ブックアドバイザー木村綾子の日々の徒然

2024/09/21(土)07:00

お散歩(8月3日)/『青岸寺』『伊吹山』

今年中には、役行者霊蹟札所を満行したいと思っていたのですが、この時点で残すところ5つ。 で、いちばんネックとなっていたのが、伊吹山の山頂にある伊吹山寺。 何がネックなのかというと昨年登山道が崩壊して、麓からの徒歩での入山が禁止されているのです。 車やバスを使えば、9合目までアクセスできるので、問題はないのですが、札所巡りをするようになって、やはり修験者さんたちのように、きちんとお山にも徒歩で向かわなければいけないという自分なりのルールができてしまい、せっかくですので、徒歩で山頂のお寺にお参りしたかった訳なんですよ。 開山日になってもまだ徒歩は禁止。 それがずっと続いていたので、7月に伊吹山へバスを運行している会社に尋ねてみたところ、今年中の解禁はないと連絡が入っているということでした。 もう、それならばと、米原駅から伊吹山9合目までのバスの予約をそのまま行い、この日となった訳です。 いやーーー、米原も何も変わらず暑かった! バスの出発時刻よりも少し早めに着いたので、駅の近くにある青岸寺にお参り。 こちらはお寺もさることながら、この庭園が有名。 国の指定名勝庭園にもなっています。 画像の中央手前に向かって茶色となっている部分がありますが、これは池であり、現在は苔。 お寺のサイトを引用します。 ​梅雨時期や多量の雨が降った後には、伏流水が染み出すことにより、枯山水庭園が池泉庭園に姿を変えます。江戸時代作庭の庭園では、全国でも極めて珍しい二面性持った庭園です。水底に青々とした苔が沈み、水面に反射する風景は、まさに格別の美しさです。​ 真夏のカンカン照りでは伏流水が染み出すことはありませんので、池に苔が生えていましたが、梅雨時期などはいい感じに水が張るそうです。 ただし、雨が降った直後ではなく数日にかけて水が溜まってくるということですので、お寺に問い合わせてくれたらいいと住職の奥様は話してくれました。 こちらはキリシタン灯篭。 お庭を造成する際に持ち込まれたらしいのですが、どこから持ち込まれたかは不明なのだそうです。 青岸寺を後にして米原駅前から予約していたバスに乗り込みました。 お隣は加古川からいらした同じ世代位の男性。 私は趣味が登拝ということを伝えると、あっさりと「山に登る目的が異なるのですね」と理解をしてくださいました。 恐らくここまであっさりと分かってくれた人は初めてかも♪ ちょっと嬉しい行きのバスとなりました。 車窓からの伊吹山。 山肌が崩れているのが分かります。 で、この画像からは見えづらいのですが、雲がかかっています。 もしや山頂は雨?と一抹の不安。 伊吹山はイヌワシの生息地。 山頂近くになるとずらーーーーとプロ&アマ問わずイヌワシをめがけてカメラが並んでおりました。    9合目の看板。 ここからは山頂までは車両乗り入れ禁止(ってか車用の道路がないので必然的に徒歩)。 標高100m分だけ歩きます。 その登山道でお目にかかった名前は分からない鳥さん。 全く逃げる気配なしでした(笑)。 真っ先に向かったのが、伊吹山寺。 推しが待っててくれました(笑)。 ここでお手伝いをしているという女性としばし歓談。 とても興味深い話を伺いました。 「呼ばれる」ってこのような人を言うのではないかと思いました。 山頂がかなり広くて、お参りがすむとうろうろと歩き回りました。 あっ、そうそう日差しが出ると暑いですが、基本的に涼しい! 下界とは全く違う空気感。 でも人は多い。 日本武尊の像。 ここで猪の風貌の山の神にやられて死に至るほどの傷を負った場所です。   山頂にはお花畑があったり、帰りの下山道には巨石群というよりもカルスト台地ですね。 このようなことも実際に目にするまでは想像すらしていませんでした。 下山道からの風景。 9合目まで下りてくると再びバスに乗って、駅へ……ではなく、薬草の湯で下車。    温泉ではありません。 伊吹山は多種多様な薬草が生えており、その関連施設です。 役行者は日本で初の薬を作った人でもありますので、ここに彼が来て薬草を摘んだと言われると納得しますし、このお山鉱山でもあるんですよ。 もう、修験関係のお山としてはあるあるです。 とのんびりとお湯に浸かって帰路となりました。 が、ここで戯言を書かせて下さい。 ①入山料は払いましょう! ➁トイレ協力金は払いましょう! 9合目からわずか高低差100mばかりでも入山には変わりません。 入山料はお山の保全管理に使われています。 そこそこの人混みであった登山道ですが、私の前後のグループは一切払っていませんでした。 同様にトイレの協力金も。 私がトイレにいる間誰一人払わない。 トイレは毎日清潔な水を麓から運び、し尿を麓まで下ろすという作業をして下さっています。 その費用にこの協力金はあてがわれています。 なぜ、支払わない。 今回の息吹山の8割が年配者でしたが、この方々のモラルが最低!と憤っております。 人生の先輩方、最後まで次の世代にきちんとした背中を見せて下さい! ここまで協力金を無視しているお山は私が登拝した中ではありませんでした。 にほんブログ村

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