還暦雲巣管理人独言（還暦を過ぎたウエブマスターの独り言）

　国民の大多数が守って欲しい公約を守れなかった時には、「公約

なんてものは、・・・・・。」、と公約を破ったところでどうとい

う事はないといいながら、国民の半数以上が別段守る事を欲してい

ない公約に拘り、頑なに実行、「いつ靖国神社に参拝に行っても非

難されるのだから、８月１５日に行っても同じこと、だからもっと

もふさわしい今日参拝に行った」、戦後教育の欠陥の１つに国語力

の低下がある、小泉首相もその類の人のようだ、小泉首相の靖国神

社参拝はいつ行っても非難される、このあたりの事実認識は正常、

８月１５日、「終戦の日」、に行くには最も問題があり、非難、批

判がある事の認識も出来ているようだ、この認識がありながら、今

日靖国神社へ参拝した事を、「最もふさわしい日に参拝」、これは

明らかに日本語の間違いで、「最もふさわしくない日に参拝した」、

とこう言うべきである、それと戦後教育のもう１つの欠陥、行き過

ぎた、誤った個人主義及び個人の尊重、そこから派生する忍耐や辛

抱の欠如、彼の場合、そんなに個人及び人間・小泉純一郎の心の問

題として、８月１５日の、「終戦記念日」、に靖国神社へ参拝した

いのならば、たったの１年間だけの辛抱と忍耐がありさえすれば、

彼が１００歳まで生きるとしたら、３０数回、心置きなく、堂々と、

この日に靖国神社へ参拝する事が出来る、また、一旦口に出した事、

一旦言葉にした事、まさか任侠道の世界でもあるまい、今や国連の

安全保障理事会の常任理事国を目指す国の首相であり、内閣総理大

臣、その立場や地位をわきまえる事もなく、何が何でもやり遂げる、

「何がアカンねェ、個人の自由やないけェ」、という居直り同然で

ある、日本国民と世界（世界はチョッとオーバーか、近隣諸国数カ

国）、が注視の中で、まるでケツを捲るような立派な参拝を実行。

（小泉首相よ、６１回目の終戦記念日を極めてザラついた気持ちで

迎えさせてくれて有難う）。


　６１回目の終戦記念日、この日に２１年ぶりに現職の首相、小泉

首相の靖国神社参拝行為、この行為の是非については大きく分かれ

ているが、この行為の最大の、「功」、の部分といえば、国民に靖

国神社とはいかなる神社という事を広く知らしめた事であり、この

神社が、天皇陛下や政府の首脳が先の大戦の英霊に不戦の誓いをた

て、慰霊するのふさわしい場所であるかどうかを大きく、広く議論

されるようになり、その中心となっているのがＡ級戦犯の合祀問題

であり、靖国神社がＡ級戦犯合祀の正当性・合理性を主張するため

に、「東京裁判」、を全否定し、戦勝国の理不尽な法廷で戦犯の汚

名を着せられた犠牲、靖国神社に神として祀られるのは当然と主張、

ここで、では日本人の３００万人余の軍属及び民間の人達、はるか

に多い人数の外国の人達が犠牲になったあの戦争の責任は一体誰に

あるのか、残念な事にこれだけ目覚しい復興を遂げた国でありなが

ら、戦後６１年を経過する現在に於いて、「東京裁判」、の批判、

非難はすれど、また、戦勝国の戦争犯罪の議論はすれど、いまだに、

日本人の手で、日本の国として独自の、「あの戦争」、の検証がさ

れていない、この日本の国民と世界に恥ずべき問題が大きくクロー

ズアップされてきた、このことは小泉首相の靖国神社参拝がはから

ずも、心ならずももたらした、「功」、の部分といえる。


　「あの戦争」、「先の戦争」、「大東亜戦争」、「第２次世界戦

争」、「第２次世界大戦」、等々、様々な呼称が使われている、読

売新聞が独自に戦争の責任の検証を行ってきた、満州事変から１９

４５年８月１５日までのこの戦争を長い昭和の時代のかなりの部分

を占めているという事で、「昭和戦争」、と呼ぶことにするという

記事があった、そうか、「あの戦争」、を我々がどう呼べば良いの

か、いつが始まりか、一体誰に責任があるのか、こんな事さえも曖

昧になっている、こんな事さえもしないで現行の憲法を変えようと

している、現行憲法が古くなる前に、あの戦争の事実と真実の方が

先に古くなる、どちらを急ぎ、先にするべきか、当然の事ながら、

「先の戦争の検証」、である。


　そして、望むらくは、先の戦争の責任の検証は、「昭和天皇の戦

争責任」、から初めてほしい、というのは先日のＡ級戦犯の合祀に

関する昭和天皇の思いのメモ、これに対する小泉首相、あなたの首

相としてのコメント、「人はそれぞれ」、我が耳を疑いました、日

本は象徴天皇制の国であったはず、このものの言い方は余りにも礼

を失した、うぬぼれた物言いではないだろうか、現在の象徴天皇制

の国体を支持する者にとって、今の国体の継続にある種の不安さえ

感じる発言である、ゆえに今こそ戦争の検証、戦争責任の検証、と

りわけ昭和天皇の戦争責任、この検証をタブーとする事無く、きち

んと検証する事が、「先の戦争の検証」、の原点であり、ここから

始めないと真実の検証は不可能であると思う。



■「今日の言葉」■


　　　　「 歴史や伝統を尊重する心が

　　　　　　　　　　土台となって国が健全に栄えていく 」

　　　　　　　　　　　　　　(自然社・平成１８年・新生活標語より）