自分の「ハート」と、仲良くしてみることにした。
ハートとは、「思考」や「理性」の反対のことば。
「実はこれが好きなんだよね。わくわく」
→「でも人から見たら子どもっぽいかも」
→「仕事につながるわけじゃないし」
→「お金を無駄に使ってはいけない」
という感じで、打ち消すのが大得意だった(笑)
それに何か、自分を褒めてあげたり、自分にご褒美をあげるのが苦手だった。
仕事を休むのも苦手。
疲れてしまって、あれ自分は何がやりたいんだっけ、というか
純粋な子どもみたいな自分が何を好きだったか
わからなくなりそうになっていたので、ちょっと変えてみることにした。
自分は何かを作ることが好きだった。
パソコン上でとかではなくて、実際に手を動かして。
その日はさっさと退社して、折り紙を買いに行ってみた。
その晩、夢中で折った。ものすごく楽しかった。
キラキラしたものが好きだった。
金縁でキラキラ光るシールをいくつか買ってきて、
子どもみたいでも手帳に貼ってみた。
買うときは、「こんなの買ってどこに貼るんだろう。子どもみたい。やっぱりやめよう」
という「思考」との戦いだった。
レジに行く前に、何度ももとに戻しては手に取っていた(笑)
でも、その晩手帳に貼ってやった。何だかものすごく楽しかった。
シールと同じ文具屋さんでかわいいハンコのコーナーも見つけた。
そういえば、何かハンコも好きだった。
この際と思い、いくつかかわいいハンコと、好きな金色やオレンジ色の
インク台を買ってきた。
(やっぱり大の大人がハンココーナーの前に座り込んで、ずっと悩んでいた)
帰宅して、小学生みたいに手帳とか日記とかいろんなところに押してみた。
何だかすごい楽しい。
文具屋さんで三千円くらい使ってしまった。
レジに向かうまで、気にしないことにした。
いつもなら、事前に計算して、「何にかけてるんだか」と思いとどまって
帰るはずだったのだが。
何だか心の中で忘れられてた小学校くらいの私が起きてきて
すんごく喜んでるみたいだった。
思い切って買ったものが何かと思えば、こうやって書くのもおかしいような
人には意味のない、笑えるようなささいなものばっかりなのだが
自分にだけ意味のある、ちょっとした何かだった。
自分を喜ばせて、仲良くする方法って、自分が一番知ってるんだな~
私はいつも「もっとしっかりしなければならない」「○○であるべきだ」
と、自分に何かを課してしまうほうなので
たまには喜ばせてあげないとなぁ。
自分の中にずっといる、小学生くらいのままの私と、おばあちゃんになっても
ずっと仲良くできたらいいなと思った。
そうしたら、なんか孫と仲良くできるおばあちゃんになれるかも知れないし!
(↑捕らぬ狸の皮算用)