ひろ・のほほん日記

平成23年3月11日に起きた東日本大震災当日に
履いていたヒール。
ヒールの高さは９センチw(゜o゜)w




この日の洋服に合わせて久しぶりにこの靴を
たまたま選んだ。
随分前に購入したけどまだ現役だわと喜びながら
選んだのだが・・・

一体誰もあの大震災に遭おうとは思わなかっただろう。

仕事中もこのヒールを履いたまま。

最初の揺れを感じた時はどうせすぐに治まるでしょと
思いながら仕事を続けていた。
だけど、今までに感じた事のない巨大な揺れが。
もうあかん、一貫の終わりだと思いながら
机の下に潜り、ただ潜っただけでは危ない。
とにかく机の掴める所を掴んで、机の壁に
しっかりとヒールをくっつけないと
体が外に流される。
机の上にあるパソコンや電話機が落ちてきたら危ない。
と思った矢先、書類などが落ちてきてついでに
パソコンのキーボードまでが・・・
幸いキーボードは線から外れなかったので、
左手でキーボードを机の縁ごと支えた。

物凄い揺れに必死に耐えていて、ふと足元を見て
感じたのがなんで今日に限ってこのヒールを
選んでしまったんだ・・・
この揺れだとエレベーターは完全に停止状態だろう。
ビルの６階から階段で降りるのも大変だw(゜o゜)w
移動するにも・・・

案の定、心配していた事が現実になった。
階段を降りる分には慎重に歩いたから大丈夫だったが
指定されている避難所まで歩くのが辛かった。
すでに足の裏が痛い。
ジンジンと痛い（T T）

避難場所から１度会社に戻り、荷物をロッカーから
出さないとお金がない！！
うぇ～、今度は階段で６階までの昇り降りかよ。
まじ、辛かったが一緒に居た後輩のＡちゃんと
助け合いながら何とかロッカーまで辿り着き
荷物を持ち出すことが出来た。
どうにかビルの１階まで降りて、妊娠中のＭちゃんと
合流し、仙○駅に向かって歩き出した。

そして、更なる悲劇がw(゜o゜)w

ビルから徒歩７分の仙○駅の東口。
駅員さんが駅構内には危険ですので入れません。
仙○駅の正面玄関に行きたい方は45号線の道路を
迂回してください・・・

簡単に言ってくれるが、実は迂回すると大変な
距離を歩くのだ（T T）
すぐそこに東口があるのに・・・

と、ブーブー言っても始まらないのでＭちゃんを
守りながら仙○駅の正面玄関まで向かったよ。
ようやく辿り着いたものの、ＪＲは運休、バスも
運行しているかどうか分らない状況。
タクシープールは長蛇の列。
だが、タクシープールに戻ってくるタクシーの
姿は全く見えず。

もう既に足は限界にきていた。
でも、こうなったら、自宅まで歩くしかない。
父と連絡が全く取れないから多分自宅は全壊していて
自宅に潰されているのでは・・・
とにかく父の事が心配だ。

生まれてこのかた、仙○駅から自宅まで
歩って、帰宅した事がないよ。
が、今はこの２本の足しか頼る術が無い。

えっちら、おっちら、頑張って歩き続けた。
このヒールで(ρ_<)
途中何度も挫折を繰り返した。
もう足が痛くて、これ以上歩けない。
だったら、ヒールを脱いで歩こうか？
いやそれは危険だ。
歩道にはガラス片や色んな物が落ちている。
それに雪も降ったし、気温も下がっている。
もう限界にきていた足を引きずりながら一歩一歩
慎重に歩いた。

色んな想いが交差して本当に半べそ状態で
約3時間かけてどうにか自宅に着く事が出来た。
怪我ひとつおってない父を見て安心して
もう焼酎を呑むしかない！！

いつどこで、災害に遭うか分らない。
普段ヒールを履いていてもスニーカーを常備していると
こういう時は本当に助かる。
でもなぁ、会社のロッカーは私物保管は禁止だし、
スニーカーを常備するのは荷物になるし。

折りたたみのスリッパがあるように、折りたたみの
スニーカーとかズックとか製造して貰えないかな？