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低山でありながら、遭難しかけたとまではいかずとも、道標がないばかりか方向感覚を麻痺させる大文字山。
その後に、この山は1人では上らない方がいいと言われたという内容の話をしたのが山麓にある神社の巫女さん。 実際に遭難者も多く出ているらしい。 ただ、あれこれと山道があるのなら、幾つかの道を巡ってみたいという願望もなきにしもあらず。 大文字山を網羅する山道の書かれたリーフレットや冊子、本などがあればいいのにーーーとその時から思っていたのですが、ありました! しかも4年前に出版されていました。 それが『大文字山トレッキング手帖』。 全てというのはちょっと言い過ぎで、少なからず私が昨年巡った道に関しては往路復路ともに掲載はなかったのですが、それでもメイン以外の山道が掲載されていて、私としてはとりあえずは満足。 しかも、その山道にある史跡も掲載されていて、紹介文もあります。 その中でも目を惹いたのは山科コース。 このコースそのものの存在は知っていたのですが、ここになんと、「たたら製鉄跡」があったんですよ。 しかもこの辺りは製鉄遺跡が展示しているとか。 本書による説明文によると、 滋賀県西部や南部から大文字山域にかけては、古生層に乾乳したマグマとの接触帯が分布し、熱変成作用で鉄などを含む塊状の鉱床が生じました。また、製鉄では鉄を溶かすためのねんりょうとして多くの木炭が必要でした。如意ヶ岳山麓は原料に加え、燃料や水が得られる、たたら製鉄の適地だったのです。(p88) これを裏返すとこの場所には修験者がいたということも考えられます。 まさか、京都市内にこのような場所があったというのは初耳でした。 やはり、古道は侮れません。 しかし、それに関する情報はこのような本がなければなかなか得ることが出来ず。 今年はこの辺りも登拝しようと予定場所に組み込んだのは言うまでもありません。 修験や山岳信仰に関する史跡も現場に行けばあるやかもしれません。 わくわく♪ にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年02月15日 06時31分27秒
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