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カテゴリ:きわめて私的な事
繊維メーカーの仕事をしていた時代、会社で御用納め、その翌日 は得意先と忘年ゴルフ、そしてその翌日ひとりで会社へ出て、12 月の帳面を〆て、銀行の残高を再チェックして、1月の予定表を書 き上げてから、裁断場、作業場、事務室、拍手を打って、1年の感 謝と、来年の願いをしてから、自分の仕事の本当の御用納め、30 日、31日の2日間くらいは家の年末の大掃除、網戸荒い、エアコ ンのフイルターの洗浄、家中の壁紙、クローゼットなどの戸の拭き 掃除、照明器具の掃除、最後に額の掃除、玄関に正月用の絵をかけ かえて、終了、大晦日の午後からは、阪急電車で烏丸駅へ行き、イ ノダコーヒーショップでユックリとコーヒーを飲んで、正月用の買 い物のお客さんと、正月を京都で過ごす観光のお客さん、テレビな どでよく放映される、京都の大晦日の風物詩の混雑する錦市場の見 物の人達、そしてオレのように買い物のあてはないが、写真を撮り がてらにここをふらつくヒマ人達、でごった返す錦市場、高倉通か ら寺町通まで歩く、例年ここで正月用の食材を買いに来る人達は、 早くここで目的の品物の買い物を済ませて、それから家に帰って料 理、だから気がせく、余りの混雑のために自分が歩く意思とは関係 なく、人の流れに身を任せて、流されるように移動している、急い でいる人達には背中を小突かれる、昔はこれに苛々したが、最近で は、身体をずらして、「そんなに、お急ぎならお先にどうぞ」、と 道を譲るようになった、そして例年、ある鶏卵屋さん、そこで焼い ている人気の出汁巻を求める人たちの行列が出来る、ここだけは押 し合い、へし合いしてやっとのことで通り抜け、ここを通り抜ける までは買い物はしない、ところがここも数年前からお客さんに整理 券を発行、整理券の番号順に店の前へ誘導、お陰で、随分とここの 店の前の混雑が緩和された、河豚の専門店でてっさ、さいぼし(馬 肉の燻製)、甘栗などを買い求めて、夕方に薄が暗くなりかけた頃 に家路につく、これでその年の出納め。 ところが3年前から今のマンションの管理人の仕事、年末年始に 関係なく、年がら年中、2人シフトで仕事、相方が女性のために、 年末の30日、31日、年始の元旦、2日は出勤、11月の20日 過ぎに翌月の仕事のシフトを組む、12月に入ると、ヨメがオレの 12月の休みの日を睨んで家の大掃除のスケジュールを組む、「正 月の用意は、事始からやでェ」、と言いながら、10日ごろには照 明器具の掃除、「次の休みの日には網戸洗いね」、「アカン、アカ ン、そんなに早うから外で年末の掃除をしていたら、近所の旦那さ んに嫌味になる、網戸洗いはクリスマスが済んでから」、と26日、 27日の休みの日に残してある、今日23日はヨメもオレも休みの 日、しかし今日は掃除の予定はなしの日、というのは今日は京都で 高校駅伝の日、数あるマラソンや駅伝の中でこれだけは格別、西京 極競技場をスタートしたのをテレビで見てから、五条通から西大路 通りを曲がって暫くのところ、仏光寺通の角あたりへ出てみる、孫 のコウタも新聞社の小旗を両手に持って出ている、息子も幼稚園へ 行きかけた頃、当時は白梅町に住んでいて、西大路通りのそのあた りに出て、応援をしていた、スタートしたばかり、通り過ぎるのは ほんの一瞬、最後のランナーが通り過ぎるのを見届けてから、また 家に戻って、テレビの前に、紅葉の頃にはマウンテンバイクで西大 路通りを北に走って、金閣寺の方面へ出かける、登り坂である、御 池通を過ぎてから太子道あたりの急勾配、もう最近はここでペダル を踏む足がイッパイ、イッパイになってくる、これで高校時代は中 距離ランナー、と言っては見ても、当時からは約50年近くが経過、 円町に行くまでに一旦下り坂、ここでホット一息つけるが、一息つ けるのはここだけ、ここを過ぎるとダラダラ登りが続く、行けば行 くほど坂の勾配がきつくなる気がする、赤信号に引っかかるとホッ とする、この時にいつも思う、この道を高校生のランナーが物凄い スピードで駆け抜けていく、こちらがマウンテンバイクで走っても かなり置いていかれるだろう、師走にここを駆け抜ける高校生の彼 女達、彼等達の鍛え上げた凄さを思い知らされる、普段スポーツ中 継などを見ないお年寄り、小旗を持って、特に後の方から来るラン ナーへの声援が大きい、特に最後尾のランナー、「カンバリや、最 後まで走るンやで、諦めたらアカンでェ」、まるで身内の子供や孫 のように声援、女子は地元京都が優勝でめでたし、そして男子、6 区から続く激しい競り合い、最終区の7区、グランドまでもつれ込 み、仙台育英と佐久長聖の競り合い、ラスト150メートルからの ラストスパート、まさに両者譲らずとはこの事、ゴールテープがな かったならば、両者が何処まで競り合うのかわからないような、大 会史上に残る激しい競り合い、見ごたえがあった。 年末で仕事も忘年会も忙しい、その上に御用納めが済んでから、 尚も家の大掃除、ボヤクご主人も多いことだと思うが、数年前、い つなんどき立ち退き、そんな年の瀬、家の掃除をする気にもなれな かった年末、それに比べれば掃除のできるはるかに幸せな幸せな年 末を噛締めている。 ■「今日の言葉」■ 「 小事を面倒がる心が 大きな面倒をつくり出す 」 (自然社・平成19年・新生活標語より) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 23, 2007 07:59:41 PM
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