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ブックアドバイザー木村綾子の日々の徒然

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2023年05月08日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
GWが終わり、今日から日常生活。
この連休の最後に以前から漠然と行きたいと思っていたところへの思いが高鳴りそれを放出すべく1泊で行ってきました。
が、そこでは思いもよらない猫様との出逢いもあり、まずはクールダウンのために帰宅早々猫様本を読み漁りました。

しかも、猫様関係の本を注入しないと脳みそも活性しないようでして。
のんびり、まったりしろというどこからかの啓示でしょう(笑)。

まず最初の1冊は『​ねこのおふろや ​』です。



表紙をめくったところから猫好きにはたまらないお風呂屋さんでの注意書き。
そもそも、猫以外はお断りのお風呂屋さんのようです。
ツボとしては、「おふぉろのなかではつめをしまおうにゃ」でしょう。
しかし、「またたびはほどほどにするにゃ」というのも気になります。
おふろでまたたびはアリなのでしょうか(笑)。

物語がスタートしてももちろん猫三昧。
先の注意書きがどうも伏線になっていたようで、このお風呂屋さん入浴前に壁で爪とぎOKとなっていました。

この作品にはオチがありません。
ただただお風呂屋さんで過ごす猫たちを描いているだけです。
まぁそれがとてもまったりすることと言ったら。
挿画そのものは可愛い系ではなくて、どちらかというと強面風のもの。

実は最初の方のページで番台に二匹の猫が座っているのが描かれているのですが、これなんてもしや最後のオチが猫又ではないかと思った程の渋みたっぷりの猫となっています。
人生の全てを悟りきったような渋みのましたお顔。
小さい子だったらもしかしたら怖がってしまうかも。
でも、物語的にそのような怖いシーンは全くなく、年を経るとこうなっていくよねーというのが他に描かれた猫と比較するとよく分かります。

湯守ならぬネコモリが出てくるのも素敵ですね。
銭湯でも湯守っているのですね、私の方が勉強になりました(温泉専門の職業かと思っていました)。

なんでしょ、ただただ肩から力が抜けて何回もページをめくり、ふふふっって笑っていられる素敵な作品でした。

猫を主人公とした正しい猫絵本という感じです。


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最終更新日  2023年05月08日 07時00分08秒
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