|
カテゴリ:ボクシング
ほぼ同じ時代に同じクラス、ミドル級の世界チャンピオンであり続 けた、アメリカのバーナード・ホプキンスとイギリスのジョー・カル ザゲ、ホプキンスはリングに登場の時には黒いとんがりマスク、その 昔の死刑執行人の被っていたマスク、その姿でリングに上り、観客に 向かって首をかききるジェスチャー、10年以上もこのクラスのチャ ンピオンに君臨し続ける強いチャンピオンでありながらも、観客は一 斉にブーイング、典型的なヒールのボクサーである、長く同じクラス で戦い続ける、典型的なミドル級のボクサーの体型、このことは下の の階級から階級を上げてチャレンジした、スーパースターのフェリッ クス・トリニダートを終盤に倒し、オスカー・デ・ラ・ホーヤーを中 盤にボディブロー1発で倒した、この2つのビックマッチに於いても、 2人ともミドル級で戦った事が大きく勝敗を分けたといえる事が出来 る、強いチャンピオンでありながら観客のブーイングに晒されるのは、 彼の戦法がデ・ラ・ホーヤ戦等で見せた正統的なアウトファイトので きるボクサーでありながら、多くはストリートファイトに近い、途中 経過はどうでもいい、12ラウンドのうちのどこかで、少し汚い手を 使ってでも、自分の強打を1発当てれば、たちまちに試合を終わらせ てしまう、ダーテイなファイター、このあたりにも不人気さがうかが える、ミドル級の中で強力なライバルの出現がなく、不人気さ故にビ ックマッチに恵まれなかった。 一方のカルザゲ、イギリスの白人で、ハンサムで、紳士的で、典型 的なベビーフェイスタイプのボクサー、しかし、ルックスとは好対照 で攻撃型のボクサー、手数が多くハードパンチャーで、KO勝ちも多 く、実力があり、イギリスでは絶大な人気をほこるボクサー、同じク ラスの長いチャンピオン、この2人が過去に戦わなかったのは不思議 なくらいであるが、カルザゲには強打者につき物の拳の骨折につきま とわれていた、決まった試合が拳の骨折により延期という事も度々、 プロモーター泣かせのボクサー、ビッグマッチの組みにくい選手でも あった、漸くこの2人が対戦することになった、ボクシングの試合で は何が起こるかわからないのだが、ホプキンスは40歳を越し、ミド ル級に適当な対戦相手が見つからず、下のクラスからチャレンジした スーパースターのトリニダート、デ・ラ・ホ-ヤをしりぞけ、当分の 間王座は安泰と思っていたが、新鋭の長身のジャーメイン・テーラー に見事に強打を封じられ、スピードに溢れたアウトボクシングでポイ ントアウトされて王座を明け渡し、リターンマッチでも破れ、宿敵の デ・ラ・ホーヤプロモーションの傘下に入り、プロモーター業も手が け、ボクシングの方はライト・ヘビー級を主戦場にし始めた、やや、 ピークを過ぎた感がある、一方のカルザゲは拳の骨折のブランクが適 度の休養になり年齢の割りに若々しいボクシング、フアンの過度なK O勝ちの期待、それの答えようとする余り、攻撃一辺倒、相手の殴打 を食う場面も増えだし、強打者相手の時には一抹の不安を感じさせる、 しかしアメリカの「ミドル級のタイソン」と言われる、ジェフ・レイ シーを迎えても、初回からガンガン攻撃、一方的に判定で下し、難敵 と思われていたミッケル・ケスラーとも打ち合いの末に判定で制し、 今や絶頂期期にあると言ってもいい。 この月曜日に録画をしているがまだ時間が無くて観ていない、現在 のコンデイションから行くと、カルザゲのスピードのある連打をさば いて、強打のカウンターがあたるかどうか、勢いから行くとホプキン スの少々のパンチもものともせずに、カルザゲが連打で圧倒が予想さ れる、ただホプキンスは絶体絶命に追い込まれた時に、ハプニング、 ロバート・アレンとの初戦、アレンは絶好調、ホプキンスを恐れる事 無く真っ向から打ち合い、ホプキンスが大苦戦、クリンチの時にもみ 合いが激しくなり、ダーティな戦いの様相、確か4ラウンドだったと 思う、アレンがホプキンスの腰の辺りにしがみつくクリンチを振りほ どこうと腰を回転、ホプキンスは振り回されて、クリンチを振りほど かれたホプキンスはロープの隙間からリング外へ転落、記者席の机の 角に腰をしたたか打ち付けて、腰を押さえて苦痛にゆがむ表情、暫く 自力で立ち上れずに、助けを借りてリング内に戻るも戦闘不能の負傷、 ついに負傷判定の無効試合となる、果して故意か偶然か真相は分らな い、ホプキンスならやりかねない、今日の試合はやばい、咄嗟に考え た窮余の一策、オレ自身はかなりの確率で故意だったように思ってい る、試合のビデオは明日の休みにユックリと見るという事で続きは明 日。 ■「今日の言葉」■ 「 怠けても努力しても同じ一日だが 充実感と結果は大きく違う 」 (自然社・平成20年・新生活標語より) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 13, 2008 02:51:17 PM
コメント(0) | コメントを書く
[ボクシング] カテゴリの最新記事
|