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Jun 12, 2007
カテゴリ：ボクシング
最近のボクシングのヘビー級、１０数年の間、マイク・タイソン 選手を中心に推移していたが、その彼が引退後、スター不在、特に アメリカの黒人の有望選手の台頭がなく、その間、主要４団体のヘ ビー級世界チャンピオンを旧ソ連圏の選手が独占、その一角、ＷＢ Ｏのタイトルをアメリカの黒人選手のシャノン・ブリッグス選手が 奪還したが、それもつかの間、先ごろの初防衛戦で、ヘビー級では 数少ないサウスポーのサルタン・イズラギモフ選手に完敗、リング に登場した時には、キャリア最重量で登場、見事にウエイトトレー ニングで鍛えられた、迫力のある筋肉の塊の身体で登場、片や白人 のイズラギモフ選手は、旧ソ連圏の選手でクリチコ選手は例外で、 余りウエイトトレーニングをしない、だから筋肉粒々という体型で はなく、硬太り、小太り、といった体型で、リングに登場、その時 の身体の迫力という点では見劣る、それとボクシングのスタイルが アマチュアボクシングを経験、そのために丁寧にジャブをついて、 踏み込んでコンパクトなワンツー攻撃が主で、すぐにクリンチ、徐 々に相手にダメージを与えて、その延長線上にＫＯがある、アメリ カの黒人選手のように試合開始と同時に、強烈なパンチを振り回し てＫＯを狙うという事が少ない、瞬きしているうちに勝負が決まっ たというような緊張感と迫力にかける、初回は構えた時の迫力でブ リッグス選手が優る、ただ若い頃のように最初からパンチをぶんぶ ん振りまして攻め込み、序盤に倒しきれないと、スタミナ切れ、そ ういう戦法とは大きく変化、省エネ戦法というか、どっしりと構え て、徹底したカウンター戦法、いいカウンターパンチが当たるとそ こで一気に攻め込むという戦法に変化、背の低いイズラギモフ選手、 かなりプレッシャーがかかり、踏み込んで打ち込むと、カウンター を狙われているようで手が出ない、ラウンドが進むと、ブリッグス 選手のパンチが遅く、それが見え出し、離れた距離からパンチを打 つとあたりだす、旧ソ連圏のボクサーは勇敢で、ハートが強い、ど っしりと構えて強烈なカウンターを狙うブリッグスを恐れることな く、どんどん、勇敢に飛び込んで、ワンツー攻撃、、身体が接近す ると巧妙にクリンチ、序盤、中盤、後半と試合は進むがイブラギモ フ選手がサウスポーという事もあって、ブリッグス選手は手が出ず、 たまに出すカウンターパンチも空をきる、自分から試合を作り出せ ない、タイトル防衛の執念も希薄、見ている者にとっては迫力不足 の、消化不良の、見所のない、期待を裏切る試合、ジャッジ３人と もイブラギモフ選手の判定勝ち、又もや主要４団体の世界ヘビー級 タイトルは旧ソ連圏の選手が独占という事になった。 主要４団体の世界ヘビー級のチャンピオン、クリチコ選手以外の ３人は似たような体格で似たような戦法のボクシング、ヘビー級の 試合にしてはいささか迫力と醍醐味にかける、そのセイでもう少し 下のクラスでビッグマッチ、夢のカードが組まれた、それが先のオ スカー・デ・ラ・ホーヤ選手対フロイド・メイウエザー選手戦、白 熱の攻防戦の結果、僅差の判定でメイウエザー選手がこの試合を制 した、デ・ラ・ホーヤ選手は引退を表明と思っていたが、逆にメイ ウエザー選手のほうが引退をほのめかすコメント、デ・ラ・ホーヤ 選手の方は長いブランクにも関わらずこのような試合ができ、それ によって現役続行か、メイウエザー選手とのリマッチももありうる ようなコメント、メイウエザー選手は憧れのデ・ラ・ホーヤ選手に 勝って、もうこれで全てが終わったというが、同じクラスに無敗の プエルトリコの英雄、ＷＢＡウエルター級世界チャンピオンのミゲ ール・コット選手、少なくともこの選手との対戦がもう一戦残って いる。 このミゲール・コット選手は最近、ザブ・ジュダー選手と防衛戦 を行った、ジュダー選手はスピードナンバーワンのメイウエザー選 手のスピードとは異質のスピードの持ち主、サウスポーでかなり半 身の構え、遠い距離から飛び込みざまに右と武器の左パンチ、この スピードは恐ろしく早く、左のパンチの破壊力は威力がある、先に メイウエザー選手と戦った時、さすがのメイウエザー選手もジュダ ー選手の飛び込みざまの左のパンチは避けきれないと考え、試合の 前半にいつものボクシングスタイルを変えて、攻撃よりも防御に重 点を置いて、繰り出すパンチはいつもよりもコンパクトに、よりス ピーデイに、倒すことよりもジュダー選手の左のパンチを食わない 戦法に切り替えて戦い、大差の判定で試合を制した、どんな相手の パンチも余裕を持ってかわしていたメイウエザー選手に戦法の変更 をさせた選手、ただ難点は気が強く、ムラッ気なところ、試合によ って出来、不出来があり、かってコンスタンチン・チュー選手に、 抜群の出来の立ち上がりの後、２ラウンドのチュー選手のコメカミ へのパンチ一発で、倒され、気の強い彼はカウントエイトまでにユ ックリと立ち上がればいいところ、強気に、効いていないとばかり に、すぐに立ち上がったが、本人の感覚以上にパンチが効いており、 糸の切れたマリオネットのように平衡感覚を失って再度倒れこみ、 テンカウントを聞かされた、このコメカミあたりとボデイに打たれ 弱さがある。 １ラウンド開始のゴング、攻防兼備の、自信に溢れたコット選手 はスピードよりもパワーでグイグイと接近戦を挑んでいく、左の強 烈なジャブ、それとまるでフェイントをかける代わりに様子見のジ ャブ、時には左のダブル、時には右のパンチ、探りのジャブを出し て、相手の隙間をついてそれが顔面であったり、ボデイであったり、 力強く、強引に距離を詰める、ジュダー選手は半身に構えて、遠い 距離から飛び込みざまのパンチを繰り出す距離がとりきれないほど、 休みなくパンチを繰り出して接近、コット選手の力強い攻撃がジュ ダー選手を打ち倒すかと思われたが、１ラウンドの中盤にジュダー 選手のボデイを狙ってパンチを出そうとして身をかがめ、ガードが 少し開いたところへ、ガードする両方のグローブの隙間を突き上げ るようにジュダー選手の強烈なアッパー、コット選手の顎を強烈に 跳ね上げる、膝が大きく揺れる、並の選手ならここで終わっている ような強烈な一撃、ジュダー選手はチャンスとばかりに一気に攻め 込む。（明日に続く）。 ■「今日の言葉」■ 「 聞くときは聞く立場に徹しなければ 相手の真意は分からない 」 (自然社・平成１９年・新生活標語より） お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
Last updated
Jun 12, 2007 02:42:59 PM
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