還暦雲巣管理人独言（還暦を過ぎたウエブマスターの独り言）

　若い頃、マッチョではなかったが、腹筋が割れていて、短い海水

パンツでお尻がまだ少年のお尻だった頃、ゴールデンウイークが済

んだ頃から週に一度はシテイプールやホテルのプールへ行き７月に

なると、琵琶湖の近江舞子、真野浜当たりに出かけて行き、８月始

めの頃に若狭湾の高浜、和田浜当たりへキャンプに泊りがけで出か

ける、きめの細かい白いきれいな砂浜、波のほとんどない青い海、

京都市内では普段は海が見られない、浜茶屋でビールを飲みながら、

海を眺めているだけでも退屈はしない、タバコを何本も吸いながら、

こういうところでのタバコは旨いよなァ～、海はいいよなァ～、と

言いながら、視線は女の子のグループを探している、「こっちは４

人、向うは５人、足らないよりはいいか」、「おばちゃん海に入っ

てくるよォ～」、「気味たちどこから」、「おおさか」、「こちら

は京都から」、「いつから来てるの」、「２日前から、だから明日

には帰るの」、「じゃあ、今日一日は遊べるね」、「ボートに乗せ

てくれる」、「２日間誰にも誘われなかったの？」、「・・・・・

」、浜茶屋のおばさんに、「ボート２台借りるよ」、「２台じゃ足

りないよ、３台にしときなよ、５人乗りは無理だよ」、「じゃあ、

誰か１人泳いでついてこさせるから」、４人づつボートに乗って、

１人がボートの後につかまって沖へ出て行く、こぐのをやめて、「

君等は皆泳げるの」、「じゃあ転覆しても安心だよね」、「大丈夫

よ」、「じゃあ」、というなりボートから飛び込む、ボートから少

しはなれたところで、先ほど飲んでいたビールのオシッコを済ます。

　沖合いで全員が泳いだり、じゃれあったりしていて、ボートの乗

せていたビニール袋からタバコを取り出し、手をタオルで丁寧に拭

いてから、タバコを咥えて、マッチを擦って、タバコに火をつけて、

立ち泳ぎをしながらタバコをプカプカ、「オレも一口吸わせろ」、

「私も吸わせて」、タバコをぬらす事無くタバコの回しのみ、別段、

泳がせれば早いわけでもない、クロールをきれいに泳ぐわけでもな

い、ただ達者な泳ぎをするだけで、立ち泳ぎをするだけではない、

沖合いでよくコブラがえりを起こしたが、慌てる事無く、立ち泳ぎ

をしながら、反り繰り返っている足の指を戻して、ふくらはぎをマ

ッサージをして、暫く仰向いて波に浮かんでじっとしている、そう

すればすぐに治ってしまう、また沖合いで誰かに手を後で縛っても

らい、その格好で足だけで泳いだり、足を縛って手だけで泳いだり、

足を縛り、手も後で縛り、その格好で身体だけで泳ぐ、島の刑務所

から脱出する時には恐らくこの格好、その時のための練習、こんな

事をしながら沖合いで２時間ほど、喉も渇くし、お腹もすいてくる、

「浜に戻ろうか」、とボートを借りた浜茶屋へ戻って、暑いうどん

と、吹き出た汗を止めるにはかき氷、９人がワイワイガヤガヤ、ふ

と隣を見ると４人の女性のグループ、「今晩の８時頃、ここで花火

をしますが着ませんか？」、何となくつれの５人の女性に気を使っ

て返事に戸惑っている様子、「今日ここで知り合った人達で、明日

には帰るので、明日もここなら朝から一緒に遊びませんか？」、不

思議なもので、お金も女性も余裕のある時に手当てをするとうまく

いくもので、どどのつまりであせって手当てするとうまくいかない

もので、こういう場合、花火の時間には、４人の女性グループはき

っちりと来てくれる。

　夏になると海にはワクワクする事が多く、いてもたってもいられ

なくなって誰かを誘って出かけていた、死んだ時には一握りの遺骨

をこの海に巻いてほしい、玩具の船に遺骨を乗せて沖合いに流して

ほしい、そうまで思っていた海だが、子供がまだ小さい頃、お盆に

はヨメの郷の鳥取へ帰省、丁度、御巣鷹山のジャンボ航空機墜落事

故の年を、最後に行かなくなった、２５年前、今こうして夏の海の

思い出をブログに書いているときでも、青い海にぎらぎらと照り付

ける太陽、焼けた砂浜、日焼けによる肌のほてり、想像しただけで

も、刺激が強すぎる、気もするが、心のどこかで、風通しのよい、

涼しい日陰で、座り心地の良い椅子に座って、潮風の匂いをかぎな

がら、タバコをふかして、フローズンダイキリでも飲みながら、転

寝をして、ライオンの夢でも見て、目覚めると、ニコッと笑って、

団扇で優しく扇いでくれる女性でもいれば。