プロ野球史上初のセ・パ交流戦は、何もかもが新鮮で面白かった。オープン戦（開幕前調整の性格が強く少し緊張感に欠ける）とも日本シリーズ（真剣勝負ではあるが1カードしかない）ともオールスター（お祭り的性格強し）とも違った緊張感があって、毎日必ずどこかのチームがいい試合をしていた。試合数は異論があろうが私は今年の試合数（ホーム＆アウェイ3連戦方式で計36試合）でいいと思う。交流戦は普段対戦しない球団と対戦する機会が増えたこともあって、ペナントレースの行方が流動的になったのも野球を面白くした要因だと思うのだ（特にセ）。私たちファンにとってもパの好選手を知る機会が増え、プロ野球の楽しみ方が多様化したのは歓迎すべきことである。今年は「ソフトバンクにはイケメン選手が多いねぇ」とか、「ロッテは強いねぇ」といった会話ができるのだ。それにセの試合しか見る機会のなかった私にはパの厳しい野球は初めて間近に見るのでとてもエキサイティングだった。全体的に見て交流戦は成功だったのではないだろうか。
ただ、問題が皆無だったわけではない。まずカードによって観客数にばらつきがあり、TV中継されないカードさえあった。平日でも満員御礼の試合があるかと思えば、3万人収容のスタジアムに2000人余りしか観客がいなかった試合もあった。これはどうにかしなければなるまい。このままでは一部の球団オーナーが「1リーグ制に」と言い出しかねない。もしそうなれば日本プロ野球は終わりだ。
それでは私的交流戦MVPであるが、投手は渡辺俊（千葉ロッテ）・打者は福浦（千葉ロッテ）だと思う。彼らとは別に金本（阪神）と中村（西武）にあっぱれをあげたい。これは予想ではなくてあくまで私の感想である。
人気blogランキングに登録しました。よかったらクリックしてね。
