![嫌われ松子の一生 通常版](https://plaza.jp.rakuten-static.com/api/Proxy.php?a=http%3A%2F%2Fg-ec2.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F610Y36AFNDL._AA240_.jpg&b=a8e3ca2b63f5756fba0e843999a03eb9)
いやはや、なんとも凄い映画だ。ずっと映画館で観たくて楽しみにしていたけど、出張や残業や登山で見逃していて、やっとDVDで観ることが出来た。大満足の傑作。これまで観た邦画でベスト5に入るだろう。
男を愛するんだけど、そのたびに裏切られて、それでも必死に生きていく松子の姿を見て、切なくなった。人間の人生なんて、多かれ少なかれ浮き沈みがあり、それを少し誇張した映画のように感じた。死ぬ直前、“自分の人生って何だったんだろう?”と考えたとき、「いろんなプラスマイナスがあったけど、総合的に見てトントンだったかな」・・・そんなふうに思える人生だったら良いか、って気持ちが軽くなった。
「人間の価値って人に何をしてもらったかじゃなく、人に何をしてあげたかってことだよね」という台詞が何度か劇中で引用されていた。ちょっと自己満足っぽくて、恩着せがましいんだけど、人間はある程度打算的だから、そこを上手く表現しているこの台詞が僕は好きだ。