還暦雲巣管理人独言（還暦を過ぎたウエブマスターの独り言）

　孫が来ていて、午後９時、明日は幼稚園、しかし、帰り際、いつ

ものことだがもう少し遊ぶ、金曜日の夜から、埼玉に嫁いだ娘が、

双子の男のを連れて里帰り、しかも昨日、今日は氏神さんの西院春

日神社の秋期祭、春日通（佐井通）の両側に四条通から六角通まで

ぎっしりと露店が立ち並ぶ、４人の孫のうちで一番年上の４歳と３

ケ月余りのコウタだけが、ようやく露店の楽しさが分りかけた頃、

１週間ほど前から、１００円硬貨と５００円硬貨を缶に入れてお祭

の時のコウタ用の貯金箱、お祭りの日に、「コウタ、このお金で、

お店で好きなものを買っていいよ！」、と驚かせ、喜ばせようと計

画、昨日と今日、数け月ぶりに従兄弟の双子と遊んで、それからお

祭の露店、今日は午後には西京極のグランドで京都パープルサンガ

と大阪セレッソのサッカーの試合を見物、夕食を済ませた後に、親

子４人で、またお祭の露店、その後でオレの家に、男の４人の孫、

いつも誰かの泣き声が聞こえるが、何がそんなに楽しいのかと思え

るほど、嬉しそうな笑い声、午後の９時頃になると、眠くなり出し

機嫌が悪くなり、近くのマンションに戻る時、いつもなら冷蔵庫の

中の果物や、お菓子、お土産を持たせないと、ぐずぐず言って帰り

たがらない、昨日と、今日、思いっきり遊んだ疲れがあるのか、ち

ょっとぐずついただけで、帰り支度、一旦、階段を下りた後、１人

で２階に戻ってきて、「ジイジイ、お祭楽しかったよ、おやすみ」。


　「お祭楽しかったよ、おやすみ」、かァ、６５歳になっても同じ、

ただ、お前のように、素直に口に出してそれが言えないだけに、お

祭の後のもの悲しい、どこか淋しい気持ち、今日の午前１０時５０

分頃、今年も祭りの巡行のお供、例年なら着替える前に風呂に入る

のだが、涼しいために風呂に入らずに着替え、ヨメも数年続いてい

るために、オレに着物を着せ裃の着付けも上手になって、待ち合わ

せの場所で数町内のお供の人と落ち合い、軽くお酒とビール、町旗

を先頭にお供の者が揃って西院春日神社の境内へ、神輿のかき手、

お稚児さん、早乙女さん、子供武者、子供神輿のかき手、付き添い

のお母さん、少年維新鼓笛隊、裃姿の町内からのお供、狭い境内に

ぎっしりと、うるさいほどのざわめきと、土埃、正午丁度に祇園祭

の原型とも言われている、長さ７、８メートルほどの重たそうな４

基の剣鉾、いよいよ巡行のスタート、少年維新鼓笛隊の笛と太鼓の

音が響きだす、巡行の隊列を整えながら巡行がスタート、といって

も数１０メートル進んでは暫くストップ、巡行の後ろの方に女神輿

が１基、古い重量級の神輿が２基、この神社の２の鳥居の幅が狭い、

この鳥居を神輿が通り抜けるのに例年時間がかかる、巡行の隊列の

間隔が空かないように、スタートしても少し歩いては、ストップ、

１時間かかっても、まだここかようと思わせるほど進まない、氏子

区内をくまなくといっても、普通に歩けば１時間ほどの距離、しか

し祭りとなると、正午に神社を出発して、神社に戻るのは午後の５

時を過ぎる、５時間余りの巡行。


　距離は進まないが、雪駄をはくのは年に一度、鼻緒がきつい、足

の親指と人差し指の間が痛くなってくる、最後までもつかなァ、こ

こ数年祭りの日は好天続き、日差しも強く、汗ばむ気候、しかし今

年は曇り空で、少し涼しい、こうなると気になるのが出掛けに飲ん

だビール、トイレの事、袴をはいたままだと上手く小便が出来ない、

袴を脱ぐと、１人では着られない、頃合のいい頃に行列を抜け出し

て家に戻り、そこで小便、ついでの午前９時頃に朝食をとったのみ

のために腹ごしらえ、小１時間ほどしてから、行列の先頭の少年維

新鼓笛隊の笛と太鼓の音を頼りに、巡行コースをショートカットを

して、追いついて、何食わぬ顔をして巡行に加わる、お祭のお供の

キセル、ところが今年は隊列に戻るために西大路仏光寺の信号を西

へ渡ったところで、町内の数人の見物の人とバッタリ、「毎年、ご

苦労さんです」、と声をかけられると、少々バツが悪い、つい気が

小さいもので、「今年は涼しいので、トイレのために家に戻りまし

た」、と言い訳を。


　春日神社へ戻ると、祭りのハイライトともいうべき、剣鉾と２基

の神輿の勇壮な拝殿回しと厳かな祭りの最後になる神輿からご神体

移し、それの見物の人が境内の回りに、その見物の人たちも今年は

多い、もう拝殿回しは見ずに帰る事にしようと神社を後にして、途

中で戻ってきた神輿にであい、そこで見送る事に、神輿の担ぎ手も

年々増える、５００人ほど、台車に乗せないで担ぐ距離も増えてい

る、もう神社までは近い、最後の力振り絞って、金具が神輿の上下

でシャンシャンシャン、ホイット、ホイット、ホイット、シャンシ

ャンシャン、ホイット、ホイット、ホイット、抜けるな！、頑張れ

！、と怒声が飛び交う、見ているだけで身体動き出す、血がクツク

ツと沸き立つような気になってくる、薄暗くなりかけた境内に２基

の神輿が戻っていく、急に雪駄の鼻緒の指の痛みが出だしてくる、

露店の食べ物の入り混じった臭い、土埃、ぞろぞろと楽しそうに歩

く人の流れ、自分のペースで歩ける事が気持ちが良い、あ、あ、今

年もお祭が終わったかァ。


■「今日の言葉」■


　「 人への批判を自分に向ければ

　　　　　　　大差ない自分の実態が見えてくる 」

　　　　　　　　　　　　　　(自然社・平成１９年・新生活標語より）