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2か月前だったでしょうか。
「分水嶺」という言葉は知っていたのですが、「中央分水嶺」という言葉は知らず、その言葉が出てきた番組を目にしました。 それから1か月後、仲間内で「水分神社」というこの名前のついた神社は「分水嶺」の近くにあるという話題が出ました。 ちょっと「分水嶺」が私の脳みそ内付近をぐるぐると廻っていたところに本書『分水嶺の謎』が目に留まり、手にしました。 分水嶺とは本書では、 太平洋に流れ出る河川と日本海に流出する河川を分ける尾根で、中央分水嶺とか中央分水界と呼ばれます。(p005) と記しています。 が、私の中では、山の頂上から両側にそれぞれ流れていく尾根も「分水嶺」という認識がありました。 なので、私の認識が誤っていたらと思い、調べてみたら 恐らく私の認識は誤っていないと思います。 ただ、本書では「中央分水嶺」、つまり著者が記していた日本海側と太平洋側に流れる境界について追いかけたものですので、本書を読んでいく上では誤りではありません。 本書はこの中央分水嶺がどのような地形に走っているのかということを、地図上で追いかけながら説明しているものです。 本書の特徴はオールカラーであるということ。 いわゆる3Ⅾ地図で分水嶺の動きが表されているので、等高線ごとに色が異なり、これがモノクロだと恐ろしく分かりづらい。 なので、カラーであろうと思われます。 ゆっくり吟味しながら今回は読めなかったので、専門用語などが出てきた時は読み飛ばし、雰囲気でよんでしまったので、じっくりとした感想を書くことができないのですが、その中でひとつだけはっきりしたことは、私の地元である広島県の分水嶺は思った以上に南下したところにあるということ。 私が「分水嶺」という言葉を知ったのは、小学生の時、家族旅行で島根県に行った時、県境当たりの江の川を指して父がこの川は日本海に流れている。 瀬戸内海に流れている所から日本海に流れが変わったところが分水嶺というので、ここら辺が分水嶺だと教わったのです。 なので、中国山地に沿って(中央)分水嶺があると思っていたのですが、広島の地理に明るい方なら確かにと思ってくれると思うのですが、県北と言われている三次市よりも南側、向原辺りなんですよ。 これは世良高原から一気に南下してあとちょっとで広島市というところで再び向きをけて北上していきます。 これは私としては凄いと思う。 また、世良高原の分水嶺の出来方が高野山と似ているということで高野山の分水界のマップを表しているのですが、なんとまぁ、この分水界のフートがあの「女人道」ではないですか! 私歩きましたけど(笑)。 まさか女人道がこのような場所で出逢ってしまうとは。 人生に無駄なことはないと言いますが、まさにそんな感じです。 また、関門海峡が分水嶺の本州でいちばん低かった分水嶺なのだそうですが、海の中にも分水嶺? 波立方向が異なるという事なのでしょうか。 山の上から流れる方向が異なるだけかと思っていたら谷にもある分水嶺ということで「谷中分水界」という言葉があることも知りました。 この言葉を知った数日後にとあるブロガーさんが奥吉野のことについて書かれていて、その村が「谷中分水界」であることを記していました。 恐らくこの言葉に出会ってなければ、私の好きな吉野のことでありながら「なんのこっちゃ」と思っていたかもしれません。 吉野の面白さを見落としてしまうところでした。 分水嶺は本書の内容と共に厚さ(ページ数)を見ても奥が深いのがよく分かります。 本書の1割にも理解が及ばなかった感じなので、再度読み直したいと思います。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年12月25日 06時31分33秒
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