今日も生涯の一日なり

2013/12/19(木)19:11

D・キーンコレクション。田端文士村記念館。吉村昭コーナー。子規庵

ドナルド・キーン コレクション(北区立図書館) 赤レンガの実に素敵な図書館。喫茶、読書テラス、トイレ、、。このコーナーは2013年1月25日にオープン。 f:id:k-hisatune:20130305120847j:image ドナルド・キーン(1922年生れ)。「日本の心、ひとすじの心」 2012年3月18日、日本国籍を取得。北区名誉区民。鬼怒鳴門。 「源氏物語は、日本から世界への最高の賜物でしょう」 787冊を寄贈(和書490冊。洋書297冊)。キーンさん本人の書き込みがあり、勉強の跡がわかる。 日記類も多い。伊丹万作、暗黒日記(清沢れつ)、夢声日記、細川日記、戦中派不戦日記、高見順日記、大仏次郎敗戦日記、中井英夫船中日記、渡辺一夫敗戦日記、蘆花日記、高松宮日記、、、。 正岡子規集16  肌寒や石屋の門の石仏  藤の花長ごうして雨ふらんとす  ガラス越に冬の日あたる病間哉  鉛筆で線を丹念に線を引き印をつけて読んでいる。傀儡や傀儡、俗語という言葉に印をつけている。 「瀬祭書屋俳話(抄)」   俳諧という名称:其雅俗の言語混淆し、其思想の変化多くして、且つ急劇なるを謂ふのみ  「芭蕉雑談」    人の名誉は多く其年齢に比例せるが如し    人生五十を超えずんば名を残す事難く、而して六十七十に至れば名を残す事甚だ易きを知る。    芭蕉五十有一のみ  「文学漫言」 子規全集14巻(講談社) 以上の、子規の論説の素晴らしさに感激した。改めて手に入れて読んでみたい。 田端文士村記念館(北区) 明治、大正、昭和にかけて、多くの文士や芸術家が田端に住んだ。東京芸大のある上野から台地続き。田端文士村と呼ばれた。 小杉放菴、板谷波山、吉田三郎、香取秀真、、。芥川龍之介、室生犀星、菊池寛、掘辰夫、萩原朔太郎、土屋文明、野口雨情、サトウハチロー、竹久夢二、岩田専太郎、田河水泡、、。 関東大震災後は再開したが、昭和20年の東京大空襲で田端文士村も終焉を迎えた。 吉村昭コーナー(荒川区日暮里図書館) f:id:k-hisatune:20130305144454j:image 日暮里で生まれた作家・吉村昭(1927-2006年)。26歳で北原節子(作家・津村節子)と結婚。 戦史、歴史、医学、動物、地震、津波を書く。入念な取材には定評がある。 全国文学館協議会共同展を開催中だった。「文学と天災地変」。旭川の井上靖記念館から熊本近代文学館まで37館。 「三陸海岸大津波」「関東大震災」の二つは、3・11の後に読んでいる。 「今日もまた 桜の中の遅刻かな」という句を大学時代に詠んで先生を感激させた逸話が津村節子のエッセイにある。 子規庵(根岸) 二度目の訪問。 子規の最後の自画像。 f:id:k-hisatune:20130305152255j:image ------------------- 学部長日誌「志塾の風」130305 | 編集 高野課長と電話 学長から電話。フットサルの件などを報告。

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