カテゴリ:08ワラビーズ
熱くて、激しくて、とにもかくにも良い試合でした。 ワラビーズは、主将の負傷退場や不運なレフリング等いろいろありましたが、全員が最後まで諦めず、実力以上のプレーを見せくれたので、今回は許される敗戦のように感じます。 なかでも、終了間際の猛攻では、(80年代以来に??)ワラビーズの凄みとプライドが、グラウンドにみなぎっており、今後の可能性というのか、新しいワラビーズへの船出を強く感じました。 この試合は、今季のワラビーズにとって、間違いなく「ベスト・ゲーム」だったように思えます・・・ 。・゚・(ノД`)・゚・。< おまいら、よく頑張ったお!! それもこれも、最善かつ最高のチームで迎え、力を出し切って下さったウェールズ代表・協会のおかげで、ひさびさに本物のテストマッチを観た気がします。 冒頭の画像は、「私的・M.O.M」をあげたい、ウェールズ・No8のパウエルです。 WTB・シェーン、FB・バーン、FL・ジョーンズも、たしかに凄かったのですが・・・ この試合、いつになく頑張ってはいたワラビーズFW陣に対し、「ラン:115m」、「TO:3回」、「密集への参加:14回」と、攻守に渡って大活躍のパウエルを讃えたいなと。 (データ引用:rugby heaven) ところで、試合開始早々にモートロック主将と正面衝突のような形で交錯しながらも、その後プレーし、途中交代したウェールズ12番・ロバーツは、頭蓋骨を骨折していたそうです。 未来ある選手なので、後遺症等が残らねばいいのですが・・・ 以下、しょーもない雑感です。 あまりにも熱くなり過ぎ、後半は殆ど、メモを取り忘れてしまったのですが・・・ <3分:ウェールズ、シェーンのトライ> この試合、いつも以上に試合の入りは良かったのですが、思わぬところからトライを許してしまいました。 キックを有効に使い、ウェールズ陣中程までワラビーズは攻め入るも、たしかロビンソンがラックでTOをされ、ウェールズの反転攻勢を受ける。 守備ラインが整わないワラビーズを尻目に、WTB・シェーン→FB・バーン(→多分、直前のプレーでモートロックと激突したはずの12番へ。もしくは13番へ)と繋ぎ、自在にステップを切りながらロング・ゲイン。 戦前、ある程度は、ウェールズBK陣に抜かれると予想はしていたものの、こんなにも簡単に抜かれたのを見て、「アチャー!!」っと思った瞬間・・・ 必死に背走してきたドリューが、トライ目前で追い付き、捨て身のタックルで一度は止める。 その後、ウェールズはゴール前のラックから、守備ラインが整わないワラビーズを見ると、右に引いたBKラインに、SH→バーン→シェーンで高速展開。 最後は、シェーンが飛び込んで・・・ ()⊂(´∀`⊂⌒`つ≡≡トラーイ!! ラックからの球出しの時点で、ワラビーズは外に3人余らせてしまい、ここまで見事にトライを取られたのは、ひさびさというぐらいにお見事なトライをされてしまいました。 とはいえ、ライン裏に抜け出た選手を、必死に背走して止めるなんて、もう何年もの間、ワラビーズでは見られなかった展開。 一応、トゥキリやレイサム等も止めてはいましたが、今回は激走する人数や必死度が、これまでとは全然違いました。 昨年までは簡単に失点したり、ボールのないところでサボりまくるなど、意識の低さには見ていて腹立たしいものがあったのですが・・・ ここに来て、往年のゴールド・ジャージのプライドが、徐々に芽生えてきた感じがします。 (´;ω;`)< 監督、まりがとう・・・ <12分:ワラビーズ、チザムのトライ> ワラビーズ陣・22m付近でのウェールズ、ライン・アウト。 画像が荒く、いまいちよく分からなかったのですが・・・ ウェールズが、タップをしくじったか何かしたボールを、どさくさに紛れてチザムがキャッチし独走。 70m近くを走りきってのトライ!! ところで、この試合のラインアウトは、ほぼ完勝でした。 <30分:ウェールズ、バーンのトライ> 上記の場面より、お互い攻め合うも決定打を欠き、ウェールズはPG、ワラビーズはDGで追加点。 途中、ゴール前ラックの守備で、ムーアがシンビンを受けてしまいましたが、何がどうなってなのか、よく分かりませんでした・・ それもあって、鮮明な映像の見れるサイトを探し回っていた矢先に飛び出した、バーンのトラーイ!! リプレイを見たところ、ワラビーズのゴール前で、ウェールズが攻撃。 ワラビーズの穴を探すかのように、左に引いたラインへパスを回す。 途中、FWが横に並んだミス・マッチのところに、アングル・チェンジで走りこんだバーンに球が渡り、ワラビーズ守備陣は手も触れられず・・・ (多分、いつもと同じ抜かれ方だったので、シャープは絶対に居たはず・・・。) まぁ、自陣ゴール前まで攻め込まれたこと自体が頂けなかっただけなので、致し方ない。 