IL N'Y A PAS DE QUOI!
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【天気】曇り、夜から雨 今日はマラケシュのメディナの北側に足を伸ばした。 メディナの北(正確には北東)には皮なめしの職人が作業をしているのを見学できる場所があるけど、スークからは離れてしまうので、あまり観光客が訪れない地区だ。 モロッコ人の生の姿を見たくて、皮なめし地区の西あたりを軽い気持ちで散策してみる。一応方向感覚は良いほうだと自分では思っているので、方角さえ間違えなければ大丈夫だと思い、次はこっちの道、次はあっちの道ってな感じで歩いていた。 そして、しばらくすると・・・、道に迷ってしまった(泣。 2時間経っても、3時間経っても、同じ場所にたどり着いてしまう。えー、なんでやねん。さっきと違う道を歩いてきたのに。 もともとは皮なめし地区には行くつもりはなかったけど、結局、見に行くことになってしまった。 道に迷って、空腹と疲労でフラフラして、それでも自力でなんとかしようとしていると、小学生が「どこ行くの?」と声を掛けてきた。 「ジャマ・エル・フナ広場」と答えるも、何か嫌な予感がした。 モロッコ人は、こっちがお願いもしていないのに、勝手に道案内をして、「道案内して“やった”んやから、金払え」という国民だ。この小学生もまさか・・・? 「ほな、こっち、こっち。僕の途中まで行くから、一緒に来たら良いよ。」 まぁ、小学生だから、まだ擦れていないか。・・・と期待して、数歩後ろから親切な小学生についていった。 しばらくすると、小学生は立ち止まって、「じゃ、僕はこっちに行くけど、広場なら、この道をまっすぐ行って、その次の道を左・・・、右・・・、左・・・ってな感じで歩けば、大丈夫だよ!」 僕は素直に「ありがとう」と言って、彼と別れようとしたとき、彼がこんなことを言った。 「・・・で、いくらくれるの?」 はぁ? ハァ?? Haa??? 耳を疑ってしまった。何と恐るべし小学生。まさしくプチ・マロカン(petit marocain)! 「誰も案内してくれなんか言ってないやろ!しかも、広場に戻ってから銀行に行こうと思っていたから、お金はない。」 「じゃ、銀行まで案内しようか。」 確かに助からなかったといえば、嘘になるけど、このような形で金を請求されるのは納得がいかなかったから、断固拒否。「じゃ」と言って、無理やり話しを終わらせて、その場を去ることにした。 彼の言ったとおりに歩くと、見慣れた道に来た。 ここまで来たら、あとは広場まですぐだぞ、と喜んだのもつかの間、また道に迷ってしまって、結局、さらに1時間くらいはメディナで彷徨うことになってしまった。 ■ 野菜売りのおじさん モロッコの市場では野菜や果物は量り売りをしていた。しかも、昔懐かしい方法で! このおじさんの手前にあるのがはかりで、向かって左側の青い籠に入っている黒っぽい物質が分銅。分銅の入った籠と商品を入れる籠の重さを比べて、「○kgなんでXXディラーム!」てな感じで商いをしているようだ。 ■ 色とりどりの野菜 モロッコといえば、「砂漠」というイメージを持つ人が多いと思うけど、実は、こんなに食べ物が豊か。色とりどりの野菜・果物で溢れている。ただし、お金がないと、その便利さは享受できないんだけどね。 かぼちゃは日本のよりも長細くでもっと大きかった。モロッコでは、それを切って販売していた。 にんじん、大根、レモンなどの所謂“一盛り”は、籠に入れるのではなくて、下の写真のように数本まとめて置く商人が多かったのが興味深い。 ■ 朝市 このあたりにきたら、もう何処を歩いているのか、全然分からなくなっていた。 食料品に混じって、衣料品や家庭用品なども売られている。皆、道路にビニールシートを広げて、その上に商品を並べている。 ■ この道を登って、しばらく歩くと「皮なめし職人地区」に到着。 ■ ロバはモロッコ人の重要な足 ■ 歯医者さんのディスプレイ モロッコでよく見かけたのが歯医者の看板。そして決まって、このようなディスプレイが置かれている。この一番左の模型は何を伝えたい? 歯医者の数から考えるに、モロッコ人は歯が悪い人が多いみたいだ。だけど、その割には口臭がひどい人にはあまり会わなかった。