カテゴリ:読書感想文
読んだのは、長野まゆみ著の「箪笥のなか」です。
長野まゆみの新境地、ここに開かれる。という宣伝文句のとおり、まさに開かれた!!って感じです。長野さん本人が、確かHPとかで「はじめての試み」と仰っていたんですが、こういう書き方もいいです。 今までは、ずっと少年or青年目線のお話が主だったと思うんですが、今回のは「私」である姉が、弟を通して少年or青年を見るという、女性目線の話になっています。 古びた箪笥を引き取ったことから始まる、不思議な長野ワールド満載な短編集って感じかな。一つの物語が、章ごとに分けられているだけなんですが、章ごとにきっちりと物語がまとまっているので、短編に思える(笑) 物語は現代の話から、過去の思い出にタイムスリップしたりと色々と飛びます。弟はもう成人していて、既婚済みなのですが、この弟がやっぱり長野少年って感じなんですよね。 昔の子供時代の話しでは、懐かしさも感じされられたり、忘れられた昔のよき情緒を書くのが、やっぱり上手いな~と思います。 いままでの世界観を崩さない、新しい長野まゆみ作品、好きです。 ■□■□■□■□■PR□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
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Last updated
2006.02.04 21:36:41
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