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以前、「大峯奥駆道」の本が出ているのを知って、それをむさぼるように読みましたが、葛城修験の経塚についての本も出ていることを知り、にんまりしながら手にしました。
それが『葛城の峰と修験の道』。 友ヶ島から亀の瀬までの葛城山系に埋められた経を巡るルートと実際に著者が現地に赴きその周辺の状況などを記録したものです。 28の経塚のルートには現在は女人禁制となっているところはないので、こちらは是非いつかは踏破してみたいなと思います。 ただ、本書は2002年刊行なので、道の状況もかなり今は変化しているんだろうなーとは思っていますので、ルートに関しては日本遺産のサイトにモデルコースが出ているため、そちらを参考することにはなると思います。 でも、これを読んでいると経塚以外にも見どころがあったり、その時の時代背景なども組み込まれていて、どれもこれも見逃さないようにしなければと、思わず手に力が入ってしまいます。 また、古文書に書かれていることも各場所で引用されていて、より当時の様子も分かります。 修験者は別としてそれ以外に人も歩いているのねーと感心したりします。 ま本書の後半の最初は「『名所図会』にみる修験の行所」ということで、その図会の説明がされています。 が、まず私が勉強になったのは『名所図会』っていうのは総称したもので、「紀伊国名所図会」とか「和泉名所図会」など各地に「図会」ってあるんですね。 その後には『葛城峯中記』と言って安土桃山時代に修験者が葛城山系の峯入りをした記録を基に修験者が葛城山系のどの道を通り、どこで泊まったのかということを解説しています。 何がすごいってこのような記録が文字や図で今も尚残っているということ。 お陰で私自身がその気になっているんですけど、罪深いですねー(笑)。 冬季は深い山に入るのは、私自身は殺人行為になってしまうので、オンシーズンになるまで、この辺りの情報を本書以外からも仕入れて、春を待ちたいと思います。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年12月24日 06時40分22秒
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