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Jun 2, 2007
カテゴリ：ぼやき
政府の経済財政諮問会議、（議長・安倍首相）、が６月中旬にま とめる、「経済財政運営と構造改革に関する基本方針２００７（骨 太の方針）」、の環境問題に重点を置いた素案が明らかになり、そ の中に、「サマータイム」、の早期実施に向けて検討に入る、とあ った、何年か前に省エネ対策としてこれがクローズアップされた事 があり、その時に克って日本でも終戦後に進駐軍の指令で１９４８ 年５月（１９４９年のみ４月）の第１土曜日（２４時に日曜日の１ 時）から、９月の第２土曜日までの間１時間時間を早める、「夏時 刻法」、に基づいた、「サマータイム」、（当時は、「サンマータ イム」、と呼んでいた）、が実施された、当時は小学校の１年生、 これが始まる前日の寝る前に、入学した時から寝る前に柱時計のゼ ンマイを巻くのがオレの仕事、時計を動かすゼンマイと、時報を鳴 らすゼンマイの両方を巻く、だから倉掛に乗って、ゼンマイ式の柱 時計のゼンマイを巻いてから、長針をぐるっと一週回して、時間を １時間進める、当時はサマータイムといってもする事といえば、こ の柱時計の時間を１時間進めるだけで他は何もしなった、学校へ行 っている時はなんとも思わなかったのだが、夏休みになってラジオ 体操に起きるのが辛かった、これは当時のオレにとってはサマータ イムのセイではなかったと思う、しかし当時の大人の人達にとって は好評ではなく、４年間実施されたが、５年目を迎える寸前に、「 夏時刻法」、は廃止されて現在に至っている。 たった１時間だけこの期間だけ早く起き、早く寝ればいいのだが、 人間には身体に染み付いた体内時間というものがあり、朝起きるの は仕事や学校の時間というもがある、無理をしてでも起きる、とこ ろが寝る時はそういうわけにはいかない、この期間は睡眠が１時間 不足、そのためにサマータイム派の期間は眠たい、という苦情が圧 倒的に多く、農業、漁業、林業など自然を相手に仕事する人達にと っては生活のリズムの変調という問題もあり、驚くべき事だが民間 の人達の始業時間は公務員の人達の始業時間よりも１時間早く、そ れがサマータイムの導入で始業時間が同じになり、通勤の交通機関 の大混雑を招くなどの弊害があった、お陰で長い間サマータイムと 絶縁状態の暮らし、時折、アメリカやヨーロッパなどの国々のサマ ータイムの事を耳にすると、「なんと不自由たらしいことしてるネ ン、誠に気の毒な国、その点、日本はサマータイムなどしなくてす む良い国」、と思っていたが、１９９５年頃からは省エネなどを名 目としたサマータイムの再導入が一部議員を中心に検討され始め、 「１時間早く起きて、涼しい間に仕事を始め、明るいうちに仕事を 終えて、自由な時間が増え生活にゆとりが出る」、なんて馬鹿みた いな理由、しかもまことしやかに、省エネの数字まではじかれてい た、この出鱈目な数字はいまや信憑性はなくなって、省エネのため にサマータイムの導入をいう人は無くなったのだが、世の中にはサ マータイムの好きなというか、オレからいわせれば一種のサマータ イムフェチのような人種がいるもので、２００４年８月には衆参両 院の超党派による議員連盟が設立され、２００５年に法案提出の動 きがあったが、郵政民営化法案のからみで見送られ、２００７年の 春には、日本経団連が自民党に対して夏時間の導入を提案した、こ のサマータイムフェチの議員さんと経団連、アメリカとヨーロッパ と約７０ケ国ほどがサマータイム制を導入している、サマータイム 制の導入がグローバルスタンダードであり、先進国であると考え、 我が日本国もその仲間に入りたがっているだけである、そんなにや りたければ、国民を巻き込む前に国会議員と経団連のメンバーだけ で、先に１年か２年間やってみたらどうだろう。 １９９７年１２月、京都の宝ヶ池国際会議場で、一部のアメリカ や中国などの国は署名しなかったが、各国が２０１２年までに、１ ９９０年の数値を基準として、温室効果ガス６種の削減目標値、全 世界で５％の削減目標をたてた京都議定書なるものを作成された、 以来日本の国と政府は本気で殆ど努力する事もなく、クールビズな んてオチャラケ、あんなものは支持率と票のためのパフォーマンス、 真面目な広報や真剣な国民への呼びかけもなく、経団連は目標値達 成に協力、努力するよりも景気回復、企業の業績の向上に血眼、そ の結果として、京都議定書で国際的に約束した削減目標値の達成は 不可能、達成できない数値分だけは過剰に達成した国からお金で買 い集める予定、来年の北海道洞爺湖サミット（主要国首脳会議）に 於いては、環境問題が大きな議題になるであろう、日本にたして厳 しい目が向けられる、２０１３年度以降の環境問題の取組のリーダ ーシップは日本から離れるだろう、だから国際的なパフォーマンス として、日本としては、サマータイム制を導入して努力しています というところを見せたいのだろう。 サマータイム制を早期導入を検討というが、もう時間が無い、要 はケツに火がついている状態、恐らく議論など殆どしないで、先に サマータイム制導入ありき、またもや強行採決、安倍政権発足以来、 全てが今夏の参議院選挙睨みの政策ばかり、この多くの国民の望ま ない、昔のように柱時計の針を１時間進めるだけではすまない、何 のメリット見出せないサマータイムの導入は大きく票を逃がすだろ う。 ■「今日の言葉」■ 「 素直に従う心は相手の良い所を そのまま学び取らせてくれる 」 (自然社・平成１９年・新生活標語より） お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
Last updated
Jun 2, 2007 10:47:34 PM
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