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テーマ:バイクでソロ・ツーリング(41)
カテゴリ:KTM 990 Adventure
さて、林道を抜けて普通の道に出ると、なんとも走りやすい。
今までウェットな路面を怖がっていたのがウソのように、タイヤのグリップを感じます(って雪に比べてたら当たり前でしょ)。 「どこで、テント張ろうかな、、、雨降っているからわりと乾いたところが良いのだけれど、、、、」 と探しながら、元来た道を戻ります。 辺りは段々暗くなり、街灯もまばら、コンビニすら無い場所なので、止まって地図を見る気にもならず、適当に走り続けました。 右左ときょろきょろしながら進むのですが、テントを張るのに適当な場所が見あたりません。 ふと気づくと17時なのに辺りは真っ暗。本当の真っ暗闇です(^^;; 先ほどの疲れと心労で、気持ちも萎え、 「高速使って今日のうちに帰ろうかな、、、、寒いし、、、」 という気持ちと、 「いやいや、せっかくMont-bellの冬用シュラフを買ったんだから、試さなきゃ」 という気持ちが心の天秤を左右に揺らします(^^;; 道路標識を元に、これも適当に進んでいると、川の脇を通る道に当たりました。 目をこらすと川の脇に空き地があるようです。 もう、どこを走ってるのかも良く分からず、疲れもピークに達していたので、ここで泊まることにしました。 さっそくバッグの中からヘッドランプを取りだして頭に装着、サイドケースの底からブルーシートを取り出し、最も平らな地面に敷きます。 そして、テントをさっさと組み立て、テント内にエアマット、シュラフ、本、そしてNotePCを投げ込み、手早くフライを張ります。 990Adventureには、念のため、アラーム付きディスクロックを掛け準備完了。 真っ暗な中、晩飯の用意です。 晩飯は、昼間に買い込んだレトルトカレーと、発芽玄米。そして、サンマの缶詰にコーンポタージュ。 スキー場の近くで12月にテント泊をするなんて初めての経験でしたが、感想は、 「寒い」 の一言に尽きますね(苦笑) そんな中で、バーナーで温めたあっつあっつのコーンポタージュは、おいしいこと、おいしいこと。 ふと玄米カレーを食べながら空を見上げると、満点の星空が見えてました。 そうです、いつの間にか晴れていたのです。 明日は、放射冷却で寒くなるのかな、しかし綺麗だなぁ、と想いながら時計を見ると、まだ18時半。けれど、辺りは真っ暗。 冬のツーリングでの反省は、 「テントを張る場所は3時には確保すること」 ですね。真っ暗闇で野営地を探すと、朝、起きるととんでもない所だったりします。(ここは栗畑でしたが、、、) 一通り晩ご飯を食べると、眠たくなってきました。 せっかくテント内でツーレポ書く用に重いPCを背負ってきたのに、テントの隅っこに放ったまま(^^;; うつら、うつら、、、いつの間にか寝てました。 夜中、なんか妙な気配がして起きてしまいました。 すると、 ブヒッ ブヒッ ザッザッザ 何者かがテントに迫ってる、、、。 ブヒッ ブヒッ こ、この鳴き声ははイノシシ? 鳴き声からすると3匹以上はいそうです。 こちらも中に人がいるということを知らせるために ウォーッ! とか声を出してみました。すると、さらにイノシシの警戒心を煽ってしまったみたいで、鋭い声で複数のイノシシが一斉に鳴き始めました。 ま、まずい(^^;; こちらは寝袋に入っているし、出ると激寒だし、第一、野生のイノシシ3匹と戦ったら無傷じゃ済まないかも、、でも、野生のイノシシにテントを壊されたという話しは聞いたことないから、、、放っておくか。 心の中で、「こちらは危害を加えないから、そっちも放って置いてくださいね」とテレパシーで話しかけている(つもり)うちに、どこか行ってしまいました。 ふと時計を見ると、深夜2時半。 普通なら熟睡している時間なのに、よく起きたなぁと自分でも感心してしまいました。(^^;; やはり、人は野に居るときは、野生のDNAが甦るのだろうか、、、、なんて思っているうちに、気づいたらすやすやと寝入ってしまっていて、、(笑) 0度でも快適に下着で寝られるとうたっているMont-bellの#3ですが、シュラフカバーをかぶせて、フリース上下を着て寝たにもかかわらず、ちょっと寒かったです(^^;; 足先から冷えが伝ってきますね。 夜の8時に寝ると、さすがに朝、5時に目覚めました。目覚めのタイミングは、 990 Adventureがファミレスで盗まれる という、かなりショッキングな夢をフルカラー、音入りで見てしまったんです。(^^;; いや~、リアリティーあったなぁ。 夢と分かって、ほっと一安心。 念のため、テントのジッパーを開けて外を眺めると、5m先に、何事もなかったかのようにそそりたつ990Adventureに再び安心。日が昇るのを待つため、再び、眠りにつきました。 7時くらいになり朝日が入ってきたところで目が覚め、外を眺めると、 高原の清々しい景色が広がっていました。 しかし、、、、寒すぎる、、、動けない。しばらくシュラフでイモムシ状態。 だって、、、 こんな状態で、霜だらけ。 結局、のんびりと気温が上がるのをテント内で待っていたら、本を一冊読んでしまいました(^^;; テント内で帰り道の林道を探し、いざスタート。 夕食のゴミを捨てるためのコンビニを探すのですが、こんな感じの道で、まったく店らしい店がありません(^^;; とりあえず、一番、近くの温泉で体を温めて、食事をしてから林道アタックだ、と探し当てたのが、ここ。 「まほろばの湯」 という温泉です。 お湯は普通、レストランのサービスも普通、まぁーなんというか、リピーターにはならないかな、、、、っていう温泉でした(^^;; けれど、テント内で冷えた体が一気に温まり、林道アタックへの活力がふつふつと湧いてきて、こんな林道や こんな林道 で、フラット感を楽しみました。 この次の林道は、あまりにマッディーで、景色も良くなく、行くと行き止まり、行くと工事中。 で、結局、写真もとらず引き返しました(^^;; どうやらその林道は舗装工事をしているようでした。またしても、林道が一つ減っていく。寂しい限りです。 帰りは珍しく高速を通らず、オール下道で家路につきました。 はぁ、無事、家に帰れて満足、満足(^^;; よい子はノーマルタイヤで雪山に独りでいかないでくださいね♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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