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     ヒジャイ        日々の詩

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2011/10/04
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 普天間問題で共同通信社が全国世論調査をした。結果は琉球新報の期待とははずれたものだっただろう。トップに掲載していなかった。
 琉球新報は全国世論調査の結果を、「『日本国外』が望ましいと答えた人が32.5%で日米合意に基づく『現行計画の名護市辺野古』26.6%を上回った。野田佳彦首相は現行計画を堅持する考えを示しているが、『辺野古以外』を求める声は今後も増えそうだ」と分析している。苦しい分析だ。
 沖縄で盛り上がっている「県外移設」がたった11.6%の支持しかなかったことに琉球新報は大きなショックを受けたのではないだろうか。沖縄では連日「県外移設」が叫ばれ、識者も「県外移設」の論評を書き立て、新聞紙上も「県外移設」一色で染まった。ところが全国世論調査では「県外移設」支持はたった11.6%しかなかったのだ。
 世界一危険と呼ばれている普天間基地の現状維持15%よりも「県外移設」支持は低く、たった11.6%だったのだ。この事実に大ショックを受けためか知らないが「県外移設」11.6%、今のままでいい15%についてはなんのコメントも書いていない。
 全国世論調査の結果では「県外移設」の支持が低すぎるために、琉球新報は「県外移設」を主張することもできなくて、「『辺野古以外』を求める声は今後も増えそうだ」と苦しい解説をしている。

 全国世論調査では、辺野古移設26.6%、現状維持15%、辺野古とは別の沖縄県内5.7%という結果になっている。みっつは沖縄県内にヘリコプター基地をつくるのを支持しているということであり、三つの合計は52.2%となり、全国の過半数の人が沖縄県内にヘリコプター基地をつくることに賛成しているということになる。
全国世論調査では沖縄県内52.2%、日本国外32.5%、県外11.6%という順位になる。
 これでは「県外移設」を大々的に主張するのがやりにくくなる。最近は「県外移設」の主張一色になり「国外移設」を主張しなくなっている。移設先のグアムの住民も沖縄と同じ被害者であり、沖縄と連携して米軍支配に反対しようという機運も生まれてきて、グアム移設も主張しにくくなっている。

 普天間基地のグアム移設の主張を押さえ、県外移設を声高らかに主張してきたことは逆効果になっている。鳩山元首相の口車に乗り、「県外移設」ができると信じたことが裏目に出てしまっている。鳩山元首相が辺野古移設案に戻ったので鳩山元首相を無責任者と非難したり、官僚の圧力に屈したなどと社説も識者たちも書きたてたが、鳩山元首相が「県外移設」を断念した根本的な理由は、普天間基地の受け入れる地域は住民の猛烈な反対があり一箇所もなかったことだ。
 そのことは小泉首相時代に明らかになっており、その事実を真剣に受け止めることができなかった鳩山元首相はピエロを演じたということだ。

 社民、共産両党支持層では「国外移設」が60%もあったのに、民主党政権になったこの数年で「国外移設」が新聞紙上から消えたのは、これからの社民、共産両党の「国外移設」の運動は色あせたものになる可能性が高い。
 民主党が主導した「県外移設」に沖縄の革新政党も乗ったが、仲井間知事は自民党であり、自民党、民主党、革新政党の沖縄どくとくの奇妙なねじれはこれからどうなるのだろうか。

仲井間知事の渡米講演はピエロ


仲井間知事が渡米し、有力者を前にして「県外移設」を訴えた講演を新聞はトップに掲載し絶賛した。識者も仲井間知事の講演を高評価した。
 しかし、「県外移設」は国内問題であり、アメリカ人にとって関係のないことであり、仲井間知事の「県外移設」の訴えはアメリカ人には理解できないとこのブログで書いた。国際問題の専門記者でさえ、仲井間知事が米軍基地の国外撤去を訴えていると勘違いしたほどである。

 全国世論調査では、普天間基地の移設は沖縄県内52.2%、日本国外32.5%、県外11.6%という順位になっている。仲井間知事は世論調査で最下位の「県外移設」をアメリカの有力者に訴えたのである。全国世論調査の結果をみればますます仲井間知事がアメリカで「県外移設」を訴えたことがアメリカ人には理解できないことが明らかである。
 
 仲井間知事はアメリカでピエロを演じただけだ。





 フィリピンではまだ共産ゲリラは健在であり、ミンダナオではフィリピン政府が支配できない場所がある。その場所では共産ゲリラが小国をつくっているであろう。ベトナム、カンボジアなどアジアはまだまだ政情が不安定な国が多く、紛争や戦争の火種はくすぶり続けている。
 中国、北朝鮮問題だけでなく、政情が不安定な国々が多いアジアにはアメリカ軍の駐留は必要である。アメリカと戦争をしたベトナムでさえ中国との領海紛争では、アメリカ軍の協力を要請している。

 現在のアジア情勢を考えればアメリカ軍のヘリコプター基地は必要である。「県外移設」「国外移設」は不可能であり、「辺野古移設」がベターな選択だ。地元辺野古区は普天間基地移設を認めているのだから、辺野古移設をしたほうがいい。
 普天間問題を真剣に検討すれば、辺野古に移設するか普天間基地を固定するかしかない。中国、北朝鮮の脅威が弱まり、嘉手納飛行場の縮小が可能になったとき、嘉手納基地への移設もできる。しかし、中国、北朝鮮との緊張はまだ続いている。すぐは無理だろう。五年、十年先の話だ。





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Last updated  2011/10/04 10:19:42 AM
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