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そう言えば、作家のさかもと未明さんが自身が発達障害であることを公表してたなーーと本書『奥さまは発達障害 』の表紙を目にして思い出し、そのまま連れて帰りました。
「発達障害」以前に彼女が膠原病を患っていたことを初めてここで知りました。 私の友人にも若い時期に発症して当時は入退院していたのを思い出したのですが、ここに描かれてあるその病気のことは私が想像するよりははるかに過酷なものでした。 彼女の症状がどの程度のものなのかは分からないのですが、それでも症状のために日常生活がほぼ送れなくなるというはこの病気の深刻さを考えてしまいます。 本書はタイトル通り「発達障害」のために自分の身の上に起こっていることを描いているわけですが、私はこちらの膠原病の方に関心が向いてしまいました。 と同時にもっと関心を持ったのは、彼女と彼女のパートナーとの人間性(笑)。 いやーーー、面白い。 冷静に読んでいると、お二人ともはちゃめちゃなんですよ。 パートナーはお医者さんなんですけど、お医者さんとしてはどうなのよとうっかりと思ってしまうほどです。 ただ、はちゃめちゃで崩壊していると言っても過言ではない感じがするのですが、それでもゆるやかに一つの家庭として保たれているという不思議さがそこにあります。 そして、最後まで読んでみて「家庭」というのは、そこにある「相性」と「タイミング」が複雑に絡まって保たれているのかなと思ったのです。 しかも「相性」も日々変化するというか……そこに別のところから「時間」のようなものが入って来て、保たれたり、壊れたり。 それはその「家庭」以外の人が関与することができない何某かのものが動いているというような感じもしました。 何だか「発達障害」よりはこのようなことに脳みそをフル回転してしまった作品でした。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年07月17日 06時40分24秒
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