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     ヒジャイ        日々の詩

     ヒジャイ        日々の詩

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2012/05/30
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小学一年生の時、交通事故に会って死に損ねたことがある。
私の家の側は三叉路になっていて、ちょっとした広場になっていた。子供たちは三叉路でよく遊んだ。隣りのカズねえさんは中学生だったが私たち子供とよく遊んでくれた。
ある日、カズねえさんは三叉路に生えたアダンの葉で風車を作って私たちにあげた。アダンの葉は肉厚で細長く鋭いとげが生えている。ナイフでアダンの葉の棘を切り払い、葉を長方形に同じ大きさに切り取り、四枚の葉を織って風車をつくる。竹の枝を風車の中心に差し込んで風車を固定し、竹の筒に枝を入れたら風車の完成である。私たちは風車を持って走り回った。

私はもっと大きい風車がほしくなった。一号線の向こう側の畑の側には大きいアダンの木が植わっていて、私が大きいアダンの葉を取ってきたら大きい風車を作ってあげるとカズねえさんが約束したものだから私は一人でアダンの葉を取りにいった。
50年以上も前のことだから車は少なかった。私は左を見た。車はなかった。左を見るとバスが走ってきた。私はバスが通り過ぎるのを今か今かと待っていて、バスが通り過ぎた瞬間に車道を横切った。私の記憶はここまでだった。私は反対車線から走ってきたタクシーに跳ね飛ばされたらしい。

闇の中で私の名前を呼ぶ声がして、目を開けると、目の前に金髪のおばさんが立っていて私の顔を凝視していた。私はびっくりして起きようとしたが体が動かなかった。私の側に母が居てしきりに私の名前を呼んでいた。首を曲げると泣いている母の姿が見えた。

私の口の中を調べていた金髪のおばさんは手招きしてインド人の白衣の若い女性を呼び、私の口の中を見せながら話した。インド人の女性は私の顔に口のあたりだけが開いている紙か布をかぶせて、私の口の中を縫った。私はタクシーに跳ね飛ばされたが、幸いにも口の中を8針縫う傷を負っただけだった。

私が運ばれたのが宜野湾市の志真志にあるカマボコ型の陸軍病院だった。
私の子どもの頃は、事故で怪我人が出た時や急病人が出た時に駆けつけてくれる救急車といえば米軍の救急車であった。私が高校時代に書いた戯曲を読んでみると、いつも駆けつけるのが沖縄の救急車ではなく米軍の救急車であることに悔しがるセリフがあった。
米軍の世話になっている事実に反発する一方、人命を大事にしない沖縄の政治に不信感を抱いていたのだろう。
戦前育ちの政治家たちは人命第一の思想がなかったかもしれない。人命第一の思想があればたとえ財政が貧しくても救急車を準備していたはずである。


今でも沖縄の人命・人権第一の思想は薄いと思う。

普天間飛行場は世界一危険であると言ったのは宜野湾市の前市長であり、今では県民の多くがそのように思っている。今度はオスプレイが配備されることになった。普天間飛行場の危険性はますま高まる。
多くの県民がオスプレイを配備するアメリカを人権無視であると非難している。
ところが、アメリカの人権無視を非難している人たちは普天間第二小学校を移転しよういう発言をしない。オスプレイが配備されれば普天間飛行場に隣接している普天間第二小学校の騒音被害はますますひどくなり、墜落の危険も高まる。普天間第二小学校の子どもたちの被害はもっとひどくなるのは目に見えている。それなら、アメリカを非難するだけではなく、普天間第二小学校の生徒をできるだけ安全な場所で勉強させるのを考えるのが当然である。
以前に移転しようとしていた外人住宅外は現在は使っていない。すべての外人住宅が空き家であり取り壊すことになっている。普天間第二小学校を移転できる場所は何年も前からある。しかし、誰も普天間第二小学校の移転を口にしない。
普天間飛行場の危険性が高まることを知っていれば、普天間第二小学校の移転を考えるのは当然だ。それを考えないのはおかしい。絶対におかしい。アメリカの人権無視を主張する人たちの頭はおかしい。

普天間第二小学校の移転を考えない人たちにアメリカを人権無視だと非難する資格はない。米軍は普天間第二小学校の移転場所を返還してもいいと昔から言っている。普天間第二小学校の子どもたちを何十年も危険状態のままにしているのは米軍ではなく沖縄の政治である。

もう一度言う。普天間第二小学校の移転を考えない人たちにアメリカを人権無視だと非難する資格はない。

普天間第二小学校の一日も早い移転を望む。





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Last updated  2012/05/30 12:11:56 PM
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