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タバコに火をつけるとき、吸いはじめの高校生の頃、もう今から45年
以上前、この頃はやはりマッチ、そして飲食店、特に喫茶店などのサービス のマッチのデザインに、凝った、おしゃれな、また風変わりな、軸に色の ついたもの、色々と趣向を凝らし競い合っていた、ジャズ喫茶などのマッチ を持っていると、それだけで仲間内で、オ、オ、オウッ、てナこともあり、 マッチ箱のコレクターなどが出現した時代、西部劇などでウエスタン・ ブーツのかかとで、バシッとこすって火をつける、ロウ・マッチ、この カッコよさに憧れた事もあったが、これはマッチのコスト高のため長続 きせず、そのかわりに普通のマッチを、片手で、人差し指と中指で軸を はさみ、親指でヤスリにパシッとこすりつけて火をつけて、チョッと気取 っていた。(この頃にハイ・ライトとショ-ト・ホープが発売、国産の フイルター付タバコの始まり。) 大学生の頃は殆どがマッチ派の中でオイル・ライター派、(ガスライター の出始めの頃、舶来はロンソン・国産はマルマン)、かなり少数派ながら ジッポー派もいた、実はこの頃ジッポー派ではなく、もっと少数派のロンソン のバンジョーというヤツ、ジッポーに比べると随分ヤワで、オイルの量も少し しか入らず、二日に一度はオイルの補充、名前はバンジョーだが、形はエレキ ・ギターやエレキ・ベースに似ており、あの胴のクビレが妙に手になじんで好 きだった、当時オイル・ライターでタバコの火をつけると、タバコにオイルの 匂いが移って嫌いという人も随分多かったように思う、特に女性に。(ところ が最近では、オレのジッポーのライターを見て、ちょっと匂いを嗅がせてねと 言って、この匂い大好きとライターの匂いをかぐ女性が増えた。) 大学を卒業した頃、男の3種の神器、オメガの腕時計・パーカーの万年筆・ ダンヒルのライター、パーカーの万年筆は大学の入学祝に貰って持っていたが、 オメガの腕時計、これは当時の値段からいって、とてもじゃないが手の出ない 代物、そしてダンヒルのライター、これはなんといっても、映画「ナバロンの 要塞」でのデビット・ニブンのタバコをこのライターで火をつけるシーンが目 の奥に焼きついて、どうしてもほしく、百貨店での値段はオレの初任給ぐらい、 パチンコ屋の玉の受け皿に、「これは俺の台ヤ!」といわんばかりにタバコと 一緒の無造作に、このダンヒルのライターが置いてあるのよく見かけたが、 どうせ、おっソロしく怖いオニイサンの持ち物。(怖いオニイサンのでなかっ たら、パクル気だったのかと言われると、返事に困るが。) 就職(丁稚奉公)した会社の社長や重役さんが、市場調査・市場視察という 名目での海外旅行のブーム、香港あたりで売っている値段だと、なんとかなり そうな値段、お金を渡して買ってきてもらい、憧れのダンヒルのライターが 自分のものに、タバコの火をつけるのがたまらなくうれしい、そして2,3日後、 新品の時に入っていたガスがなくなり、ガスを補充すると、炎が小さい、大き くならない、アレレと、百貨店の喫煙具売り場へ行くと、香港で買ったダンヒル にはこれが多いんです、裏のガス調整弁を回してください、ただしこれをいじく るとガス漏れしたりしますからご注意。 言われたとおりにガスの調整弁を少しまわすと、それで何とか元のとおりに、 しかしガスを入れ替えるたびに、調子が悪くなり、突如として炎が異常に大きく なったり、裏からガス漏れしてそれに火がつき危うくヤケドしそうになったり、 その後は使わずに机の引き出しに入れたまま、デユポンのライターも同じこと だった。 男は高級ライターを持つことより中身を磨くこと、なんて心を入れ替えたわけ ではないが、営業に出だした頃運賃節約のために、手で持てる位の量の商品は 運送便を使わずに、営業周りのついでに手でぶら下げて持参して納品、片手が 荷物でふさがっていて、片手で火がつけられ、少々の風で火が消えないライター、 そうなるとやはりジッポーのオイル・ライター、以来もう約40年。 ジッポーのオイルライターの事は、もうこの日記にとっくの昔に書いている ことと思っていたが、日記一覧を見てみるとまだ書いていない、また後日。 (この頃に100円ライターが出始め、高級ライターは隅っこに追いやられ、 マッチは殆んど姿を消してしまった、仏壇のローソクだけは永らくマッチで つけていたが、それもいつのまにか、軸の後始末をしなくてよい100円 ライターに、変わってしまった。) ■「今日の言葉」■ 「自分を飾るのは無駄である 自分の実力は他人が知っている」 「ノートルダム寺院」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 8, 2004 03:30:24 PM
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