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テーマ:DVD映画鑑賞(14194)
カテゴリ:movie
今、日本でアメリカン・フットボールのワールド・カップが開催中なのを、 どれだけのヒトが知ってるかねぇ・・・。ワタシが小学生のときと大学のときと、 結構ブームがあったんだけど。 てなワケで「勝手に協賛企画シアター第2弾」はデンゼル・ワシントン主演の 「タ イ タ ン ズ を 忘 れ な い」 ---------- 1971年、アメリカはバージニア州。 それまで別々だった白人と黒人のハイスクールが統合され、学校のフットボールチームも混成に。 街では時あたかも、黒人が白人の商店主に射殺されるという事件があり騒然とした中。 統合チーム「タイタンズ」のヘッド・コーチに就任したブーン(デンゼル・ワシントン)は 周囲の偏見と戦いながらチームをまとめ上げて行く。 合宿の早朝ランニング。目的地は南北戦争の激戦地となったゲティスバーグ。 「強くなりたい」チームのメンバーは周囲の騒動をヨソに結束を固めて行く。 最初は反目しあっていた白人と黒人のチームメイト。 SOUL POWERを合言葉に互いを理解しあう。 試合前の入場もウォームアップも、なんともソウルフル。 相手校は「くちポカーン」で、コーチの 「なんだあいつら、ビートルズのつもりか?」 とのセリフが、黒人文化を受け入れない白人たちのズレを巧く表現している。 快進撃を続け、いよいよステート・チャンピオンを決める戦いの前に悲劇は起きた。 主力のゲリーを欠いて決勝に臨まなければならないタイタンズ・・・。 最初は黒人とプレーするのを誰よりも嫌っていたゲリー。 フットボールを通じて友情を深めていったジュリアスが病院に駆けつけ、 看護婦が家族以外は面会できないと言うと瀕死のゲリーが 「よく見てくれよ、そっくりだろ?兄弟なんだ・・・」 「そうね」と微笑んで病室を去る看護婦さん。 ワタシとしてはこの一連のシーンが一番好きだねぇ・・・。 同じぐらい好きなシーンは、決勝開始直前に「ふとっちょルーイ」が大学への進学基準の成績を満たしたと、ブーン・コーチに伝え、二人で静かに喜びを分かち合うところ。 成績も良くない、フットボールはストレス発散のため。 けれど、(黒人モータウングループの)「テンプテーションズが好きなんだ」と歌いだしたり、白人と黒人と別れて食事しているところで、そんなの関係なしに「おれ、色白の黒人」と黒人グループと食事を始めちゃう。 まるで「場の空気を読んでいない」ような彼の行動が、小さなきっかけではあったけれど タイタンズをひとつにしていったのだと思えるからね。 決勝の相手校はさすがに一筋縄ではいかない。 NFL(プロフットボール)で広がりつつあった「ショットガン・フォーメーション」(パスレシーバーをフィールドに多く配置する攻撃陣形)に翻弄され、苦戦。 その苦境を救ったのはブーンがヘッド・コーチに就任したため降格した白人コーチ、ヨースト。 チームを育てるためなかば強引な手法を駆使しつつも、実はブーン自身が白人たちを心のどこかで拒絶していたところもある。 素直にヨーストを認め、ついに逆転で勝利をつかむタイタンズ!! ---------- そして物語は冒頭のタイトルシーンへと戻る。 1981年、下半身不随となりながら車椅子で砲丸投げのチャンピオンとなったゲリー・バーティアの葬儀に集まるかつてのタイタンズのメンバー・・・。 偏見や差別、それはなくならないのかもしれない。そこから生まれる衝突も。 そんな時には思い出そう。タイタンズの物語を。 映画としてフィクションも盛り込まれているが、これは実話をもとにした物語。 ふとっちょルーイは無事大学に進学し、ビジネスマンとして成功の道を歩んでいるそうだ。 デンゼル・ワシントン/タイタンズを忘れない 特別版 サントラ/タイタンズを忘れない お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.07.21 20:54:40
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