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Mar 18, 2007
カテゴリ：「西院」の事（今、住んでいる所）
家の近くの阪急電車の西院駅、大阪よりの京都方面への阪急電車 が地下にもぐる最初の駅、電車が出入りするたびに改札口までの階 段に物凄い風、帽子が飛ばされそうになったり、女性のスカートが めくれあげられたり、両手に荷物を持った女性の後ろを階段を登る のがひそかな楽しみ、身体が引き戻されそうになるほど強い風が吹 き上げてくる、子供の頃の夏、まだクーラーどころか、扇風機のあ る家も珍しい頃、近くの人達がここの駅から吹き上げてくる涼しい 風を求めて、夕食が済んだ頃から夕涼みにやってくる、中には床机 を持ってきて、そこで将棋を指す大人の人達もいた、当時は阪急電 車というよりも、戦時中の統制経済時代の呼称の名残で新京阪電車 と呼ぶ人も多く、四条大宮が京都線の終点であった。 そして四条大宮から四条河原町駅までの地下の延長工事、烏丸駅 から河原町駅までの間に地下道及び地下商店街の予定であったが、 その間の地上の商店街の猛反対に合い、商店街を断念し、非常に殺 風景な地下通路だけが出来上がった、烏丸駅の西のほうの改札口、 地下鉄と連絡する四条烏丸の方面の改札口、広い階段が２ケ所あっ て、エスカレーター、エレベーターが各一基、反対の東側の出口、 階段は２ケ所あるが、その両方にエスカレーターはなし、こちらの 出口は大丸京都店の方面の出口である、阪急電車の地下の延長工事 に伴う地下街の建設の反対運動、その反対運動の支えとなったのが 大丸京都店、ここはどう考えても中京区であるが実際には下京区で ある、京都の長い歴史の中で、上京区には政治や祭り事を司る人達 や貴族が住み、住人間の連帯感は少ない、一方、下京区には商売人 達が住み、商売或いは生活、生きていく上で強い連帯感で結ばれい て、明治時代になって中京区が出来た時に、地域的には中京区であ るが、大丸京都店は中京区に編入を拒み、下京区のままでいる、そ れだけ下京区には強い連帯感があり、阪急電鉄も強い繋がりを持っ た地下商店街建設の反対運動を切り崩すことが出来なかった、この 烏丸駅の構造を見ると、その時の遺恨が残った構造になっている、 阪急電車に乗って、大丸京都店へ行く買い物のお客さんにとっては 随分と不便な、不親切な駅になっている。 阪急電車の西院駅から河原町駅間が京都で最初の地下路線である、 だから比較的浅く掘られている、しかし西院駅は地下のプラットホ ームから一気に地上の改札口に出る構造、他の地下の駅は改札口が 地下１階にある、駅を降りてから休むことなく地上まで階段を上ら なければならない、途中で休憩したり、息を切らして昇るお年寄り の人が多く、また敬老パス等々の理由で利用しない人も多く、しか もエスカレーターもエレベーターもない地下の駅である、それだけ ではなく、夏にこの駅の前で夕涼みをしていた頃と、トイレ、空調、 壁面の車椅子の人用の運送レール等、部分的は変わっているが、殆 どが変わっていない珍しい駅ともいえる、市バスは２２０円、阪急 電車は西院駅から河原町駅間が１５０円、時間もはるかに早い、利 用頻度は高い、しかしお年寄りや、乳母車やバギーに乗せた子供い るお母さんは階段の昇り降りが大変、ここを利用していてふと思う 事がある、河原町へ行くとき、改札口から階段を降りていくと列車 の最後尾、先頭のほうが降りる時に都合が良い、ホームの奥へ行っ て電車を待つ、この駅は出口が１ケ所のみ、もしホームの中央あた りで火災が発生すれば、それを考えるとゾッとするような駅である。 地下の駅で出入り口が１ケ所の駅、安全面で問題、四条大宮駅は 出入り口が２ケ所になった、西院駅も出入り口の反対方向に新しい 出入り口を設ける工事が始まりかけた、嵐電の四条通りの踏み切り の東南のところに新しい出入り口、ところが四条通の南側に西大路 通から嵐電の踏み切りまでの１００メートル弱のところに、１０数 軒の商店の西四条商店街があり、「そんなところに出口を作ると、 商店街を人が素通り、死活問題、商店街の存続問題、新出口建設に 大反対」、これが交渉を重ねるごとに、大モメ、収拾がつかなくな り、新出口がほぼ出来上がった状態で、結局、２０数年間開通しな いままにほうってある。 この４月から阪急西院駅に特急電車が停車するようになる、乗降 客も増える、この際もう一方の出口を安全対策のためにも開通、実 際に陳情もある様子、しかし阪急電車には過去の遺恨があり、頑な に耳を貸そうともしない、克っての新出口建設反対運動とは全く関 係の無いお客さんが利用、そのお客さんの安全対策、それでも聞き 入れようとしないのである、この交渉に当たった阪急の人達は退職 し、反対運動を展開した人達は亡くなっているか、代替りをしてい る、そしてその時の遺恨だけが残っている。 ■「今日の言葉」■ 「 世の中は自分と考えの違う 人もあって成り立っている 」 (自然社・平成１９年・新生活標語より） お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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Mar 18, 2007 09:09:05 PM
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