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カテゴリ:恋愛
この日はなんだか最初っからしっくりいかなかった。
二日酔いだ、と言って、お昼過ぎに我が家に現れたチューヤンは、着いた途端ベッドにキューバタン。 しかし、二日酔いに関しては、誰よりも寛大な人になれるマオフイ。 やさしく見守った。 元気になったというので、チューヤンに見せてあげようと思って、先輩から借りてきた「ラブ・アクチュアリー」のDVD。 これを鑑賞することにした。 私はもう何回も観ているので、100%チューヤンのために借りてきたのに。 途中で寝てしまうチューヤン。 何度も起こしたんだけど、気が付くといつの間にか眠っている。 それも寛大に許した。 「ラブ・アクチュアリー」を観てもらいたいと思ったのも、私だ。 好みじゃなかったり、疲れているんだったら仕方がない。 私「買い物に行ってくる。チューヤンは寝てていいよ」 と言って、家を飛び出した。 よくよく考えると、私は怒ったり悲しかったりするとその場を逃げ出す癖がある。 温泉の時もそうだった。 子供のときもそうだった。 相手に感情をぶつける前に、その場から消える。 女は人様にめたらやったら涙を見せるもんじゃない。 レンタルビデオ店で、別のDVDを借りてきた。 別にチューヤンが観ないのなら、何も一度観たことのあるDVDを観る必要はない。 自分の見たいものを借りてきて、家に帰って一人で観た。 ちょっと納得はいかなかったけど。 それでも私は寛大だった。 結局一日何もしないで終わったけど。 実はチューヤンには前からお誘いしていた飲み会があった。 翌日(日曜日)に、私の高校時代の友人たちとの飲み会。 カッパ君やその彼女と、チューヤンも知っている人もいるし。 別の友人も楽しみにしていたから絶対来て欲しかったんだけど。 前から「もしかしたら行けないかもしれない」と言われてはいた。 私「チューヤン、明日の飲み会どうする?」 チ「う~ん。金曜日うちの母親の誕生日だったじゃん?だから明日ご飯食べに連れて行かなきゃと思うんだよね。スーパー銭湯に連れて行ってあげるという約束もしていたし」 お母さんの誕生日の話は聞いていた。 やけにチューヤンはお母さんを大事にしていて。 それはそれでいいことだと思うんだけど。 ただ、昨日(金曜日)のお母さんの誕生日忘れていたの自分じゃん! チ「それに今日も二日酔いで。明日も飲んだらまた二日酔いになっちゃいそうだし。月曜日仕事だし・・・ごめんね」 二日酔い、とか言って、さっきラーメンとご飯ぺろりとたいらげていたじゃん! 結局行きたくないんじゃんか。 それをあれこれ理由つけて言わないで。 どっか~んと頭にきました。 チューヤンの、前から言い訳がましいところ、嫌だった。 職場でうまくいかないのも、自分が貯金できないのも、転職できないのも、資格取得のための通学ができないのも。 全部周囲や環境のせいにして。 そういう自分の行動や言動に主体性がないところ、責任感がないところが嫌だった。 本当は、そういう周囲や環境を含めて、自分の行動を自分で決めていかなきゃいけないのに! 本当にきっかけは飲み会だけど、でもそういうチューヤンの嫌なところがフォーカスされて、頭に血が上った。 それでもがんばって冷静なふりして。 私「ふーん、わかった」 と一応はわかったふりしたんだけど。 どうしても嫌味の一つでも言わないと気が済まない。 私「そんなにお母さん心配だったら、いまから家に帰れば?(そのとき10時半PM)」 チ「え、帰ったほうがいいかな・・・」 嫌味に気がつけよ! 私「いいんじゃない?いまからでも帰ってあげたほうが」 チ「でもいまから帰っても、何もできないよ」 私「いいじゃない。スーパー銭湯でも連れて行ってあげれば。飲んでないから車運転できるでしょ」 チ「う~ん。でも今日帰っても、明日の飲みは行けないよ?」 どっかーーーーーん! これには完璧に頭きました。 そこまでして飲みに来てほしい、なんて思ってない! 私「ちょっとコーラ買ってくる」 と言って、またも家を飛び出した。 ふんふん鼻息荒く、黙々と歩く。 なんとか頭に上った血を下げようと思った。 この状態でチューヤンと話し合いをしようと思っても、絶対必要以上にチューヤンを傷つけるし、泥沼になるのはわかっていた。 だから頭を冷やして帰ろうと。 しかし、一駅分歩いても、まだ頭の血は下がらなかった。 情けないやらくやしいやらで、目に涙も浮かぶ。 それでもチューヤンに心配をかけたくないのと、やはり嫌味を言いたい気持ちとで、メールを送った。 お腹がいっぱいだから、少し散歩して帰る。 帰りたかったら帰っていいよ。 鍵は開けっ放しでいいから。 しばらくすると、チューヤンから返信が。 わかった。 今日は帰らないよ。 なんもできなくてごめんね。 だって。 こいつ全然わかってない。 私の怒りは微妙に察知しているようだけど、私が怒っている原因が、今日一日何にもしないで過ごしたことにあると思っているっぽい。 全然見当違いなんですけど。 もうダメだと思った。 さらに、血が上昇した。 このままだと頭の毛穴から、血が吹き出る。 というよりも、今日は帰ってほしい。 とメールを送る。 しばらく携帯はバッグに入れて、黙々と歩いた。 黙々と歩いた結果、4駅分も歩いてしまった。 携帯を見ると、チューヤンからの着信とメールが来ている。 なんだか…。 ごめん。今出たから戻って。 電気つけっぱなしかもしれません。 好き勝手に振舞いすぎたかな、ごめんなさい。 殊勝な態度だけど、やっぱりわかってない、私が何で怒っているのか。 ムカついてムカついてしょうがないから。 「呼び戻してあげたほうがいいんじゃない?」 という気持ちがないわけでもなかったけど。 ゆっくりじっくり考えて反省してもらいたいから。 連絡はスルーすることにしました。 前から「よく気が利かないって言われるんだよね」と自己申告していたチューヤンだけど。 気が利かない、っていうか、鈍感っていうか。 その癖気が付くと人一倍凹むし反省するしで、扱いづら! 下手に怒れず、イライラが募ります。 はー。 二週間に一回、「別れよう」と考えてしまう。 この頻度、高いよね。 互いに子供なんだと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.06.12 23:30:02
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