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カテゴリ:きわめて私的な事
孫のコウタ、昨年の4月から週に一度ほど、乳児保育所の世話に なっており、今日はそれの予約日、保育所で友達も出来、一緒に長 い時間遊べるのでお気に入り、家からバス停で1駅余り、朝は息子 が出勤前に自転車で送っていくが、夕方は5時まで、4時45分か ら15分間の間に迎えに行く、息子は夕方の仕事の予定が定かでな い、ヨメも今日は5時30分まで仕事、オレは今日は仕事が休み、 という事で夕方の迎えはオレの役目。 孫のコウタ、オレに似て人見知りをする、うまれて暫くの間ヨメ の郷へ里帰り、3ケ月ほどして京都に戻り、2週間ほどオレが風呂 に入れることに、娘が生まれた頃に風呂に入れて以来、30年ぶり くらいに赤ちゃんを風呂に入れる、その緊張と、ようやく目が見え 出してきて人見知りが始まりだした頃、風呂に入ったとたんに、ワ ~ン、と日がついたように泣き出す、久し振りに臭いを嗅ぐ赤ちゃ んのお乳のにおい、懐かしい忘れていた臭い、お前は泣いても、怒 っても、可愛い、と好きなように泣かせていたが、風呂の中は声が 良く響く、泣き声はますます大きくなり、響き渡る、湯船につける のが精一杯、石鹸をつけてシャンプーなどはとてもじゃないが出来 ない、直ぐになれるだろうと思っていたが、予想は外れて、結局2 週間ほどは風呂に入れると泣きっぱなし、それだけではない、家が 近いためのバギーに乗って散歩中に見かけることがある、つい嬉し いからバギーを覗き込んで声をかける、一瞬間を置いて、大きな声 でワーッと泣き出す。 それからは、家に遊びに来ると、玄関を入って、辺りをグルッと 見渡してから、「ここは何処じゃ」、といわんばかりに泣き出す、 それがおさまるまでに数ケ月、ところが我が家で出会う時は良いの だが、外で出会う時は家とは服装も違う、声をかけても、「誰だ」、 といわんばかりに表情が強張って固まってしまう、つい最近も、オ レがマウンテンバイクで走っている途中に街角で出会い、交差点で 目と目があった、「オウ」、と声をかけると、僕はこんな人は知ら ないとばかりに視線をそらす、慌てて帽子をとって、「オイ、おい ジィジィだよ、コウタ」、と笑いながら声をかけてやっとオレだと わかった様子。 今朝、息子とコウタが出かける時に、夕方オレが向かえにいった 時に知らん顔をされたらどうしよう、夕方も孫を保育所に向かえに くるにしては少し怪しいですが、オヤジですのでよろしくと良く言 っとくわァ。 夕方、マウンテンバイクには荷台がついていないので歩いて迎え に、時間に遅れる大変だと思い、早い目に家を出て保育所の近くの カフェで時間調整、迎え時間の始まると同時に保育所に、聞いてい た教室へ入るとすぐにわかった、そしてオレの顔を見てニコッと笑 った、ア、ア、よかった、「いつもお世話になります、コウタを迎 えに来ました」、保育士の人に怪しまれないでお迎え完了、靴を履 いている間に連絡帳を見ると、「昨日、赤ちゃんが生まれたの、ち いちゃかったの」、嬉しそうに話していましたと書いてあった、帰 り道、手をつないで歩きながら、ここはKマート、緑の嵐電、チョ コレート色もあるよ、ケーキ屋さん、家具屋さん、飴屋さん、パチ ンコ屋さん、ホテル、ビデオ屋さん、オレが60年住んでいるこの 街を得意そうに案内、温かい小さな手をつなぎながら、なかなか楽 しい保育所の初お迎え。 ■「今日の言葉」■ 「 我儘が通るということは 決して幸せなことでないと知ろう 」 (自然社・平成19年・新生活標語より) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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