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カテゴリ:好きな事
月曜日が休みか、遅番の時は、家の直ぐ近くのショット・バー、殆ど
毎週、日曜日は午後の8時半ぐらいからライブ、ワン・ステージ目の終わ るぐらいか、終わったところぐらいに、ふらりと立ち寄る、ネットのライ ブ予告で、出演ミュージシャンの顔ぶれも分かっていて、「西院MUSI C FESTIVAL」で顔なじみが多く、そこへ行けばスタッフの連中も 必ず数人、ライブの日はワン・ドリンクつきで1,000円也、入り口の 端っこで立って聞くのがオレの指定席、ハイネケンの生ビールを注文、こ このマスターは自分が好きだから、毎日生ビールのサーバーをきれいに掃 除、注ぎ方も丁寧で、上にいつもこんもりとクリーミィーな泡が盛り上が っていて上手、注いだビールの泡が収まるまで、ユックリ目に「ボンサン ガヘヲコイタ」、これを5回、声に出さずに唱え終わってから、グビッ! かな、グイッ!かな、とりあえず最初の一口、3分の1程が喉から一気に 胃袋に、プハーッハー、そして鼻の下の髭に、べっとりとクリーミィーな ビールの泡が、それを右手の甲で、ガキの頃に垂れたハナをぬぐっていた 時と同じ仕草でぬぐって、ショートのパーラメントにジッポーのオイル・ ライターで火をつけて、煙を思いっきり深く吸い込んで、しばらくしてか らユックリとユックリと、吸い込んだ煙を大事そうに吐き出す、さァ、オ レの好きな時間の始まり!。 カウンターの後ろのバーボンがずらり、席から見て左の上段からボトル が銘柄のアルファベット順にずらり、100種類はなさそうだがかなり揃 っている、家ではワイルド・ターキーの8年物だがそれを飲んでいた期間 が随分と長く、次にジャック・ダニエル、そして今はアーリー・タイムス、 近所の小さな酒屋、息子が別の場所で安売り店をしているために、小さな 店の割りに値段が安い、消費税込みの1,310円、時々バーコードの貼 り間違えでレジに違う値段の時が、これも安い目の時には黙っていようと 思うが、オレの運が下り目か、ツイていないのかどうか知らないが、いつ でも決まったように高い目の間違い、オッサン間違うてるで、消費税込み で1,310円、オッサン照れ隠しで、ヨメハン、また貼り間違いよった わ!、そして奇妙な愛想笑いを浮かべて、「アーリ・タイムス好きでっか ?」、イヤー、懐事情というわけにもいかず、曖昧に頷いている、テナわ けで今は家ではもっぱら、寝酒用にはアーリー・タイムス。 昔からの癖だが、いろいろ飲み比べの出来ないタチで、これだけ多くバ ーボンが取り揃えてあっても、生ビール1杯、ロックのダブルが2杯、そ して生ビールかコロナ・ビールでおしまい、最近は飲む量がこれくらいで ジャスト・フィット、だから2杯飲むバーボンの銘柄はどうして同じもの ばかり、ブラントンかエルヴィス、たまにお金があるときはブッカーズ、 カップから半分ほどはみ出したまん丸い氷、隙間からバーボンを注いでい き、氷が解けてグラスのふちと同じ高さにまで氷が沈む、ここがマスター の腕の見せ所、バーボンがこぼれないように此処でピタリと止める。 ミュージシャンが椅子に座って、くわえタバコでちょっとギターのチュ ーニングを始めだし、「アカン、飲み過ぎたみたいで、音がわからん!」、 これはいつものギャグ、此処でざわめきが収まって、拍手と笑いと口笛、 指笛、さあ、これからツー・ステージ目の始まり、お客さんの顔ぶれを見 ていると半分ぐらいが、ミュージシャン仲間、こういう日はサード・ステ ージが飛び入りが入ったり、狭い店にもかかわらず楽器が増えたり、やる ほうも、見るほうもアルコールがまわり出してきて、面白い、ところが終 わる時間が随分と遅くなるので、ツー・ステージ目の終了後、カンパ箱に 1,000円札を投げ込んで、わずか5ミリの長さの短い後ろ髪を惹かれ る思いで店を後に、家までは歩いて数分、夜風がアルコールと音楽に少し 酔った身体になんとも言えずに心地が良い。 ■「今日の言葉」■ 「 物の働きに感謝する心でこそ 物を生かす工夫を授かる 」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 6, 2004 02:45:02 PM
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