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Jan 15, 2008
カテゴリ：ボクシング
昨年の２００７年の年間最高試合が、フロイド・メイウエザー選 手対オスカー・デ・ラ・ホーヤ選手戦、スーパースター選手同士の 激突、キャリアのピーク時期のメイウエザー選手とキャリアの終盤 に差し掛かっている、この試合が事実上の引退試合とさえ思ってい た、両者が攻防の限りを尽くし、お互いに相手にベストパンチを当 てる事が出来ず、派手なダウンシーンもなく、ただ終始２人が向か い会っているだけでスリルを感じさせてくれる、そんなあっという 間の１２ラウンド、勝ったメイウエザーの強さの証明、それと共に、 キャリアの終盤におけるデ・ラ・ホーヤ選手の完成されつくした強 さも証明された試合、個人的にはメイウエザー選手対リッキー・ハ ットン選手戦が昨年のベストバウトと思っていた、終盤の倒された がハットン選手のスピードのある突進力、メイウエザー選手のスピ ードのある、強いパンチ力でもってさえもハットン選手の突進を止 めきれずに、ロープ際に追い詰め続けた熱戦であった。 今年の年明け早々に行われたフェルナンド・バルガス選手対リカ ルド・マヨルガ選手戦、２人と元世界チャンピオン同士で、クラス をスーパーミドル級に上げての試合、両者のイメージはバルガス選 手はアメリカのヒスパニック系のガキ大将、マヨルガはニカラグァ の腕白少年、防御よりも攻撃型の選手同士、カーッとなっての殴り 合い、ドツキ合い、下手をするとラフな試合、そういう予感を与え る対戦、対戦が決まった時の記者会見で、互いに罵りあい、遂に殴 り合いにまで進展、以来この試合のＰＲのために会見の時には透明 のアクリル板の仕切り板が用意されるほど試合前からエキサイト、 両選手とも過去にフェリックス・トリニダート選手、デ・ラ・ホー ヤ選手と対戦、相手を苦しめながら、防御よりも倒す事に専念、そ こへ強烈なカウンターパンチを浴びて、共に倒されて敗れている、 バルガス選手はシエーン・モズリー選手に連敗、間夜が選手はモズ リー選手との直接対決はないが、モズリー選手に連勝したバーノン ・フォレスト選手には連勝、２人には過去にこういう戦いの相関図 がある。 ３４歳のマヨルガ選手はこの戦いに勝って、タイトル戦、ビック マッチに生き残りをかける、２９歳のバルガス選手はこの試合がラ ストマッチと試合前から公言、元々身体が分厚い選手だったが、始 めてのスーパー・ミドルウエイトの試合、お腹に随分と肉がついて いて、ゴングが鳴るまでの体型の比較ではマヨルガ選手が有利、試 合開始のゴングが鳴ると、バルガス選手はガードを高く、がっしり とガード、ここまで防御を固めたのを見るのは初めての経験、体型 は太目ながら鋭く踏み込んでのワン、ツー攻撃はシャープで地から 強く、マヨルガ選手の型破りな大振りのパンチを空を切らすか、ガ ードでカバー、有効なクリーンヒットはバルガス選手、ラウンドの 終了間際の打ち合い、マヨルガ選手のパンチがヒット、尚もロープ に詰めてチャンスとばかりに大振り力強い連打、後退するフットワ ークが乱れて、パンチのあおりを食ったようにバルガス選手がダウ ン、スリップ・ダウンかなと思ったが、レフリーはダウン、カウン ト・エイトで出立ち上がり、試合再開されるが直ぐに１ラウンド終 了のゴング、マヨルガ選手はガード殆んどせずに変則的な、セオリ ー無視のパンチ、バルガス選手はガードをがっちりと固めて、鋭い 踏み込みでワン・ツー攻撃、量選手とも致命的なパンチを当てる事 が出来ず、クリーンヒットはバルガス選手の方が多く、ボデイにも パンチをチラシ、これが中盤になって効いてきて、マヨルガ選手が スタミナ切れ、初回のダウンを挽回してポイントでバルガス選手が 有利で迎えた１１ラウンド、このラウンドもポイントをとるかと思 われたラウンドの終盤、マヨルガ選手が振り回した肩口から入る右 のパンチ、左腕でブロックはしていたが、足が絡み合ったような状 態で後退したバルガス選手、うかつにもしりもちをつく、レフリー がカウント・エイト、ダウンを挽回しようとバルガス選手は必死に マヨルガ選手を追いかけるが、後半に入ってボデイブロウがきいて きて、バテ気味だったお調子者のマヨルガ選手、急に元気を回復、 最終ラウンドは、必死にポイントを追うバルガス選手、勝ちを意識 したマヨルガ選手、そこへ最終ラウンド終了のゴング。 試合は大方の予想に反して判定勝負、１ラウンドと１１ラウンド、 ポイントでややバルガス選手が有利というところへ、効いたパンチ ではなく足がもつれたようなダウン、１０－９でバルガス選手のラ ウンドとなるところを、それぞれのダウンで１０－８でマヨルガ選 手のラウンド、２つのラウンドで６ポイントも違ってきた、判定勝 負ではバルガス選手に勝ち目がなく、２－０の判定でマヨルガ選手 の手が挙がった、これだけ防御を重視したバルガス選手、年齢も２ ９歳とまだ若い、もう暫く戦い続けて欲しい気もしたが、テレビ解 説のジョー・小泉氏がアメリカのボクシングの専門誌の表紙の写真 を見せて、そこには、「アデイオス・バルガス」、と書かれていた。 ■「今日の言葉」■ 「 歴史や伝統を大切にする心が 国を強固にする基盤となる 」 (自然社・平成２０年・新生活標語より） お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
Last updated
Jan 15, 2008 09:06:52 PM
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