嘘の楽しみ方
いまやあまりにも有名になったアルゴア教=地球温暖化CO2還元説の醜い正体を露わすE-MAILを紹介する。「クライメート・ゲート」と呼ぶそうだ。 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ From: Phil Jones To: ray bradley ,mann@XXXX, mhughes@XXXX Subject: Diagram for WMO Statement Date: Tue, 16 Nov 1999 13:31:15 +0000 Cc: k.briffa@XXX.osborn@XXXX Dear Ray, Mike and Malcolm, Once Tim’s got a diagram here we’ll send that either later today or first thing tomorrow. I’ve just completed Mike’s Nature trick of adding in the real temps to each series for the last 20 years (ie from 1981 onwards) and from 1961 for Keith’s to hide the decline. Mike’s series got the annual land and marine values while the other two got April-Sept for NH land N of 20N. The latter two are real for 1999, while the estimate for 1999 for NH combined is +0.44C wrt 61-90. The Global estimate for 1999 with data through Oct is +0.35C cf. 0.57 for 1998. Thanks for the comments, Ray. Cheers Phil Prof. Phil Jones ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 気象学の専門家ではないのでお笑いものかもしれないが、訳してみる。 「レイ、マイク および マルコームへ。 ティムの担当部分をグラフに描き次第、我々は今日の遅くか明日一番でそれを送ります。ぼくはマイクの「自然ごまかし」を仕上げたところです。すなわち過去20年間(つまり1981年以来)の各人の時系列に実際の温度に底上げするってやつ、および1961年からはキースが担当して減少傾向を隠蔽するというやつです。マイクの時系列では年々の地上や海上の値がありますが、他の二人の時系列にはニューハンプシャーの地点20あるうちのN地点の8月から9月が当てられています。後の二つは1999年に関しては事実ですが、ニューハンプシャー全体の1999年の評価は1961年から90年に関してはプラス0.44度にしてあります。1999年の10月いっぱいの地球全体の評価は1998年の0.57を参照してプラス0.35度にしてあります」専門家ならばぼくの後半の誤訳に笑ってしまうだろうが、どうやら具体的に数値を上げて、改ざんの手法を明らかにしているらしい。最後に「やったね!」と締めくくっている。 このメールを実際に書いたことをフィル・ジョーンズ教授は認めて「ハッカーによって盗まれたものである」として仲間に自分のメールを削除してくれと頼んでいるのはご念の要ったことではないだろうか。この「時系列」といっているのはおそらく次のようなことだろう。地球の大気温度を長期にわたってグラフに描いてみると、ちょうど「ホッケーのスティックの形状のような画像が得られる。つまりずっと安定していた地球気温が最近数十年に急に上昇するようなグラフが得られるというものである。「ホッケースティック曲線」と呼ばれた。これを創る手法(偽造)が語られ、仲間内でその成功を祝いあっている。 ところで「ホッケースティック曲線」はそれほど見事なきれいな曲線をなしている。お遊びの感覚であって、深刻な罪の意識がない。ぼくも学者の端くれとして、こんなグラフが得られるなら、多少のデータの改ざんをやり嘘をついてもいいという誘惑に駆られるから、フィルたちの気持ちが分からないわけではない。