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Jan 27, 2006
カテゴリ：好きな事
オーデイオ装置に毎日の日課のように、聴く、聴かないに関係なく、アン プのスイッチをオン、暫くしてから、レコードプレーヤーのスイッチも入れ る、ターンテーブルもから回し、プレーヤーのターンテーブルを回転さす駆 動方式は糸ドライブという方式、タコ糸ぐらいの太さの糸の輪をモーターの プーリーとターンテーブルの胴にかけて、モーターを回転させそのプーリー が回転し、その回転を糸でつながれているターンテーブルを回転さすという タイプ、暫くの間、聞かないでほうっておくと、この糸が微妙に伸びたり縮 んだり、そのセイでターンテーブルの回転ムラが起こる、その調整がなかな か出来なくなる、だから毎日、レコードを聴かなくても、３０分ほどの間、 兎に角、回転だけをさせておく、そうしておくといざ聴こうと思った時、回 転ムラを起すことなく機嫌良く動いてくれる、プレーヤーの場合はその効果 を実感しているが、アンプの電源をオンにするというのは、その効果はオレ の耳では定かではないが、オーデイオ誌などによるとその道の大家といわれ る人達が口をそろえて、そうの賜っている、こうする事の効果は電気製品は 絶えず電気を流しておく方が機械の調子が良いのだろう、これは何となく判 る気がする、それとスイッチを入れても、今日はもう、聴かないとスイッチ を切る前に、ボリュームのつまみを、無限大にまで回したり、元に戻したり、 これを何度か繰り返す、こうする事によって、ボリュームの接点を、ボリュ ームを上げたり、下げたりするとこすれる、これでそこの部分が自然と磨け ている。 これは明らかに効果がある、これをほうっておくと、埃やタバコの煙のセ イでこの接点が汚れてしまい、ボリュームを上げると、スピーカーからガリ ガリという音が聞こえてくる事がある、趣味の世界というヤツは、世話は焼 けるが、いささかタチは良くないが、極めて魅力的な女性とお付合いをする ようなもので、この手間がかかったり、世話を焼いたり、邪魔くさいような 事、これを敢えてするのが楽しみであり、それが魅力というものである。 オーデイオセットを置くスペースが限られていて、アンプはプりとパワー を切り離すと場所をくうために、必然的にプリメインアンプ、半ば負け惜し みで、余ほどでっかいスピーカーを鳴らさない限りは、無駄な接続をしなく て済むから、プリとパワーの間の伝送ロスがないために、プリメインアンプ 派になってしまっている、このプリメインアンプの後のジャックの受け口に 多くのジャックが差し込んである、信号の入り口側、レコードプレーヤー、 カセットデッキ、ＣＤプレーヤーの３つの機械が繋がっている、それぞれの 左チャンネルと右チャンネル、６本のジャック、信号の出口側、スピーカー、 カセットデッキ、コンデンサー型のヘッドホンアンプ、スーパーウーファー の４つが繋がっている、それぞれ左と右、８本のジャック、合計１４本のジ ャックがプリメインアンプのジャックの差込口に差し込まれている、これを 週に一度は抜いたり、差し込んだり、月に一度は接点クリーナーでジャック とその受け口を綺麗に掃除、置く場所からいって普段は掃除のしにくい壁面 で、そのくせ埃のたまりやすい場所、時間があれば掃除機を差し込んで埃の 掃除、複雑に繋がっている何本ものコードに埃も殆どたまっていない綺麗な 状態。 ところが、会社の整理などで気持ちに余裕がなくなってくると、ユックリ と音楽を聴く気持ちと心の余裕までなくなってしまう、今まで聴いている時 間が多い時には、聴こうと思った時に、いつでも直ぐに良い状態の音が出る ようにと、少々面倒な儀式めいた事を続けていたが、聴かなくなってしまう とこれらの事もぷっつりとやらなくなってしまう、それに追い討ちをかける ように、お金に困ってＬＰレコードを僅か数百枚だけを残して、中古レコー ド店に買取の依頼、ジャズのレコードはまだ１枚、１枚、電卓を叩いて買い 取りの値段を査定、どんな基準で値段がつくのかよく分からなかったが、数 百円の金額が電卓に叩かれていく、ジャズのＬＰレコードは手放したが、カ ントリーミュージックは残そうと思っていたが、１年ほど後に、同じ中古レ コード店に買取の依頼、ジャンルと買取の希望の枚数で、てっきりレコード 店の店じまいと思って大阪から出張、電話で買い取り依頼をした時に、先に 言ってくれれば、もう少し思案をしたところが、「実は、カントリーレコー ドは、ジャンルが特殊過ぎて、値段がつけられないのです、１枚５０円でな ら買取しますが」、お金も欲しかったが、部屋一杯に山積みしたレコードを、 もう一度、クローゼットを改造して作ったレコードラックに、それを元に戻 す気力が失せていた、「ほな、数をあたってくれるか」、枚数を数えるだけ で随分と時間がかかり、ＬＰレコードが３０枚ほど入る小さなケースに詰め て、半日がかりでハイ・エースに積み込み終了、重量オーバーが心配になる ほど、車体が沈み込んでいた、殆どが輸入版、それでも買う時は１枚、２、 ０００円ほど、長い年月をかけて、約２、０００万円、中古のレコード屋さ んから受け取ったお金が５０万円余り、これで夜逃げが随分としやすくなっ た、しかし心にぽっかりと大きな穴が空いたような喪失感、これ以降、極端 に聴かなくなってしまった。 それから数年、生活も良くない割りに落ち着いてくると、気持ちにゆとり が出てきたのであろう、オーデイオセットの装置の裏側のごちゃごちゃした コード類にたまっている白い埃が気になりだしてきた、年明けに掃除機でそ の積もった埃を綺麗に吸い取って、雑巾で拭いて、さあ、聴こうという気に なって、プリメインアンプのスイッチをオン、アレ、レ、スイッチが入らな い、これは長いことほったらかしておいた罰か、修理、いくらかかるか分か らない、３階に使わなくなって置いているアンプに繋ぎ変えようか、と思案 している時に思い出した、スイッチが入らないのは当たり前、電源がごちゃ ついていたので、オーデイオ用のテーブルタップを使っていたのだ、これに もスイッチがついている、このスイッチを先に入れるのを忘れていた、よう やく無事にスイッチがオン、まあ兎に角、３０分ほどはウオーミングアップ、 スイッチ類をガチャガチャ回して接点の掃除、まず最初に聴いたのはいつも オーデイオチェック用にしていた、ＣＤのジム・ホールの「アランフェス協 奏曲」、音の方は別段変わっていない様子、ポール・デスモンドのアルト・ サックスが、悲しく、切なく、それでいて優しく響いている、次にＬＰレコ ードを聴いてみようとプレーヤーのターンテーブルを回してみる、回転ムラ の微調整がもう少しのところでうまくいかない、これは諦める、２週間ほど の間、毎日、電源を入れて、少しの時間だけ、ターンテーブルを回しておこ う、そうすれば回転ムラも直ってくるだろうと思う、ＬＰレコードをお金に 換えて、殆どがなくなってしまったが、無くなってしもうたモンは、もう、 しゃーない、好きな、思い入れある盤は数百枚は残っている、毎日１枚づつ 聴いていっても、優に１年以上はかかる、残っているものだけでも充分に楽 しめる、「そうや、あるモンで楽しもォ！」。 ■「今日の言葉」■ 「 好きな物だけを食べていると 体ばかりか心も健全に保てなくなる 」 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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