逆に日本人の口臭の方がひどいような気がするくらいだ。 ■ 皮なめし地区に到着。 この地区には数十の皮なめしの場所があって、自由に見学が出来る。ただし、お願いしてないのに、工房の人がガイドをしてくれた。無料ということをコンファームしても、帰り際にはお金を要求された。 仕方なしに5ディラーム(65円←今こうやって計算するとせこい日本人!)を払うと、「こんなんじゃ話しにならない」と言われてしまった・・・。初めから無料だと念押ししているのに、グスン。 確か、羊と馬の皮をなめすのがアラブ人の、牛、馬の皮をなめすのは先住民族であるベルベル人だという説明を受けたような・・・。 さて、一般的な皮なめしの手順の説明。 1. 動物から皮をはぐ。 2. 毛を抜き易くするために、皮を石灰の含まれた液に浸ける。 3. 洗浄後、皮をやわらかくするために、鳩の糞に2週間浸ける。 4. さらに洗浄後、コナラの樹皮、小麦の廃棄する部分を含んだ池に浸けて、臭いをとる。 5. ミモザを含んだ池の水で洗浄する。 6. 皮の出来上がり!→カバンや財布などに加工される。 一生懸命皮から毛を剥いでいる少年。かなりの重労働だ。 ■ こちらではおじさんが皮から毛をむしりとっていた。 ■ 上の説明であった「池」というのはこんな感じ。 加工前の動物の皮なので、あたり一帯が何かが腐ったような臭いがして、さらにこのような劣悪な環境で仕事をしている。 マラケシュで皮なめし地区がメディナの東にあるのは、一般的にモロッコの風が西から東に吹いてくるから。つまり、臭いがスークや住宅地区に来ないように、東の端っこに追いやられているのだ。 ■ ベルベル人の市(?) 皮なめし地区を後にして、ジャマ・エル・フナ広場に戻るため、南に向かったつもりだったけど、またまたワケの分からないところに来てしまった。 これまで以上に生活水準が低くて。怪しい雰囲気の場所・・・。 話しかけられた人によると、「今日はベルベル人の市の日だ」とのこと。ということは、このあたりは少数派のベルベル人地区? 降りたシャッターが物悲しい。 ■ ベルベル人の市(?) 道路なんて舗装されてません。 ■ イスラエルのガザ攻撃に対するデモ 上記の小学生に出会ったあとも迷子になって、やっとのことでジャマ・エル・フナ広場に到着。 昼食を食べて、広場をウロウロしていると、何処からともなく大群が押し寄せてきた! 野次馬根性でその人並みに混じってみた。 どうやら、イスラエルのガザ攻撃に反対する若者のデモのようだ。 ■ 今晩の食事はBrochetteブロシェット(串)!まぁまぁだった。これで、26ディラーム(338円) 真ん中にあるのはトマトに香草を混ぜたSauce de tomate。これは素材の味が活きていて、とても美味かった。 今回知ったのはモロッコ人もエスカルゴを食べるということ。 この屋台では、エスカルゴのスープを販売していた。真ん中の大きな鍋に山積みになっているのが、エスカルゴ。 結構、モロッコ人には人気があるみたいだった。 どんな味か分からないから、とりあえずスープ(小)を注文。 つまようじでエスカルゴを取って食べる。スープは漢方薬のような味がして、お世辞にも美味いとは思えなかった。5ディラーム(65円) やっぱりモロッコのスープはアリラだな、ということで、昨日に引き続き、アリラを食べた。これは、トマトベースのスープに豆やらパスタやらが入っている。10ディラーム(130円) 【今日の家計簿(通貨はDhディナール:1Dh=JPY13くらい)】 ホテルでの朝食 20.00 昼 Couscous mouton, Salade, Yaourt, The a la menthe, Saucisse 70.00 夜 Soupe d'escargot 5.00 The a la menthe 5.00 Soupe Harrika 5.00 Brochette, Pain, Souce Tomate 26.00 水 7.00 皮なめし地区ガイドチップ 5.00 ホテルでの温シャワー 5.00(ちょろちょろとしか出なかったけど、2日ぶりにシャワーを浴びて気持ち良かった)
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