風鈴のページ　

　昼食後に、歯を磨くために携帯用の歯磨きセットをかばんに入れている。今日も会社の昼休みに歯磨きをしようと思ったのだけれど、歯ブラシがなくてできなかった。そういえば、昨夜長女が歯磨きのラミネートチューブを触って、自分の歯磨きセットのプラスチックケースには大きすぎて入らない・・とか言いながら触っていたっけ。すぐにそんなことが頭をよぎった。夕方、車の中で歯磨きセットが転がっているのを発見した。無造作に車に投げ込まれたかばんから飛び出したのだと思う。長女が約束を守らなかったかもしれないと考えるような思考パターンを変えないと。

　幼い頃、ロビンソン・クルーソーの本が大好きだった。もし無人島に流れ着いても、野生のぶどうで干しぶどうを作ったり、麦を栽培したりしてなんとか自分で生きていけるような気がしていた。なのに今は歯磨きをしなかっただけで気になるような生活をしている。