翡翠と遊ぶ

勾玉を作る！！　なんて簡単なようでなかなか難しい！！
原石を切断し、そのカットしたプレートに勾玉の絵を描きまたカット　目の玉を開眼させて、砥石でゴシゴシ　柔かな曲線を組み合わせて勾玉の形作り。
（この翡翠原石は姫川産自採石）



砥石も金剛砥石＃１２０～＃２４０～＃８００を使い分けて形作り、番手の各砥石を完全に研ぐが基本です。前工程の砥石痕を残してしまうと最後まで傷が消えず　砥石痕が残ってしまい見苦しくなってなってしまいます。
砥石整形が終了後耐水ペーパー各種＃１８０～＃３２０～＃６００～＃１２００～＃１５００～＃２０００までを使い仕上ます。
この勾玉は　石友さんの作品加賀瑪瑙観賞石（数十キロの重さ）を作ったときに端材として残ったものを頂き、勾玉にしました、勾玉作りには端材ではなく、立派な材料です！！
その加賀瑪瑙の完成した勾玉です。



此方の勾玉（上の画像）はブラジル産水晶の勾玉です。
工程は翡翠も瑪瑙も水晶も同じです、水晶、瑪瑙は硬度はヒスイと変わりません　加工するときにでる摩擦熱で割れたりひびが入ったりアクシデントが付き物です。熱を抑える湿式で加工しました。無色透明の自然石水晶と違い　インクルージョンが入り変化が有って自然石水晶そのものでです。この勾玉は失敗しました。研磨はツルピカで申し分ないのですが、目の玉の研磨中　湿式でしたが耐水ペーパーをコヨリ風に捩って高速で研磨中（３００００回転）に熱と圧力がかかり罅が入ってしまいました！！自然に割れる心配はありませんが衝撃を加えれば割れると思います。最後の仕上げで罅にガッカリします。
目の玉左側やや左上がりに入る罅ですが　インクルージョンの多い水晶のため　さほど目立ちません。
インクルージョンはある意味で、牛の鼻紋のようなもの、その宝石を特定することに役立つようです。宝石鑑定にはインクルージョンも重要な鑑定法の一つだそうです。



始めの画像の糸魚川翡翠も完成です。
この翡翠は糸魚川でも特に硬く緻密で研磨が凄く楽でした、石目（罅とは違います）も有りますが割れるようなことはありません。
石目も愛嬌、黒地に青み掛った白い線、艶もよく出てシットリ感充分です。


夏中青翡翠（オンファサイト輝石）も完成です。
ビーズも手作り細かいので爪まで研磨しての奮闘です。歪ですが個性が出て面白い、一応樽状に加工しました。
翠の石は　石友さんから頂いた出雲花仙山　青玉原石で勾玉を作りました。
自己流ですが　中華紐で結び根付風に仕立てました。
バックの引き出しは、桐無垢材で特注の勾玉箪笥、自作の勾玉がゴロゴロと入った宝箱？？です。