ライターHIROのこの映画は泣けるっ！　医者いらずの映画サプリ処方箋

　　　 『おろち』
　　　　　
涙指数１　 ★☆☆ ハンカチ

　上映時間：107分/2008年/日本映画

　監督/鶴田法男

　出演/木村佳乃、中越典子、谷村美月、嶋田久作、山本太郎

　　　
　百年に一度、深い眠りにつき、不思議な力を持つ不死身の少女・
おろち（谷村美月）は、門前家の幼い姉妹・一草、理沙に心惹かれ、
彼女たちを見守るため、女中として、家に入り込みます。

　映画女優で、姉妹の美しい母・葵（木村佳乃）はなぜか、怯えて
いました。

　実は、門前家には、恐ろしい秘密があったのです。

　事故を起こした葵を救うため、大量出血をしたおろちは、十年も
早く眠りにつき、気づいたときには、新宿の流し夫婦に拾われ、佳
子として、生活していました。

　あれから、二十年以上がたち、成長した理沙（中越典子）が「佳
子」の前に現れ、３００万ものお金で身受けします。

　再び、門前家にやってきたおろちですが……。

　楳図かずおさんの同名マンガの映画化です。

　一草役の木村佳乃（葵と二役）が、ある理由から、妹を壮絶にい
たぶるシーンでは、中越典子が体を張って、すさまじいガチンコ勝
負になっています。

　人の怖さや残酷さが一気に露呈する壮絶なラストでは、絶句して
しまうはず。

　あまりにせつなすぎる結末に、声もでませんでした。
　　　　　　



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