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(昨日の続き)、お客様に対する注意書きも他のホテルでは見ら れないような注意書き、仲蔵親分が前のあじさいホテルと債権がら みでかかわり、前のオーナー家族の一家心中の後を受けて、総会屋 としても一流、時代の先を読む眼も確か、暴対法施行以後、これか らの極道は従来のしのぎを続けることは不可能、このホテルをリゾ ートホテルに改装して、最近はその筋の団体は旅館やホテルの使用 が難しい、ならばその筋御用達リゾートホテルの経営に乗り出す、 その筋の団体慰安旅行、その筋の団体家族親睦旅行、長年のムショ 勤めを終えて、久し振りのシャバをユックリと堪能して、将来の事 を考えたり、これから自首する前の一夜をシャバの名残を心行くま で堪能、こういう人達がゆったりとくつろげ、癒されるホテルの経 営を目指し、そのホテルの支配人に大株主でもあるクラウンホテル で、支配人として忠実にお客さんへのサービスを律儀に、誠実に考 え、仕事をする余りに、行く先々で大きな問題を起こす、トラブル メーカーの花沢支配人、クラウンホテルでは彼が引き起こした事件 の表面だけで判断、仲蔵親分は支配人としての力量と、人間性と、 お客さんに対する人一倍の熱意を見抜いて、あじさいホテルの支配 人に抜擢、厨房には先代のあじさい館時代からの、職人気質の塊の ような梶板長、そしてフレンチの業界ではその名を知られ、いずれ はクラウンホイテルから独立と思われていた服部シェフ、小さな食 中毒事故を引き起こして、あじさいホテルへ左遷、しかしシェフと しての腕は超一流、その他のスタッフは仲蔵親分の子分連中、指の 本数の足りない番頭の黒田、彼は元は木戸孝之助の父が経営するメ リヤス工場の若い社員、彼の母と深い中になり、彼が7歳の時に、 母をバイクの後に乗せてさらっていき、所帯を持って、今ではあじ さいホテルの女将、仲蔵親分のボデイガードで顔には弾傷、刀傷、 でフランケンシュタインのような安、バーテンダーには広島抗争時 代に3人を殺って刑務所行き、東映映画のモデルにもなった伝説の ヒットマンの常、フイリッピン人でいつも陽気で、巨人のゴンザレ ス、仲居連中はフイリピン人でタガログ訛りの日本語を話す、大学 出のマリアが仲居頭、それと花沢支配人の一人息子で、中途半端に ぐれて、暴走族上がりで、支配人の黒田に可愛がられて、たちまち 堅気に、武器用ながらも父について支配人の見習い中の繁、ホテル の中には一見豪華ではあるが脈略の無い、趣味の悪い調度品、それ らに負けず劣らずに見掛けの悪い、柄の悪い、怪しげな従業員一同、 その誰もがお客さんに対しては、「当館に一旦、ゲソを脱がれたか らには、身内も同然、命がけで守らせていただきます」、しなくて いい苦労をしてきたわけではない、しなくていい苦労を味わってき ただけに、その分他人には優しい、その彼等が命がけのサービス、 最初は戸惑うお客さんも、その風変わりなひたむきさに、心が和み、 癒されていく、堅気のわけありのお客さんも、いつしか胃袋も心も 満たされて、ホテルを後にする、こんな従業員と仕事がしたい、こ んなホテルと泊まりたい、(夏)、(秋)、(冬)、と読み進むと、 そんな気持ちが強くなる、そして4巻目の、(春)、を手にすると、 早く読みたい、しかし読み終わりたくない、ユックリと、ユックリ と読んでいたい、そんな気持ちになる4巻目の、プリズンホテル、 (春)、高校の恩師の、「月に1冊の読書のススメ」、約50年間 不実行、積もり積もって600冊、残り10年でノルマを果たすと なると、月に6、7冊、こう考えるとこれは何とかなりそう。 ■「今日の言葉」■ 「 きちんとした躾が土台となって 子供の個性が輝いてくる 」 (自然社・平成22年・新生活標語より) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 14, 2010 02:36:57 PM
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