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カテゴリ:マンション管理人独言
大学を卒業して、大阪の莫大小(メリヤス)屋さんに、住み込みの丁稚奉公、
最初の1年目は、当番で寮のトイレの掃除、当番の者は朝晩2回、それ以外に 誰かがトイレが汚いぞというと暇を見つけて掃除、クソッタレー、自分で 汚したくせになんて文句をブツブツ、これが原点や、これが原点や、 と呪文のように唱えながら。 今また新しく始めたマンションの管理人の仕事、共用部分に一つのトイレ、 オレも利用するのだが、今は引越し業者の人や、家具の搬入業者の人や、 内装工事の人たちが利用、このトイレ中途半端に大きい為に、手を洗った 時のしずくや、ギリギリまでトイレを我慢してから飛び込む人が多い所為か、 オシッコが派手に飛び散ったり、外でウンコがしたくなる時は大概オレもそう だが、下痢気味、ツイツイ便器に飛び散りがち、オレは丁稚の時のトイレ掃除 の経験上、これは癖のモンで、自分ですぐ後に綺麗にしておく習慣が、しかも 誰か先の人が、汚してそのままにしておいても、もしオレが人が汚したんだから と、そのままにして出たとする、そこへすれ違いに誰か他の人が入ったとする、 すると便器が汚れていると、キット、次に入った人は、あの野郎が、 ということになるだろう、そんな強迫観念というか、それが気になって ついつい人の分まで綺麗に掃除する癖が、それがこうじて、飲みに行って いても、この頃は学生のアルバイトの女の子も多く、後でトイレに飛び込むと、 床が汚れたまま、余計なことだが、つい説教、厭なオヤジというか、 厭なジジイと、言われた本人はさぞ思っていることだろう。 還暦が住んで初めて経験する仕事、自分がトイレに行くたびにトイレ用 の雑巾持参、用を済ました後、必ず掃除、行く度拭かなければならないほど、 よくも汚れるもんだと思いながらトイレ掃除、便器を拭いて、最後に 汚れやしみのよく目立つ、黒い中途半端に広いPタイルの床を拭き掃除、 仕事でトイレ掃除を一生懸命にやっている自分を、これを今もやれる自分を、 何故か結構気に入っている、ただ昔の丁稚奉公時代には、トイレ掃除の 向うには、とてつもなくデッカイ、夢や希望や将来ってモンがあった ような気が・・・・・。 (こんな時に、決まったように耳元で、イーグルスのドン・ヘイリーの 「デスペラード」が聞こえてくるが、昔はやり切れないほど暗くて、 寂しく、絶望的に聞こえていた歌声が、優しく、暖かく、励ましのように 聞こえてくる) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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