ワールドカップ初観戦
アンゴラ対ポルトガルの試合を見に行ってきました。ワールドカップの試合観戦は、これが初めてです。チケットを申し込んだのも、今回が初めてだったのですが。今回のチケットは、FIFAの第一次販売で手に入れました。この頃は確か、出場国もまだ出揃っていなかったと思います。そのため、どのチームがどこで試合をすることになるか分からない状態です。そこで、私達の住む州内のスタジアムで週末にある試合全てに申し込みました。合計、5試合だったと思います。その中の2試合のチケットが運良く当たったのです。抽選の日は、当たった試合が日本戦になるよう、手に汗握ってTVを見ていました。が、残念ながら、どちらも日本戦にはなりませんでした。おまけに後から変更の出来ない用事が入ってしまい、2試合目のチケットは手放す羽目に…。つまり、私達にとって、今回の試合がスタジアムで観戦する最初で最後の試合となりました。今回の試合はキックオフが21時です。私達はキックオフの3時間前に家を出て、どこかで食事をしてからスタジアムに向うつもりでした。遅くとも20時に駐車場についていなければ、試合には間に合わないと思ったからです。前回、同じスタジアムにコンフェデレーション杯を見に行った時は、駐車場がとんでもなく遠く、スタジアムまで歩いて1時間近くかかったという経験があります。が、結局出かけたのは2時間半前になってしまい、とりあえずスタジアムのあるケルンに向うことにしました。高速は特に渋滞しておらず、ケルンまでは順調でした。が、やはり駐車場付近は混んでいます。19時半頃にスタジアム付近に着いたものの、駐車場に車を止めて、そこから徒歩でしばらく歩き、スタジアムに着いたのは20時過ぎでした。周りにお店や屋台も何もなく、仕方がないのでスタジアムの中で軽食を食べることにしました。スタジアムの前には警察官やスタッフがずらりと並んでいます。敷地内に入る前に、まずチケットをチェックされます。手触りを調べていただけなので、本物かどうかを見分けていると思われます。その後、ボディーチェックとの荷物チェックがありましたが、簡単なものでした。その後、例のカードリーダー付きの入り口が待っています。ここにカードを差し入れて、緑色のランプが点けばスタジアムに入場可能です。意外とあっけなく、ちょっと拍子抜けでした。ちなみに、ケルンではIDチェックは行われていませんでした。ここで、1つ訂正させてください以前のブログで、「私の記憶が正しければ、スタジアム内のアルコールは禁止になった」と書きましたが、これは誤った情報でした。本当に申し訳ありません。どこかで、ワールドカップ会場でのアルコール禁止を検討していると読んだのですが、結局この案は採用されなかったようです。確かに、ドイツといえばビールと言う感じですし、こちらではサッカー観戦にビールは付き物なので、ビールを禁止にするわけにはいかなかったのでしょうね。まあ、このごろは気温が30度近いですから、ビール片手に観戦できるのはありがたいです。飲みすぎて暴れる人さえ出なければ、私的には会場でのビール販売を反対する理由はありません。会場入りして、早速混雑している売店の前に並びます。ビールは0.4L入りでなんと4ユーロ高いですねえ。容器のディポジット代を入れると、一杯5ユーロです。食べ物もはっきり言ってろくなものがありません。というわけで、これから観戦に行かれる方には、会場入りする前にどこかで食事を取られることをお勧めいたします。私が申し込んだチケットは、安い方から2番目の決していいチケットではありませんでした。が、場所は想像以上に良く、ゴール裏の真ん中辺りの列でした。ピッチ全体が見渡せないほど近くはなく、選手が豆粒のように見えるほど遠すぎず、かなり良かったです。試合はと言いますと、ご存知の通り、1対0でポルトガルが勝ちました。結果は予想通りではありましたが、試合としてはあまり面白くはなかったです。開始後4分でポルトガルが先制ゴールを決め、その後は1点も入らなかったのですから。1週間ほど前に見た、どこかの国の親善試合を思い出してしまいました。もしかして、デジャブ・・・?それでも、やはり会場の雰囲気は独特のものがあります。後半は、アンゴラチームも頑張っていましたが、ポルトガルはあまり積極的に攻撃しようとせず、退屈した観客(?)がウェーブを始めました。試合が盛り上がらないので、せめて観客だけで盛り上がろうという感じでした。挙句の果てに、カーニバルの歌(「ビバ!コロニア」)を手拍子つきで歌いだしたり、勝手に盛り上がっていました。でも、それがまた楽しいんですよね。1つだけまた不満を書かせていただきますと…例に酔ってタバコのことです。スタジアム内は禁煙というのは前のブログに書いたとおりです。が、これも誤った情報だったのかと不安になりました。そこここでタバコを吸っている人がいたからです。もしかしたら、敷地内は喫煙可で、スタジアム内のみが禁煙なのかと思っていました。スタジアム内の座席へ向う通路の壁に、ようやく「No somking, please」と英語で書いた看板をいくつか見かけました。が、それだけ見ると、スタジアム全体が禁煙とは思えず、その通路だけが禁煙なのかな?と思ってしまいます。実際、試合が始まっても、タバコを吸っている人が沢山いるのに、セキュリティの人も何も言わないのです。やはりアルコール同様、スタジアム内禁煙という案も却下されたに違いないと思ってがっかりしていたところ、ハーフタイムに入り、会場にある大きなディスプレイで、CMが流され始めました。そのうち、ドイツのバラック選手他が何人か出てきて、また「No somking, please」という文字、そして選手が親指を立ててポーズというフィルムが流れました。その間、ほんの1分ほど。はっきり言って、4万5千人の観客の中で、あの瞬間にディスプレイを見ていた人が何人いるでしょうか。しかも、あのフィルムの感じだと、あくまでも「周りの人のために出来ればタバコは我慢してね」という感じで、「禁煙です」と言い切る感じではありませんでした。本当にスタジアム内は禁煙にしたければ、試合前やハーフタイム中にそのようにアナウンスするのが妥当だと思われますが、それはしないのです。つまり、この映画もまたまた体面を重視するドイツお得意のパフォーマンスなわけですね。おおっぴらに禁煙にすることは出来ず、かといって「喫煙可」とうたうわけにも行かず、あのようなあいまいな看板やフィルムを作って、一応禁煙に協力を呼びかけていると言う態度を示しているだけなのです。ドイツのこういう姑息さが嫌いです。私の2列前の男性二人組など、試合中ずっとタバコをふかしっぱなしで、後ろに座っていた小さな男の子はとても煙たそうにしていて可哀想でした。彼とお父さんは、試合が終わるずいぶん前に早く席を立って帰っていきました。早く帰ったのは、タバコのせいだけではないかもしれないけれど、彼にとってはせっかく初めてのワールドカップ観戦だったでしょうに…。サッカーファンの大多数は、タバコやビールが大好きな人たちなのかもしれないけれど、会場で観戦したい人の中には、タバコの煙が苦手な人も沢山いるはずです。喫煙者の権利が認められるなら、嫌煙者の権利も認めて欲しいものです。