今日は3連休の1日目。
折角の平日休みなので、朝から映画に行こうと思っていたけど、ちょびっとだけ、と思い淳子CDを聴き出すと、止まらなくなってしまい、結局、急遽予定を変更することになった。
まず朝は病院に行って、先日の実費支払いの医療費と薬代の精算をして、大阪に向かった。ほんと大阪は刺激的だ。ウキウキするのが分かる。靴、薬、コンタクト、日用雑貨などの買い物をし、昼には安いけど、豪華な日替わりランチを食べ、至福のときを過ごす。
昼から本町の富士フイルムのフォトギャラリーに立ち寄り、醍醐寺の写真展と奈良の室生に住んでいる写真家の写真展を覗く。
室生の写真は、その人が住む集落の家族の笑顔の写真を何十枚と並べているんだけど、これぞ日本の原風景というような景色のなかで家族みんなが幸せそうに並んでカメラに笑顔を向けている、その視点が新鮮でほのぼのとした気持ちになった。
その写真家のコメントでちょっと考えされられたので、一部を書き留めておいた。
「(最近の家族間の犯罪を受けて)
戦後わたしたちは物質的、経済的に豊かになりました。
そして、いつの間にか多くのお金を得ることが幸せと思うようになりました。
でも、本当に大事なものは何でしょうか?
家族という共同体が成り立たなくなった時に私たちはどこに心の拠り処を求め、一体誰と連携していけばよいのでしょうか。」
とても難しい問題だなと思った。
特に今の日本は家族を大事にしようと思っても、社会(もしくは企業)がそれを許さない状況にあると思う。単身赴任、転勤、遠距離通勤、残業などなど・・・で結局は家族を顧みる余裕も時間もない人が多いんじゃないかな。だけど、今の企業のトップに立つ人や管理職は頭はカチコチの人が多いだろうし、そのような人のものとで仕事をした人は結局、同じ様な考えでしか働けないだろうし、部下にも同様のことを暗に強要するだろう。そう考えると、労働者の労働条件が良くなることも家族関係は深まることも到底希望が持てない。これからの日本の家族関係について考えたとき、とても不安になってきた。