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東村山グルメ日記

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マサ@東村山

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2005年06月03日
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カテゴリ:そば
「たぬきそば」と言うと、皆さんはどういうそばを思い浮かべますか? おそらく大抵の人は揚げ玉(天かす)の入ったそばをイメージすると思う。しかし、大阪出身の人は油揚げの入ったそばを思い浮かべるハズだ。というのも、大阪では油揚げの入ったうどんを「きつね」、油揚げの入ったそばを「たぬき」と呼ぶからだ。「じゃあ、 大阪では『たぬきうどん』は、どんなうどんなの?」という疑問が当然わいてくるのだが、答えは「大阪には『たぬきうどん』は存在しない」。同様に大阪には「きつねそば」も存在しないのだとか。ちなみに大阪では揚げ玉の入ったうどんやそばを「ハイカラうどん」「ハイカラそば」と呼ぶらしい。
 また、大阪のすぐ隣である京都出身の人にとって「たぬきそば」とは、あんかけそばを指すらしい。こんな風にひと口に「たぬきそば」と言ってもいろいろある。でも、全国的に見れば、大勢は「揚げ玉入りのそば」に傾きそうだ。「(天ぷらの)種を抜いている」から「たねぬき」→「たぬき」となったという語源の由来も受け入れやすいし……そう思っていたところ、読者の方から「本当のたぬきそばを食べさせるお店が東村山にある」との情報をいただいた。
 本当のたぬきそばとは何か? 前置きがかなり長くなってしまったけど、早速、私は紹介された「亀屋」というそば屋に行ってみた。
 場所は東村山駅西口を出て、バス通りに入ってすぐ左側にある。

「亀屋」

 店内は意外に広く、そば屋というより昔の駅前食堂という感じ。おばちゃんに「たぬきそば」(550円)を頼んで、待つこと5分。出て来た「たぬきそば」を見て、私は驚いた。

たぬきそば

 ナントかき揚げが乗っているではないか! エエッ、なぜ? でもまあ、謎解きは後回しだ。そばが伸びないうちに食べなければ。
 ズズズッ。そばは柔らかい。つゆをひと口。色は黒いけど、甘めの優しい味だ。次はかき揚げを食べてみよう……と箸でつまむと、大きさの割に薄い。食べると野菜の味がする。食べ口を見ると、タマネギやジャガイモを小さく薄く刻んだモノや桜エビが入っていた。「かき揚げ」と言うには食べ応えはないが、揚げ玉しか入っていないたぬきそばと比べれば断然こっちの方が美味しいし、満足感は高い。つゆまで飲みきると、もう満腹だ。
 会計の際、おばちゃんに聞くと、「ウチのたぬきは、ずうっと野菜のかき揚げだよ」とのこと。「なぜ野菜のかき揚げなのか?」までは聞けなかったので、家に帰ってパソコンで調べてみた。
 すると、江戸時代の後期にイカを中心にし、衣が扇状に広がるようにした天ぷらを乗せたそばがあり、衣で大きさを化かしたことから「たぬき」と呼び始めた……という由来を発見。これに「種抜き」説が加わって薄っぺらい野菜のかき揚げが出来上がったのではないだろうか。
 だとすれば、この「亀屋」のたぬきそばは由緒正しい本物のたぬきそばと言えるかもしれない。
「たぬきそば」にはこの他、東京・世田谷区の砧(きぬた)で作られたそばだからという説もある。そんな由来の数々を思いながら、このお店の「たぬきそば」を食べると味わいが一層深くなると思うな。
 今度行ったら、「たぬきうどん」にして卵を落として食べてみよう。卵はきっとあの「たぬき」に合うハズだ。


【DATA】
住所:東村山市野口町1-18-5
電話:042-391-0133



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「亀屋」は残念ながら2006年末に閉店しました。





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最終更新日  2007年10月13日 15時55分13秒
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