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ブックアドバイザー木村綾子の日々の徒然

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2023年04月29日
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何を目指しているのか……。
ついに登山関連本『​科学が教える 山歩き超入門​』まで手を出してしまいました(汗)。



いや、登山は今も嫌いです。
今後も登山をする気は全くありません。
それはきっぱりと申しておきます。

が、登拝と登山は紙一重でして、どうしても押さえておきたい物・技術などは被ってというか、登山を基本に考えなくてはならないということをこの1年で理解してきました。
先月はついに、熊よけの鈴を購入しました位です。

そんな時に、ひょっこりと私の目の前に現れたのが本書でして、日本アルプスを登るわけではないので恐らくこの程度の知識で良いだろうということで連れて帰りました。

超入門という以前に、超科学的。
最初は「登山に必要な体力」という項目なのですが、図がばんばん出てきます。
最初の図は「最大酸素消費量の加齢による変化」。
持久力とは何かというところからの説明でもあるんですよ。

私が望んでいた内容はこれかい?と読みながら突っ込んでしまったのですが、とりあえず読み進めます。
図をいきなり見せられても正直「そうなのねー」程度で何も実感として残らないのですが、説明文を読んでいると実感として分かることが書かれてあります。
例えば、​
心臓のポンプ機能は、心臓より低い位置にある血液をくみ上げることができない。そのため下肢の筋肉によるポンプ機能を使って、心臓へ血液を戻している。(p11)
​これを目にした時、年末にリハビリのドクターの講演会に参加した際、腰が悪かろうと膝が悪かろうと、背中が悪かろうと鍛える場所は下肢だと言われたことを思い出しました。

つまり、下半身を鍛えることにより心臓への血液を戻す機能が発達するため、体内の酸素供給量が増えるということなのですね。
体内に酸素が巡ると細胞は活性化されるので、他の部位を傷めたところの治癒力が高まるということなのでしょう。

その後も登山のための体力測定や登山能力テストやら、超入門とは思えない濃い内容。
更には自宅で登山力を高めるための運動法まで教授してくれています。

が、ここに何と驚くべきことが書かれてありました。
結局、このような運動法を示していても、いちばん手っ取り早くて究極の登山トレーニングは週1回低山に登ることなのだそうです。
月間2000mの登山がいちばん効果的なのだそうです。
それっ、私がこの1年やっていることだわ。
別にトレーニングではなくてそこに寺社があるから……という理由だけなんですけど(笑)。
このトレーニングをすることで恐らく日本アルプスとかにも登れる体力が付くということなんでしょうねー。
登らんけど(笑)。
ただ、この夏に1000m弱の頂上にある神社に登拝予定で、これまでまさに500m以下のお山ばかりだったので、少しでも標高を上げて登る練習をしなければならないかなーと思っていたのですが、これを読んで、その考えはやめました。
これまで通り、毎週自分がお参りしたいところのお山を巡って、この時だけは自分のペースで時間をかけて登れば何とかなるのではないかという考えに至りました。
そして、数日前の接骨院の先生にも「いい筋肉になりましたねー」というお褒めの言葉を頂いたばかり。
1年間の登拝で思わぬ副産物♪

さて、私が本書で知りたかったのは、地図の見方なんですよね。
それも後半できっちりと押さえてくれています。
本書では地形図、登山図ともに読み方を指南してくれています。
地形図は読みづらいなとこれまで思っていたのですが、じっくりと見渡すと普通に読めました。
もともと、道路地図など大好きですし、方向音痴ではないので、読みづらいと思っていたのが不思議なくらい。
恐らく小さい等高線を目にするのがめんどくさいと思っていたことが要因かと。
加齢と共に小さいものを読むのがしんどくなるのと、実際に登拝中に細かいものを追いかけて読むというゆとりがないというところもあるのでしょう。
まぁ、読めそうだと思えただけ良しです。

が、いちばんこれから出来る人に教授してもらわなければならないのが、方位磁針の読み方かもしれません。
これと地形図を併せ持って、自分が地図上のどの位置にいるのか把握していくのは、かなり難しいかも。
普段ソロで登拝するので、この技術は身に着けたいと思いましたが、この場合は、数回は先達を伴って教えてもらいながら登拝していかなければならないのでしょうね。
ひとり、それが出来る人間が身内にいるのですが、何分にも遠いとこに住んでるからなーー。
一度、実家に帰った時に要相談かも。

日本アルプスに登る気はさらさらありませんが、今の私には必要な1冊であったことだけは、間違いなくお伝えしておきます。

本当に私は何を目指しているのか……(笑)。


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最終更新日  2023年04月29日 07時00分08秒
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