【トヨタ博物館】世界のクラシックカー その1
名古屋のトヨタ博物館には、さまざまな年代のクラシックカーが展示されていました。その中から年代順に何枚か。。。。 ベンツ パテント モトールヴァーゲン(1886年・ドイツ)ガソリン自動車の第1号は、各国でさまざまな説があるが、ベンツが1886年につくった3輪車といわれている。小型で軽量なエンジンを開発していたカール・ベンツは、これを馬車に代わる新しい乗り物に用いることを考えたが、操舵性に問題があったため、はじめ3輪車を設計、ティラー(棒ハンドル)で前輪を操向する方法でこれを解決した。リアアクスルの上におかれたエンジンは水平単気筒、時速15kmの走行が可能で、デフを備えていた。 オールズモビル カーブドダッシュ(1902年・アメリカ)オールズモビルも1890年からつくっていた蒸気式3輪車に代わってガソリン車を1895年に完成させたが、注目すべきことは1901年に発表したカーブドダッシュで、世界初の大量生産方式を採用したことだ。1902年には2,500台、1903年には4,000台、1904年には5,000台が売られ、当時のヨーロッパ最大のメーカー、ド・ディオン・ブートン社の年間1,200台の生産台数と比較しても、この数字の重要性がよくわかる。 キャデラック モデルA(1902年・アメリカ)ピストル製造で有名なコルト社出身の精密技術の権威ヘンリー・M・リーランドはデトロイト・オートモビル社を経て、1902年にキャデラック社を創立。最初に完成したのが"モデルA"である。設計はデトロイト・オートモビル社時代のヘンリー・フォード。エンジンはリーランド&フォークナー社がオールズモビル用に生産していた水冷単気筒で、これに遊星ギアを組み合わせ、前進2段と後退1段のギアボックスを備える。ラジエーターは熱気が乗員に当たらないように、やや引っ込めて取り付けているのが特徴で、フレームは鋼鉄製、量産体制もこの時できあがっていた。 スタンレー スチーマー モデルE2(1909年・アメリカ)スタンレー社は、1897年に蒸気自動車をつくりはじめ、年々改良を加え大成功を収めた。1905年からのこの特徴的なボンネットスタイルはフロントにボイラーを置き、ウォータータンクで囲ったことから生まれ、エンジンは中央の床下。簡単なスライドバルブがついた2気筒で、ギアボックスはなく、スパーギアで直接車軸を駆動する。スタンレースチーマーは静かで、振動も少なく、トルクフルで扱いやすい上、高速で走ることができるなど利点も多く、1927年までつくられた。ちなみに、1906年、フロリダのオーモンドビーチで時速127.66マイル(205km)を出して世界記録をつくったことでも、その足の速さは理解できる。 続きは後日。。。。。 【CANON EOS kiss X2 + TAMRON SP AF17-50mm F/2.8 XR DiII で撮影】