闘記!

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2012年06月18日
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カテゴリ:主にオシゴト

暑くなってきた…と言っても
例年に比べると、季節の移行がずいぶん遅いように感じます。

6月も後半。
例年なら、夜も暑くてクーラーなしでは寝苦しいくらいの筈が
日によっては、いまだに肌寒いくらいのことも。

近年、夏の“暑さ”“長さ”が
身体に長期にわたって影響を及ぼすことを感じています。


2年ほど前でしょうか
猛暑でしたが、真夏よりも夏の終わり頃から、不調でのキャンセルを多くお聞きし
涼しくなる頃に(暦の上では晩秋くらい)『しんどい』『疲れが取れない』
といった訴えを頻繁に耳にしました。

翌年、同じような時期に、同じようなことが繰り返され

“夏の暑さとその期間の長さが、通常以上に体力を消耗させている”

“前年の疲労が回復しないまま再び猛暑に見舞われ、体力も免疫力も著しく低下している”

という仮説を立てました。


私には、それを立証する術はありませんが
少なくとも、私のところへお見えになる方々を分析する限り
決して間違ってはいないと感じています。





Her'sに来室される方は、そのほとんどが、がんの経験者です。

その詳細は、術後間もなくであったり、治療の真っ最中であったり
或いは、5年・10年経過されて“卒業”の域にまで達しておられる方もありますが
やはり総じて【がんの経験者】であることには違いありません。

完治、と言って差し支えない方でも
確かにがんを患って、たいがいの場合手術を経験されているので
その基礎体力の低下は、見過ごせないものがあると感じています。

“身体にメスを入れる”ことの負担が、どれ程大きなものなのか
こういった形で思い知らされます。


もちろん、状態が良くなられて尚『病人らしく、慎ましくせよ』とは、決して思いません。

無理はいけませんが、体調と相談しながら
ご自身の人生を十分に謳歌して頂くのは素晴らしいことだと思います。

しかしながら【がんを経験した】という事実だけは
決して忘れず、疎かにせず、過ごして頂きたいと強く思っています。





ある患者さまで、最近は来室されることもなくなりましたが
(まさしく“便りの無いのは良い便り”な方なのですが)
しばらくの間は、ずっと予約を入れ続けておられる方がありました。

この方は、結構早くから仕事に復帰され、職場も非常に理解のある所で
来室時には半休を取られるなどして都合をつけておられましたが
回復と共に、頻繁に出張されるなど、バリバリ仕事をこなすようになっていかれ
予約されても出張と重なって、キャンセル・振替えとなることが増えました。

ある時、もうかなり状態も良くなられたので
無理に予約を取ろうとされなくてもいいですよ、という話になった時

『いいえ、ご迷惑でなければ、予約はさせて下さい』

と仰いました。曰く

『どんなに元気になっても、自分はこの“持病”がある、ということを忘れてはいけない』

『何でもできる気になっても、気を付けないといけない、という自覚を促される』

だから、自分への“戒め”の意味で、来づらくなっても、予約だけは取らせて欲しい、と。


私は、二つ返事で承りました。
そんな形でも、お役に立てることがあるんだ、と気付かされたと同時に
“忘れない”ことの大切さも、心に刻みました。





がんを患われて、その経験を“忘れる”ことはまず無いでしょうが
体調がよくなっても、【ベース】の部分で
健康な時に比べ、許容範囲が変わっていることを
くれぐれも頭に留めておいて頂きたいと思います。

つまり、健康な時のベストの状態を《100》とすると
病後のベストは、すでに《100》よりも小さくなっているということ。

例えば、ベストが《70》になっていたとして
回復したからと、健康な時と同じ感覚で《100》までのことをしてしまうと
残りの《30》は、即、無理、負担となってしまう訳です。

それが続けば、心身ともにあらゆる不調をきたす可能性が高まります。

しかも、人は生きているだけで、加齢=老いに向かって進んでいます。

加齢は、それだけでベストを《100》から少しずつ引き下げていきます。

あまり認めたくないことではありますが
それを真摯に受け容れて、それに適した過ごし方を心掛けることが
ひいては“健康寿命”を伸ばすことに繋がると考えられます。





季節は、着実に夏に向かっています。

今年は、例年に比べてスタートダッシュが遅いようで
果たしてどんな夏になるのやら…

但し、読めない分だけ、油断も出来ません!

どうか、ご自分の“ベスト”を見誤らず、くれぐれも十分にご自愛のうえ
元気に夏を乗り切っていきましょう!!









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最終更新日  2012年06月18日 15時14分22秒
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