欲を言えば、仕留め役のバーンとシェーンの「2トップ」にしかボールは来ない物だと思って、徹底マークして欲しかったですが、これは来季への課題ですね。 前半終了 ウ:15-10:ワ <ハーフ・タイム> 気付いたら、ムーアがシンビンを受けて以後、僅か数分の間に10失点・・・ それに、キック・チャージを貰いすぎ(合計3~4回)で、いまいち噛み合わないものがある。 しかーも、ワラビーズはWTB・ハインズが負傷し、代わりに手術明けのトゥキリが登場で、前半にウェールズのスタミナを奪う予定が、2トップにトライを決められたうえに、ワラビーズは早い時間に負傷者2名とシンビン1名・・・ 予想とは、正反対の展開になってもうた。 ただ、キックが優勢だったのと、ラックを連取すれば攻めれていたので、この時点ではまだ、落ち着いてもちついていられたのですが。 ....〆(・ω・` )… あっ、それと、この試合はウェールズにも、頭脳戦の跡が見られました。 前節のABs戦でのウェールズは、ほとんど全ての密集に全精力を傾け、体力を余分に消費していたように見えたのですが・・・ 今回はラックの見切りが早く、無駄なスタミナは使わない作戦のように見えました。 タックル後の密集はスルーして、周りは次に備える。 それが、3~4回目のラックでは、飛び掛らんばかりの勢いでTOを狙う。 メリハリの利いた密集戦は、なかなか考えてるなぁと感心するとともに、僅か一週間でここまでアレンジしたガットランド監督は、恐るべしですね。 !(;`・ω・´)。。。 ところで、開始2分からはモートロックに代わって、Q.クーパーが入っておりました。 このレベルのFW相手には身体が負けてしまい、使い物にならないと思いと勝手に思っていたのですが・・・ 何気に、頼もしい活躍を見せてくれておりました。 FWでは、パルー、エルサム、ビッカーマンの抜けた穴が、最近まではそのまま穴になっていたチザム、マクメニャン、ブラウンの3人衆もこの試合は期待以上の活躍。 とくにブラウンが球際に強くなり、とても頼もしく、Q.クーパーと共に高感度がUPです!! それと、A.クーパーは、腰を痛めていたそうで開始前にメンバー落ちしました。 <後半> 後半開始6分、ギタウのPGで2点差に寄ると後半は、ほとんどワラビーズのペースで試合が進みました。 ウェールズも、67分に負けじとDGで応戦するも・・・ 時間が進むにつれて、ワラビーズの逆転は時間の問題かと思うほどに、モメンタムがあり。 多分、ハーフタイムで監督から、指示があったのだと思うのですが・・・ ウェールズの逞しいFW陣と比べたら、見るもせつないワラビーズFW陣が、後半になって急に息を吹き返しました。 そして、今までワラビーズには無理だと思っていた、『FWで崩して、BKで仕留める』という、王道のラグビーが見れて個人的にはメチャメチャ満足♪ 相手陣に入っては、フランス戦を彷彿とさせるFWで、ゴールに向けて前進につぐ前進。 今回は、相手が手ごわいだけに、4人が1組となってのFW戦。 BK陣も、後半はウェールズBK陣をノートライに抑えるなど、試合中の修正や学習能力に、欧州ツアー前と後では明らかな違いが見え、メンタルやラグビーIQの面でも、既に昨季とは比べ物にならないほどの向上があります。 後半のワラビーズを見ていたら、半年前というか、先週までの「またーり・ラグビー」をしていたチームとは、とても同じチーム・同じ選手達とは思えず・・・ ワラビーズって、実はこんなにも強いチームだったのかと、今まで苦言ばかりの当ブログをプチ反省しました。 (*´ω`*)< ゴメンよ、みんな~♪ その集大成が、残り10分間の息を呑む総攻撃。 15人が一体となり、的確なコース取りとパス回しで、グラウンド広く攻めに攻め・・・ 止められては、次々とフォローワーやスウィーパーが現れる。 残り1分で8点差ながらも、諦めずに攻め続ける姿勢には、胸を打たれました。 ギタウの内に返すパスや、イオアネのトライを生んだドリューのゴール前オフロードも久々に飛び出し、個人技が今まで以上に組織力へ繋がった気がします。 むか~しビデオで見た、SO/マーク・エラの時代を彷彿とさせるようなワラビーズ黄金期のラグビー・スタイルで、勝負への執着心はマイケル・ライナーの頃を思い出しました。 ちょっと、褒めすぎかな!?>(〃∀〃) まぁ、なにはともあれ、そのぐらい良いチームになり、来年が楽しみです。 試合終了 ウ:21-18:ワ 画像引用:rugbyheaven.com、rugby365.com、scrum.com、news.com.au お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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