還暦雲巣管理人独言（還暦を過ぎたウエブマスターの独り言）

　９月に仕事場のマンションのある部屋に意味不明の郵便物、切手

を貼っていない封書、という事は直接この封書を持ってきて、メー

ルボックスに投函、それが３通、それだけではなく、玄関からイン

ターホンを鳴らし、出てみると無言という事が何度か起こり、その

部屋の住人さんが警察へ電話、警察も来るには来たが、差し迫った

事件性はなく、普段のパトロールを強化するというだけ、その部屋

の住人さんはこれはストーカーの仕業、もし何かあればと、恐怖と

被害者意識が高まり、このマンションにはビデオカメラが９台稼動

しているが、勝手口からメールボックス投函口、ここは２４時間開

放、新聞配達、宅配便のドライバー、郵便配達の人が自由に出入り

が出来る、ところがここにはビデオカメラがついていない、恐らく

また封書を投函しに来るであろう、どんな人なのか分かれば外でも

用心が出来る、管理人の管理時間は７時間、それ以外の１７時間、

ここへの人の出入りをビデオカメラで撮影して欲しいという申し出、

マンションの共用部分を１住人さんの依頼でビデオで撮影、これに

は少しややこしい問題がある、１住人さんの依頼ではなく、管理組

合の依頼という形をまずとって、他の住人さんへの広報を済ませて、

ビデオの撮影を開始、ところがそれ以来、不振な封書は投函されな

くなった、そしてその住人さんも友人宅へ泊まることも多くなった、

ただでさえ管理人事務所の入り口近くに事務机があって狭い、その

狭い場所に余り足を広げられない不安定な三脚を立ててビデオ撮影、

それでも出入りの時に三脚の脚を引っ掛けないように、持ち物や着

ている物を先に出しておいて、身一つで、ドアーの枠を持って、ま

たいですり抜けるようにしている、１７時間のビデオを撮影しても、

何かがあれば再生するが、何事もなければ再生しない、ただ録画し

て、再生する事無く、帰る前に録画を削除、そしてまた録画、これ

の繰り返し、それが２ケ月余り。


　館内の９台のビデオカメラのうちの一つで、余り用をなさない場

所のカメラ、これを間もなく、そのメールボックスの投函口へ移動

させる事管理組合で決定された、少なくとも年内には移動、やっと

出入りの時に不自由な思いと仕事の終了時しなければならないいく

つかの事がある、その上にビデオの録画作業という余分な作業、こ

の作業から開放とホッとしていた折、昨日の仕事で夕方の勤務の時、

当該の住人さん、表情は怖い顔、明らかに怒った表情で、「ビデオ

で撮影するのを嫌がったはるんやね」、オレの返事も聞かずに、「

ビデオカメラを撤去に来ました」、といってさっさと自分でコンセ

ントからコードをはずしてビデオカメラと三脚を持って事務所から

出て行った」、この人はまず最初にビデオカメラで撮影する時に、

管理人が一住人さんの依頼でこういう作業をする事は出来ない、と

言うと、「私が困っているのに何故出来ない、いやなのか」、と怒

り、管理組合の依頼ならすることが出来るという共同住宅でのルー

ルを説明したが、そんな事はどうでも良い、ビデオ撮影をしてくれ

るならそれで良い、そういう納得の仕方で始めた、だからビデオカ

メラの撤収も管理組合の意向というよりも、一個人の意向であった、

常識がない、育った環境でそういう事の考えられない人のようで、

２ケ月以上もこういう事をしている、顔を見かけた時には、せめて、

「いつもごくろうさんやね」、と労いの言葉があってもいいはずと

思う事があるほど、そういう事はなし、オレは、「そうやこの住人

さんのためにしているのではない、管理組合の依頼でしている事、

その住人さんから労いの言葉がなくて当然」、と思っていた。


　しかしである、オレはこんな無意味ともいえる作業をいつまで続

けるのか大いに不満があった、他の住人さんに愚痴をこぼした事も

あった、それが耳に入ったのであろう、私がこんなに怖い思いをし

ているのにという怒りからだと思うが、こちらは６０日以上も不自

由な思いと、邪魔臭い事を続けている、「有難う」、とか、「長い

間、おおきに」、と言ったって罰が当らない、なんと失礼で、非常

識で、無礼、とカッとなった、外に出てタバコを１本吸っているう

ちに、「まあ、ええか、お陰で今日の帰りから、ビデオの録画をし

なくて良い」、そう思うと、自然と顔がほころぶのを禁じえなかっ

た。


■「今日の言葉」■


　「 自分の生活に信念のない人は

　　　　　　　　　目先の利害に惑わされる 」

　　　　　　　　　　　　　　(自然社・平成１９年・新生活標語より）